チェロは素敵な楽器です。楽器の中でも人の声に近いと言われ、朗々と歌うような音色は多くの人を引きつけます。今回はチェロを始めたい人、始めたばかりの人向けに練習時に用意すべきものや続けるコツなどを紹介します。
用意するもの
☆必須
楽器
[amazon]チェロ 初心者入門5点セット 本体 弓 松脂 駒 ケース cello
言わずもがな、楽器なくして練習は成り立ちません。
ただし、一つ注意してほしいのは練習用にサイレント楽器を所有、もしくは購入を考えている場合。チェロに限らず、サイレント楽器と普通の弦楽器では音を鳴らす構造が全く異なります。当然音も違ってくるので、完全に別物の楽器と考えましょう。
音の対策はミュートをつけたり、音を出せる環境を探すといったほうが現実的です。
松脂
[amazon]Kolstein (コルスタイン) 松脂 チェロ用ノーマル
演奏前に弓の毛の部分に塗ります。普段なら3~4往復、弓の毛を変えたばかりなら10~15往復。塗るのは1日の演奏前に1度で良いですが、長時間弾く場合は途中で塗りなおします。
椅子
[amazon]Valente チェロ椅子 CRC-4 座面が低めの木製楽器演奏イス(ブラック)ギター椅子としてもおすすめ
座高が調整可能な椅子で弾くのが望ましいです。調整できなくても、しっかり足がつき両ひざでチェロを支えられる高さの椅子を用意しましょう。
譜面台
[amazon]GLEAM 譜面台 – 楽譜スタンドメタルキャリングバッグ付き
ピンキリあるものの、1500~5000円ほどで購入できます。また、座ったときと同じ目線の高さと手が届く距離(譜めくりのため)に楽譜を立てられる物や場所があれば代用可能です。
メトロノーム
[amazon]SEIKO (セイコー) メトロノーム クオーツ ホワイトSQ60(W)
楽器を弾きながら自身でリズムを刻む事は案外困難です。そのため、曲の練習の最初期は必ずメトロノームのリズムに従って弾くようにましょう。
昔ながらの振り子式や機械式など様々な商品がありますが、無料のアプリでも機能は十分です。
チューナー
[amazon]ヤマハ YAMAHA チューナーメトロノーム ゴールド TDM-700G チューナーとメトロノームが同時に使えるデュアル機能搭載 サウンドバック機能 日常の練習に最適
どんな音が出ているかを測定する道具です。ほとんどの楽器では、演奏前に「チューニング」と呼ばれる音合わせの作業をする他、音程が合っているか確認する時にも使用します。こちらも無料のアプリで十分な機能があります。
楽譜
[amazon]チェロ ソロで奏でる名曲50選
どんな曲も楽譜通り弾けば良い、というものではありません。指番号、ボウイング(弓の動き)、曲の解釈やメモなど楽譜には様々な情報を書き込む必要があります。 楽譜は書き込んでも良い物を使うか、コピーして製本するのが望ましいです。
鉛筆
[amazon]三菱鉛筆 鉛筆 ユニスター 3B 1ダース US3B
楽譜と一緒に用意します。シャープペンシルは消しても書いた跡が強く残ってしまうので、2B以上の濃い鉛筆を使用しましょう。
☆可能なら用意したいもの
ミュート
[amazon]ARTINO アルティノ チェロ用ミュート PM-02
音量を抑える道具。おもに駒に取り付けて使用します。これをつけて演奏する曲もあるので、あらかじめ準備しましょう。B線とD線(1番太い弦から2,3番目)に付けて使用するタイプが普段も駒の下に付けたままにできます。ただし、小さなミュートのみでは消音効果はあまり期待できません。
全身鏡
[amazon]Miruo 全身鏡 スタンドミラー 大型 姿見鏡 全身ミラー 壁掛け鏡 アルミ合金フレーム おしゃれ スタイリッシュ 160*50cm飛散防止 安心保証 (ブラック)
チェロを弾くには弓を弦に対してまっすぐ垂直に保つ必要があります。最初期は鏡で弓の位置や角度を確認しながら音を出す練習をしましょう。
エンドピンストッパー
[amazon]Dycem ブラックホール チェロ用エンドピンストッパー
チェロは「エンドピン」と呼ばれる先の尖った金属柱を床に刺して演奏します。そのまま刺すと床を傷つけるので、それを防ぐためのストッパーが必要です。
床材がカーペットやクッションフロアの場合はそのまま刺しても問題ありません。
録音機 / スマートフォンの録音機能
[amazon]ソニー ICレコーダー 4GB リニアPCM録音対応 ゴールド ICD-PX470F N
ある程度曲が形になってきたら、録音して聞いてみるのを繰り返しましょう。最初は自分の演奏を聴くのは気恥ずかしいかもしれませんが、 他人がどう聞いているのか確かめたり、どこが苦手か復習に使用するには有用です。
練習曲について
指導者や先生がいるなら指示されたものを練習すれば良いですが、独学でやりたい方、または、指導者が得られない方向けにチェロ初心者のためのいくつかの教則本などを簡単にご紹介します。
ウェルナーチェロ教則本 (Josef Werner,Praktische Violoncell-Schule)
[amazon]ウェルナーチェロ教則本 (改訂版) (楽譜)
日本で最も出版されている教則本。基本的な楽器の持ち方から、開放弦の練習、基礎的な音階…と膨大な量の曲で小さな段階を踏んでいきます。一冊にまとまっているうえ最初のうちは難易度が急に上がらないので初心者も入りやすいですが、音階練習の発展型といった曲が多く、練習するのが退屈に感じられるものもあります。
ドッツァウアー 「メソッド」 (Friedrich Dotzauer,Violoncellschule)
[amazon]ドッツァウァー チェロ教本
作曲者はドッツァーとも称されます。同じ作者による「113の練習曲」の方が有名ですが、「メソッド」はその前段階の練習曲です。全3巻ですが、3巻は殆ど出版されていません。
開放弦から始まり、すぐに臨時記号も含めた音階練習に移ります。「弦に指を置いたままにする」という指示の長い鍵かっこが多数書かれているのが特徴的で、弦を複数の指で押さえるトレーニングを重点的に行えます。
リー「初心者のための50のエチュード」(Sebastian Lee,50 Etüden für den Anfang, Op.101)
リーも「リー: 40のやさしい練習曲 Op.70/ショット社/チェロ教本」が知られてますが、そちらより優しい内容です。開放弦の練習はないものの、音階を一通り習った後で画一的な練習曲に飽きたならこちらを練習しても良いでしょう。デュエットの譜面になっているので、二人で弾けばアンサンブルも楽しめます。
以上の3つはIMSLP(著作権が切れた楽譜を無料でダウンロードできるサイト)で楽譜も公開されています。 もちろん楽譜が綺麗で修正も行われている最新版を買うべきですが、取り寄せになることも多いので、楽譜が手に入るまでのつなぎとして使用できます。
モチベーションの保ち方
始めたは良いものの、うまくなっているかわからない、練習が苦痛になってきた、などは楽器をやっていれば必ずと言っていいほどぶつかる壁です。そのうちせっかく楽器を買ったのにやる気が無くなった…という事も。
楽器を続けるにはどうすれば良いのか? 楽器を手に取りやすい状態にする、小さな目標を積み重ねる、かっこいい演奏を見る、等様々な方法がありますが、「自分の好きな曲、弾けるようになりたい曲を1つ用意する」というのもあります。
もっとも、その曲は「完璧に、上手に弾く」ことをまず目標にしません。あくまで「休憩時などに自分だけで弾いて楽しむ」事が大事です。まともに音が出せるまで1年、5年、10年かかっても良いです。人前で弾くわけではないので、下手でも不完全な耳コピでも構いません。それらしく「曲を弾いてる!」という思い込みだけでも楽器の楽しさを味わうことが出来ます。
弾くのが楽しい、と思えば、もっとしっかり弾きたい、難しい部分を弾くにはどうすれば良いだろうか、という類の欲や疑問も出てきます。そうした時には退屈な基礎練習にも目標が見えてきて、やりやすくなるはずです。
おわりに
楽器上達への道に果てはありません。その分、趣味にするなら一生をかけても良いです。同様にいつ始めるべき、という事もありません。あなたが真っすぐ向き合った分だけ、チェロは応えてくれるでしょう。
>>必読!チェロのメンテナスと保管・運搬方法のコツを教えます!
人気の音楽教室おすすめ
都内200箇所で展開!クラシックに強い音楽教室『椿音楽教室』
椿音楽教室は東京都内200箇所以上のスタジオを中心に、神奈川・千葉で11種類の音楽教室を開講しています。クラシックに強く幅広い年代で人気です。オンラインレッスンにも対応しているので全国どこからでも受講可能。価格設定は1レッスン当たり税込5,825円(月4回の場合・60分)。この価格で質の高いレッスンを受けられますので評判がよいです。
利用料金 | 1レッスン当たり税込5,825円(月4回・60分レッスン・マンツーマン) |
---|---|
ジャンル | ピアノ・ボーカル・弦楽器・木管楽器・金管楽器・ギター・ドラム・DTM・作曲・ソルフェージュ・楽典・指揮・和楽器 |
全国40校で展開の有名音楽教室『シアーミュージック』
シアーミュージックは、国内でも有名な音楽教室で全国40校を展開しています。マンツーマンレッスンできめ細かい指導が話題となっています。感染症対策を取ったうえで安心してレッスンを受けることが出来ます。価格設定は1レッスン当たり税込4,400円(月4回レッスンの場合)利用料金が明確で分かりやすいことに加え、業界でも最安値クラスとなっています。
利用料金 | 1レッスン当たり税込4,400円(月4回・45分レッスン・マンツーマン) |
---|---|
ジャンル | ボーカル系・ピアノ・管楽器・弦楽器・打楽器・DTM |
大人になって音楽を始めたいあなたにおすすめ『EYS音楽教室』
EYS音楽教室は、関東と関西圏を中心に32か所で音楽教室を展開しています。レッスン生は1万人以上!特に大人向けのレッスン(50代以上でも歓迎!)に特徴があり、安心して通うことが出来ます。また、希望者には楽器をくれるという斬新なサービスも嬉しいです。
利用料金 | 1レッスン当たり10,520円〜(月2回・55分レッスン・マンツーマン) |
---|---|
ジャンル | ボーカル系・ピアノ・管楽器・弦楽器・打楽器・DTM |
オンラインでのレッスンにおすすめ『シークミュージックスクール』
シークミュージックスクールは、神奈川県を中心に展開している音楽教室ですが、特徴的なのはSkypeやZoomなどのオンラインレッスンが充実しているところ。コロナ禍でおうち時間を充実させたい方にぴったりな学校です。
利用料金 | 1レッスン当たり税込4,125円(月4回・45分レッスン)※オンラインは2,062円~ |
---|---|
ジャンル | ピアノ・ボーカル/ボイトレ・ギター・ベース・ウクレレ・マリンバ |
ボイストレーニングなら『ボイストレーニング教室KISS』
独自の呼吸法を取り入れたボイトレが評判の音楽教室です。教室は東京にありますが、Skypeでのレッスンに対応しており全国どこからでも受講できます。
利用料金 | 1レッスン当たり税込6,000円(月2回・40分レッスン)※オンラインは5,500円~ |
---|---|
サービス内容 | ボイストレーニング |
コメントを残す