【保存版】チェコの歴史を学ぶことが出来る本おすすめ8選

前回執筆したオーストリアに続いて、チェコの歴史本も紹介します。ベドジフ・スメタナレオシュ・ヤナーチェクなど有名な作曲家を輩出しているこの国の歴史を是非学んでみてください。

図説 チェコとスロヴァキアの歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)

本書は、中央ヨーロッパに位置する両国の複雑で豊かな歴史を、豊富な図版とともに通史的に紹介する書籍です。

中世のボヘミア王国やモラヴィア国から始まり、ハプスブルク帝国の支配、第一次世界大戦後のチェコスロヴァキア建国、ナチス占領、共産主義体制、そしてビロード革命と分離独立までを網羅しています。都市文化や宗教、民族問題、ユダヤ人の歴史など、政治史だけでなく社会・文化の側面にも焦点を当てています。

著者の薩摩秀登さんはチェコ研究の第一人者であり、専門的な知識を一般読者にもわかりやすく伝える構成が特徴です。視覚的にも楽しめる内容で、歴史に興味を持つ人から研究者まで幅広く活用できる一冊です。

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物語チェコの歴史: 森と高原と古城の国 (中公新書 1838)

本書は、チェコの豊かな自然と文化を背景に、その歴史を人物中心に描いた読みやすい通史です。

九世紀のモラヴィア王国の誕生から始まり、中世の栄華を誇ったチェコ王国、ハプスブルク家の支配、そして近代国家の形成までをたどります。各時代を象徴する人物のエピソードを軸に、政治・宗教・文化の変遷が語られ、歴史が生き生きと浮かび上がります。第二次世界大戦後の共産化とその後のビロード革命による民主化も丁寧に描かれています。

著者の深い知識と語り口により、チェコの歴史がロマンとリアリズムをもって伝わってきます。

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チェコを知るための60章 (エリア・スタディーズ)

本書は、政治・歴史・文化・芸術など多角的な視点からチェコを深く理解できる入門書です。
プラハ城やボヘミア文化などの歴史遺産を背景に、チェコスロヴァキアの独立運動から社会主義体制の崩壊、EU加盟後の現代政治までを明快に描いています。特にチェコ文学・音楽・美術などの芸術分野に焦点を当て、個性豊かな文化の魅力を紹介しています。

多分野の専門家による執筆で、チェコという国の全体像を立体的に捉えることができる構成になっています。

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中世チェコ国家の誕生: 君主・貴族・共同体 (静岡大学人文社会科学部研究叢書 43)

本書は、12〜13世紀のチェコ社会における君主・貴族・都市・共同体の関係を精緻に分析した学術書です。
著者・藤井真生さんは、プシェミスル朝の成立から王権と貴族層の力学、都市の役割、そして「貴族共同体」の形成過程を通じて、中世国家の構造とその理念を明らかにしています。比較史的な視点から、チェコ国家のアイデンティティがいかにして形づくられたかを探る本書は、日本では希少なチェコ中世史研究の成果です。

専門書ということで価格はそれなりにしますが、追求したい読者には魅力的な一冊です。

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「小さな国」からの問いかけ: チェコとスロヴァキア 歴史と文化

本書は、チェコとスロヴァキアの歴史・文化・思想を通じて、「小さな国民」としての自己認識とその意味を問い直す論集です。

両国が「小さな国」とされながらも、社会主義体制やEU加盟など激動の時代を経験し、独自の文化と思想を育んできた過程が多角的に描かれています。ボヘミアやモラヴィア、プラハやブラチスラヴァといった地名に込められた歴史的・文化的背景が、普遍的な問いへとつながっていきます。編者たちは、日本もまた「小さな国」であるという視点から、読者に対して国民意識や歴史認識の再考を促しています。

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[楽天ブックス]「小さな国」からの問いかけ チェコとスロヴァキア 歴史と文化 [ 長與 進・篠原 琢・中澤 達哉 ]

火の鳥ときつねのリシカ――チェコの昔話 (岩波少年文庫)

本書は、チェコに伝わる選りすぐりの昔話24編を収録した児童文学作品です。

本書には、王子がきつねの導きで宝物を手に入れる表題作をはじめ、切り株の赤ん坊「オテサーネク」や妖精にさらわれる「スモリーチェク」など、ユニークで少しぶきみな物語が並びます。チェコの人々が苦難の歴史の中で育んできた、知恵と勇気に満ちた語りが、骨太で味わい深い魅力を放っています。

訳者・木村有子さんはチェコ語翻訳家で、現地の友人たちの意見も取り入れながら丁寧に編纂しました。絵を担当した出久根育の挿画も、物語の世界観を豊かに彩り、読者の想像力をかき立てます。

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[楽天ブックス]火の鳥ときつねのリシカ チェコの昔話 (岩波少年文庫 254) [ 木村 有子 ]

チェコじゃないスロヴァキア: 中欧の中央 (ニッチジャーニー)

本書は、スロヴァキアという国のユニークさと奥深さを、軽快な語り口で紹介するノンフィクションです。著者・増根正悟さんが現地での体験や取材をもとに、歴史・文化・産業・食・政治など多角的な視点からスロヴァキアを掘り下げています。

チェコとの比較を通じて、スロヴァキア人のアイデンティティや「小さな国」の誇りが浮かび上がります。観光ガイドでは得られない、現地の空気感や人々の思考に触れられる一冊です。

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チェコスロヴァキア軍団と日本 1918-1920

本書は、第一次世界大戦末期から戦後にかけての日本とチェコスロヴァキア軍団の交流を、兵士たちの日常経験を通じて描いた歴史書です。

著者・長與進さんは、シベリア出兵の背景にあった「軍団救援」という名目のもと、日本軍・日本社会との接触や医療支援、文化的交流を丹念に検証しています。特に軍団の機関紙『チェコスロヴァキア日刊新聞』を通じて、兵士たちが日本をどう見ていたかを明らかにし、グローバルな人の移動がもたらした歴史的出会いの意味を問いかけています。

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