トランペットについての解説。吹奏楽における役割や魅力は?向いている人や奏者あるあるなど。

吹奏楽における役割や魅力

トランペットは花形楽器のイメージが強く、吹奏楽部に新しく入部した学生が「この楽器をやりたい!」と希望する人気ランキングでも、トップ3に食い込むのではないかと思われます。

実際、吹奏楽におけるトランペットは、クラシックに比べて活躍する機会がかなり多いです。
単に演奏頻度が高いというだけでなく、音量も約120dBとジェット機並みの存在感!(ff、fffで思い切り吹いた場合)

そんなトランペットの吹奏楽における立ち位置を表すとしたら、「たった一音で曲の雰囲気を決定づける、バンドの王様」という表現がぴったりなのではないでしょうか。

吹奏楽には、クラリネットやフルート、アルトサックスなど、曲中でメロディを任される楽器が沢山あります。
そのどれもが違った魅力をもち、人を惹きつける音色を奏でることができますが、同じくメロディ楽器であるトランペットの圧倒的なパワーと輝かしい音は、また別格の存在感を放っています。(どちらが良い、悪いという話ではありません)

明るい喜劇、緊張感に満ちた曲、壮大な自然をテーマにした曲……どんなジャンルでも、トランペットはバンド全体を支配し、音楽の流れを先導する力をもっています。
まさに、バンドという国家を動かす王様のような存在です。

また、これぞトランペットの特権ともいうべき魅力が、ファンファーレを演奏できることです。

「ツァラトゥストラはかく語りき」「オリンピックのファンファーレとテーマ」「スターウォーズのテーマ」など、トランペットがファンファーレを担当する曲は数えきれないほど存在します。
曲の冒頭、中間部などファンファーレの使われ方は作曲家により様々ですが、そのいずれもが聴き手の心をわしづかみにし、音楽にのめり込ませる魅力をもっています。

金管楽器、それもかなりの高音域まで出すことのできるトランペットならではの特権ですね!

トランペットに向いている人


世間一般的なトランペット奏者のイメージといえば、とにかく明るく陽気で、目立ちたがりの人物のように思います。

確かに、筆者がこれまでにトランペット奏者と知り合った経験を振り返ってみても、いつも元気で賑やかな性格の方は多くいました。
そこから生まれる「トランペット奏者=明るく、目立ちたがりの人が向いているのでは?」という推測も、あながち間違いではありません。

しかし、同じトランペットパートでも、1st、2nd、3rdのどのポジションを担当するかによって、要求されるものは大きく変わります。

1stについて

他の楽器にも当てはまることではありますが、1st奏者はほぼ全ての曲でメロディを担当します。
特にトランペットはかなりの高音域まで出すことができる楽器のため、五線譜の第5線(一番上の線。ピアノの場合は高い「ファ」の音にあたる)を余裕で突き抜けた高音がびっしり……なんてことは日常茶飯事です。

非常に華やかであり目立つ存在です。曲中でソロがある場合は、特に楽譜の指示がない限り1stが担当します。
よくトランペット全体のイメージとして語られる「目立ちたがり、派手」という言葉は、この1stポジションに当てはまるのではないでしょうか。

メロディを吹く奏者が「これで合ってるのかなぁ……注目されるの恥ずかしいしイヤだな……」と委縮してしまってはバンド全体が盛り下がってしまうため、たとえ「普段の自分はシャイだ」と思っていても、音楽の中では自信たっぷりに演奏する姿勢が求められます。

しかし、自信たっぷりに演奏することと、周りの音を無視して暴走することは違います。
トランペットパートを率いる存在として、2ndや3rd、他の楽器の演奏にも耳を傾けなければいけないため、チームを大切にできるリーダー気質の方にはピッタリです!

2ndについて

2ndはいわば、1stのサポート的存在。高音のメロディを吹く1stを、3度下やオクターブ下のハモりで支えることが多いです。
華やかなメロディはそれだけでも充分楽しめますが、ハーモニーが加わることでより音楽に深みが生まれ、聴き手の心に迫るものとなります。

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更に、曲のあらゆる箇所で「ここは前に出過ぎないように音量をセーブして……」「1stのメロディが際立つように少し動きを出して……」といった、臨機応変な対応が求められます。
当然、テクニックも1stと同等(ある意味ではそれ以上?)のものが要求されます。メロディの陰で目立たないし、適当でいいか……という考えは通用しないのが2nd奏者の世界です。

何かと多くのことを要求されがちなポジションのため、大変だと思うこともあるかもしれません。しかし、自分のサポートによって音楽がより良いものになる喜びを味わいたい方は、2ndトランペットに向いているといえるでしょう。

3rdについて

トランペットでは基本的に一番低い音域を演奏し、ハーモニーの土台を作るのが役目です。
ソロやメロディをばんばん吹く1stに比べて表に出ることが少ないため、演奏で目立ちたい方には「ちょっと地味……」と思われてしまいがち。

しかし、3rdの存在はトランペットパートにとって必要不可欠です!

会社で例えるなら、3rdはメーカーと顧客をつなぐ営業マンのようなもの。時にはホルンやサックスと協力しながら、金管と木管双方の音を絶妙にミックスさせる役割も担っています。
トランペット全体にも貢献し、他パートの動きに対して自分はどう対応すべきか? ということを考えなければいけないため、地味に見えて実はかなりの働き者ポジションなのです。

自分は前面に出て注目を浴びるより、サポート役として立ち回りたいというタイプの方は、3rdにうってつけといえます。

トランペット奏者あるある


トランペットといえば、唇を振動させることで音を出す楽器です。
そのため、全ての奏者が唇のしびれや痛みに悩まされることになります……。

特にコンクールに向けた長時間練習や、連続して吹き続ける高校野球の応援などは地獄なのだとか。
吹奏楽部は練習熱心でマジメな生徒が集まりやすいので、唇が切れて真っ赤になっても吹き続けてしまう人もたまにいますが、無理は絶対禁物!そのせいで暫く楽器を吹けなくなってしまったら、元も子もありません。

演奏後の唇のケアはもちろん、曲の途中でバテてしまわないよう、上手くペース配分をすることも重要ですね。

更に、トランペットは良くも悪くもバンド全体を支配する力が強いです。
特に近くに座っているホルンやユーフォニアムなどは、トランペットの圧倒的な音量にかき消されてしまいがち。

本人は普通の音量で吹いているつもりでも、仲間の奏者や指揮者から「トランペット、うるさい!」と言われてしまうこともしばしば……。
慣れないうちは音量のバランスを掴むのも至難の業ですが、演奏中、客席にトランペットの音はどの程度届いているか? ということにも意識を向けられるようにトレーニングをしましょう。

まとめ

「金管楽器の王様」ともいわれるトランペットですが、実は華やかで派手なだけではない、様々な魅力をかねそなえていることがお分かりいただけたでしょうか。

同じトランペットパートでも1st、2nd、3rdそれぞれに違った役割があり、魅力も沢山あります。
この記事を読んで「自分もやってみたい!」と思ってくださった方は、ぜひトランペットに挑戦してみてください。実際に触れてみることで、また新しい発見があるはずです。

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>>トランペットの種類や選び方。各部の名称や購入時の注意点について。

 

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