フランツ・リスト 「ラ・カンパネラ」の解説。難易度や弾き方の注意点は?

出典:[amazon]愛の夢~リスト:ピアノ名曲集

フランツ・リストの曲の中でも、特に有名な代表曲といえば「ラ・カンパネラ」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。その代表曲であるカンパネラについて、難易度や注意点の解説をします。

リストとラ・カンパネラ

まずはリスト自身についてと、カンパネラの意味や作曲のきっかけから紹介します。

フランツ・リストにまつわる有名な話

ハンガリーのイメージが強いリストですが、そのイメージの理由としては、本人のアイデンティティであったり、ハンガリーと名の付く曲が多かったりするという点が大きいはずです。しかし、実際のリストはハンガリー語を話すことができないままでしたし、一番長く活動をしていたのはドイツでした。そのような背景や複雑な環境もあり、音楽の歴史的にはドイツと関連して語られることが多い音楽家です。

リストと言えば「超絶技巧」「ピアノの魔術師」などといった言葉を連想しますが、そもそも超絶技巧を目指したきっかけをご存じでしょうか。もともと幼い頃からピアノの才能を認められていたリストですが、その高度なテクニックを手に入れようと思ったきっかけはニコロ・パガニーニのヴァイオリン演奏を聴いたことでした。

それ以降、テクニックをとにかく重んじる演奏になっていったリストに対し、友人だった音楽家たちは様々なコメントを残しています。中でも、対照的な存在だったであろうフレデリック・ショパンは、最初はリストのテクニックを評価していましたが、あまりにテクニックを重視しすぎていることに対し、後半は少しあきれていたようです。

そんなリストの超絶技巧ですが、あまりの演奏テクニックに観客からは「指が6本ある」という噂が信じられていました。また激しい演奏に耐えられないピアノが、演奏中に壊れてしまうことも少なくなかったため、予備のピアノを用意して演奏会に臨むこともあったそうです。そのようなリストの演奏に対し、その演奏に耐えたことで有名になったのがベーゼンドルファーでした。

余談ですが、後にロマン派として知られる有名な音楽家たちがたくさんいたこの時代、その演奏に応えるかのようにピアノは様々な進化をしています。その表現や音幅、耐久性などの質の向上は、この19世紀に大きく見られました。

またリストはテクニックだけでなく、手の大きさも圧倒的でした。現在一般的には9度が届けばだいたいの曲は弾けると言われていますが、当時のリストの手は広げると12度~13度くらいだったようです。9度はドから上のレ、12度はドから上のソとして比べて頂くと、その手の大きさがわかります。

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ラ・カンパネラ

カンパネラとは「鐘」を意味するイタリア語です。リストが超絶技巧を目指すきっかけとなった、パガニーニのヴァイオリン協奏曲「ラ・カンパネラ」を主題として編曲されました。それがリストのカンパネラですが、曲の独創性の強さから、編曲ではなくリストのオリジナル曲とされています。ちなみにリストのカンパネラは他にも存在していますが、最も知られている、リストと言えばというカンパネラは「パガニーニによる大練習曲」の第3番です。曲中で表現されている美しい鐘の音が特徴的で、その難易度の高さも併せて有名な1曲になっています。

ラ・カンパネラの難易度

難易度の高い曲としても名前があがるカンパネラですが、なぜそこまで難易度が高いと言われるのかについて主な理由の解説をします。

手の大きさ

リストは自身の手が大きかったことからか、相当な手の幅を必要とする曲を多く作曲しています。特にカンパネラは、オクターヴの連続に加えて速度も必要とするため、手が小さいとそれだけで大変です。また手が小さい人は、必要な音に手が届かない可能性もあります。

テクニック

曲中でたくさん出てくる特徴ですが、細かく速い音が多いこと、また幅の広すぎる跳躍は相当なテクニックが必要です。そのような所は部分的ではないため、最初から最後まで持続する必要もあります。

弾き方の注意点

ラ・カンパネラは、ピアノを習う人なら一度は弾いてみたいと考える名曲ですが、無理な練習には腱鞘炎のような怪我のリスクも無いわけではありません。もちろん他の曲でも同じことは言えますが、この曲の場合は特に注意しなければならないことも多いので、練習をする際にはぜひ気をつけて下さい。

オクターヴが多い

手が大きい人はある程度有利かもしれないオクターヴですが、カンパネラではただのオクターヴではなく連続した速いオクターヴです。またそこには当然強弱が必要で、クレッシェンドがあったり、フォルテのような音量を求められたりします。手首周りや腕が力みすぎていると、途中から弾き続けることが大変になってしまいますし、手の怪我の原因にもなるので注意が必要です。腕の力というのは初歩的な注意点かもしれませんが、難しい曲に夢中になればなるほど、忘れがちなポイントと言えるのではないでしょうか。

跳躍の正確さ

ミスタッチの原因となる跳躍ですが、カンパネラの場合は跳躍の幅がとても広いことや、その連続性がさらに難易度をあげています。跳躍を正確に行えるようにならなければ、目立つところでのミスタッチの連続に繋がってしまう可能性があるため、かなりの練習量が必要です。

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