エンリケ・グラナドスの作品の特徴及び評価。おすすめ代表作3選

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エンリケ・グラナドスという作曲家をご存知ですか?。グラナドスはマヌエル・ド・ファリャやイサーク・アルベニスらとともに、スペイン国民楽派を代表する作曲家です。人生の早い時期から音楽の才能を発揮し、ピアニスト・作曲家・音楽教育者として欧米諸国で高い人気を獲得しました。スペインを思わせる情熱と、シューマンやショパンなどのロマン情緒が合わさった魅惑的な旋律は、現代でも多くのファンに親しまれています。

なかでもピアノ曲に定評があり、ピアノ学習者の方にとっては馴染み深い作曲家ではないでしょうか。そこで今回はグラナドスの作品の特徴やおすすめ作品を紹介します。

グラナドスの作品の特徴や評価について

グラナドスの作品の特徴について簡単に解説します。
どの作品も、ロマンティックでキラキラとした作風がグラナドスの大きな特徴といえるでしょう。

スペイン民族音楽とロマン主義の融合

スペインのカタルーニャ地方に生まれたグラナドス。その作品にはスペインの民族的要素が強く出ており、聴く人を惹きつけます。しかし一方で、シューマンやショパン、グリーグといったロマン派的傾向もみられ、二つの要素が絶妙な形となって作品に反映されているのが特徴です。
さらにこうした特徴は『スペイン舞曲集』などの初期作品からみられ、のちの歌曲集において頂点に達します。

また、同時代に流行したドビュッシーやラベルらによる「印象主義」の影響もみられるのが興味深い点です。

歌曲も人気

本記事では、ピアノ曲のおすすめを以下に解説していますが、グラナドスはピアノ曲の他にも、歌曲、舞台音楽、管弦楽、室内楽曲において優れた名作を残しました。
歌曲集『トナディーリャス』『愛の歌曲集』がとくに有名で、ファリャの作品と並んで、スペイン歌曲集の最高傑作と称されています。

晩年にはピアノ組曲『ゴイェスカス』をオペラに改編し、アメリカでの初演では大きな成功を収めました。

グラナドスのおすすめ代表曲3選

グラナドスのおすすめ作品を紹介します。
ピアノ曲だけでなく舞台音楽や管弦楽曲など、さまざまな分野で優れた作品を残していますが、今回は人気の高いピアノ曲から3つ紹介します。

12のスペイン舞曲(スペイン舞曲集)

グラナドス: スペイン舞曲集:アンダルーサ[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]

グラナドスの代表作といえば、まずは『12のスペイン舞曲』が挙げられます。本作は1892年から1900年にかけて作曲された初期を代表するピアノ曲集であり、スペインの情景を思い起こさせる豊かなリズムと、洗練された旋律が特徴です。
グラナドスの作品を初めて聴く方は、この作品集から入ってみることをおすすめします。

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また、12曲すべてが3部形式で構成されており、グラナドスの若さと瑞々しい才能が存分に発揮されています。
「グラナドスの最初の傑作」とも評されており、マスネやサン=サーンス、チェーザリ・キュイといった同時代の作曲家たちからも賞賛されました。
12曲の中でも第5曲「アンダルーサ」がとくに有名で、演奏会でもよく耳にする作品です、

各曲それぞれにタイトルが付けられていますが、グラナドス本人が付けたのは第4曲「ビリャネスカ」だけだと言われています。

詩的なワルツ集

1887年に作曲され、1910年に出版されたグラナドスのワルツ集です。本作は序奏と8曲の小ワルツで構成され、シューマンやシューベルトといったロマン派の影響が色濃く感じられます。どの作品も1〜2分程度の長さなので、『12のスペイン舞曲』と合わせて聴いてみると面白いかもしれません。

グラナドス本人にとって思い出深いワルツ集だったようで、アメリカ滞在中に行われたリサイタルでもこの作品を演奏したと言われています。
全体の演奏時間は15分程度で、作品はホアキン・マラッツに献呈されました。
ワルツ集といえば、ショパンの「ワルツ集」が真っ先に思い浮かびますが、グラナドスのワルツ集も秀逸な作品ばかりで、キラキラとした作風が印象的です。

演奏会用アレグロ嬰ハ短調

若くしてピアニスト・作曲家として注目を集めたグラナドス。
そんなグラナドスの名声を揺るぎないものにしたのが、本作『演奏会用アレグロ嬰ハ短調』です。1903年、マドリード王立音楽院で開かれた作曲コンクールにおいて、審査員満場一致で優勝を獲得し、グラナドスは大きな注目を集めるようになります。

その人気は今も衰えることなく、現在でもコンサートで演奏される機会の多い作品です。
ロマンティックなグラナドスの内面が心に染み渡る名曲ですので、ぜひ一度聴いてみてください。また、同作曲コンクールではマヌエル・ド・ファリャも作品を提出しており、審査員賞を獲得しています。

スペイン人作曲家の聴き比べも楽しいかもしれませんね。

まとめ

グラナドスの作品の特徴やおすすめ作品を紹介しました。グラナドスの作品は全音音楽出版社からも楽譜が販売されているので、実際に取り組んだことのある方も多いのではないでしょうか。また、同時代に活躍したファリャやアルベニスと比べてメロディーラインがわかりやすく、聴きやすいのもグラナドス作品の特徴です。
これまでグラナドスの作品に親しんでこられた方はもちろん、そうでない方も、この記事を機会に美しい旋律に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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>>エンリケ・グラナドスってどんな人?出身やその生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

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