吹奏楽部の楽器決め!よくあるトラブルと対処法。希望の楽器になれない場合はどうする?

まず初めに、吹奏楽部に入部して1番最初に行うことはタイトルの通り楽器決めです。楽器決めは新1年生が主役の行事になっていますが2、3年生の先輩方も「どんな子が入ってくるのだろう」とワクワクする部活全体として大切な行事の1つだと思います。

実際筆者自身も「どんな子が入ってきてくれるのかな」と終始ワクワクしながら楽器決めを眺めていました。王道の花型楽器のトランペットやおしとやかなイメージのフルートなど編成にもよりますが約15種類以上の楽器が使われているのです!では、楽器決めと言っても必ず希望楽器になれるとは限りません。楽器も人によっては向き不向きがあります。ここでは簡単にですが、楽器決めの手順をご紹介いたします。

吹奏楽部の楽器決めのやり方とは?

実際の手順としては以下になります。

  1. 第3希望まで聞きこみます。
  2. 過去の習い事により優先的に楽器を決めます。
  3. 残った人達で第1希望と各パートの必要人数を照らし合わせ人数が合えば決定、定員から溢れてしまった場合はオーディションをします。
  4. オーディションから落ちてしまった場合は第2又は第3希望と残っているパートの必要人数を照らし合わせ定員から溢れてしまった場合はオーディションをします。

後はこの繰り返しです。第3希望まで最初に聞きますが楽器が決まらず、第4、5と行くケースも少なくありません。私自身も中学校で初めて吹奏楽部未経験で入部しましたが、入部希望者が多く中々楽器が決まらず第6希望まで聞かれました。ざっくりですが、比較的このやり方を採用しているところが多いと思います。ここで、一つ一つ文字数の限り掘り下げてお話ししたいと思います。

2番目の「過去の習い事により優先的に楽器を決める」については、主にピアノ経験者が該当します。ピアノは両手を使い器用な指さばきが求められます。吹奏楽部でいうとフルートやクラリネットといった木管楽器が連符などを多く担当するためピアノで両手の指を沢山使ってきたピアノ経験者が木管楽器に回されやすいです。筆者はピアノを経験していなかったので木管楽器を希望していましたが流され他の経験者に枠を回されてしまいました。絶対にピアノ経験者が木管楽器を担当するというルールは勿論ありません。未経験者が担当する場合も沢山ありますし、ピアノ経験者が金管楽器などを担当することもあります。ただ、傾向として多く見られます。

そして次に3番目の「残った人達で第1希望と各パートの必要人数を照らし合わせ人数が合えば決定、定員から溢れてしまったらオーディション」です。これは言葉の通り、本人の希望と必要な人数を照らし合わせていきます。例えとしては、フルートを第1希望にしている人が3人で必要な人数は2人の場合はオーディションを行い、2人に決めます。惜しくも落ちてしまった1人は次に第2、3の希望楽器の所に行き楽器決めを行います。

オーディションもただ楽器を吹くだけではなくその人の体格でこの楽器を扱うことが出来るのか、唇の厚さ的に吹きやすいか、リズム感はあるのかなど総合的に判断します。ここまで流れを具体的に説明させていただきました。では、楽器決めではトラブル等は起こってしまうのでしょうか?次はトラブルの主な内容と対処法を1つ例を用いながら説明させていただきます。

楽器決めでのトラブルとその対処法について

では、具体的にはどのような例があるのでしょうか。筆者が体験した事例をもとに解説していきます。

例①楽器を所有しているがために希望外の楽器になってしまった。

これは、どの学校も当てはまる話ではないですが吹奏楽部あるあるの話かもしれませんね。楽器というのは安くても10万円台、高い楽器だと100万円近くなってしまうため簡単に買えるものではありません。そのため、各学校が連携しながら足りない楽器を余っている学校に借りに行くという話はどの学校でも行っています。

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また、「家族が吹奏楽部だったため家に余っている楽器がある」という話を先生が耳にすると比較的希望ではなくてもその楽器に流されてしまう場合があります。現に筆者が所属していた学校でも2人いました。1人は家に楽器が余っていると顧問の先生に話した所希望ではない楽器に回されてしまいました。最初はやはり少し不満そうでしたが3年も吹けば愛着もわき、沢山活躍していました。

もう1人は少し特殊で、「楽器は学校に貸すからこの楽器が良い!」と先生に懇願していました。その結果もあり、希望外の楽器になることはありませんでした。

対処法としては、「別に希望外でも良い」と言う気持ちがあるのであれば所持している楽器を担当するのが一番無難だと思います。テスト期間等で学校で練習が出来ないときに楽器を持ち帰りになると届け出を出したりと少し厄介な手続きがある学校もありますが所持している楽器ならばそのような手続きは一切なく好きな時にいつでも持ち帰りが可能です。

また、希望外の楽器が嫌な場合は例のように「楽器を貸すからこの楽器にしてくれ!」とお願いするのも1つの手ですね。高額なものを扱う部活のため楽器を所持しているという話は顧問の先生からしたら嬉しい話にすぎません。

また、個人の楽器を他の生徒に貸すことは先生自身も責任をすべて持つことが難しいため基本的には所持している人に担当してほしいというのが本音だと思いますが3年間吹き続けることを考えると安易な考えでは楽器決めを行うことはできませんね。

希望楽器になれない場合

3つ目に希望楽器になれない場合についてお話します。やはり、部員全員が第1、2希望の楽器になれなかった場合も多くあります。なんなら第1、2希望の楽器になれたらまだ良いほうです。なんて言ったって筆者自身は全く眼中になかった楽器に回されましたからね(笑)。では、希望楽器になれない場合はどうしたらよいのでしょうか。

これに関しては、その楽器をひたすらやり続けるしか方法はありません。筆者自身も全く眼中にない楽器を担当していました。最初は吹けない自分にイライラし、初心者ということもありメロディもカット、曲中でもひたすら音を伸ばす場所を吹かされていました。「曲でも基礎練習みたいなことを吹くために吹奏楽部に入ったわけじゃない!!」と毎日思っていましたが筆者自身とても負けず嫌いのため同じく初心者の同期に負けない様に与えられた課題を練習してきました。すると不思議と楽器が好きになっていました。他の楽器はメロディばかりだけど私の楽器はメロディは勿論、ハモリパートやソロなど他の楽器にはない魅力がたくさん詰められていることに気づいたのです。

そこからは一心不乱に練習し続けあっという間に引退を迎えました。吹奏楽部経験者で希望楽器外を担当した人は私以外にも大勢います。しかし、どんな楽器でも毎日吹き続けると不思議と好きな気持ちが芽生えてきますよ。今、希望外の楽器になってしまった皆様。だまされたと思って毎日吹き続けてみてください!その楽器にしか味わうことのできない魅力が存分に詰め込まれていますよ!

まとめ

今回は、吹奏楽部の楽器決めについて書かせていただきました。マイナーな楽器ほど希望者は減り、最終的には名前も知らない楽器を担当しなければならなくなるということはどの学校でもあります。しかし、約15種類以上ある楽器はどれもその楽器でしか味わうことのできない魅力で溢れています。自分の担当している楽器の良いところを沢山見つけて共に青春という学生でしか味わうことのできない時間を堪能してください!

 

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