声楽に向いている人・下手な人の特徴。始める年齢は関係ある?素質や声質の特徴は?

声楽家とは、クラシック音楽を歌うソロの音楽家のことを言います。
大多数がオペラ歌手ですが、中には歌曲やオラトリオなどのソリストとして活躍している人もいます。
そんな声楽家には、どんな人がなりやすいのでしょうか?

声楽家に向いている人の特徴は?

まずもって正しい音程で歌える事は大前提で、シンプルに歌が上手なことです。
歌の基本となる音程は、訓練次第で、きちんと取れるようになります。ただその「正しい音程を出す訓練」というのが難しいのです。

たとえばピアノの場合、ドの鍵盤を弾けば当たり前にドの音が出ます。しかし歌は自分の感覚が頼りです。そのため、同じドであっても、ちょっと音程が上ずった高めのドであったり、逆にぶら下がった低めのドだったりします。こういった正しいドの音を出すためには緻密な訓練が必要です。その緻密な訓練に耐えられる強い忍耐力を持った人は向いていると言えます。

外面的な部分で言うと、声楽は自分の身体が楽器なので、骨格が大きい人は向いているでしょう。そして歌には肺活量が重要なので、そのための大きな肺が必要です。その大きな肺に見合う肩幅が広い人や肋骨が広い人は向いていると言えます。

クラシック音楽の盛んなヨーロッパでは、ドイツを中心に背が高く骨格が大きい人が多いので、元々オペラ等の声楽に向いている体型の人が多いのです。

ならば、ヨーロッパの人々に比べて骨格が小さい日本人が声楽家になるのは無理ではないかと思うかもしれませんが、日本人でも世界的に活躍している声楽家はたくさんいます。骨格が小さいからと言って声楽家になることを決して諦めないでください。

声楽に向いていない人の特徴は?

声楽をするにあたって向いていない人は、ずばり自分を信じすぎている人です。
自分の声を歌いながら客観的に聴くのは不可能です。そのため、レッスンをしてくれる先生のアドバイスはとても重要になります。自分ではとても良い声で歌えたと思っても、先生に今の声はダメだと言われる事はよくあります。

逆もしかりで、自分がうまくいかなかったと思った時でも、すごく褒められる事もあります。自分が師事する先生だけでなく、仲間や家族からも、喉の調子が悪い時に歌っても、前よりも良かったと言われたり、気持ちよく歌えた時に、今日は体調が悪かったのかと聞かれたりします。

今でこそ、歌声を録音して自分でチェックすることも出来ますが、やはりそれは機械を通した歌音であって、実際にホールで歌ってみるとまた違って聴こえることはよくあります。その生音こそが声楽を始めとするクラシックの良さの一つです。

もちろん、誰かが言ったその意見が正しいとも限らないし、これまでの自分の感覚を信じてポジティブに進むことも必要かもしれません。しかし、100人聴けば100通りある意見を、どう捉えてどう受け止めるのかが、重要なポイントです。

声楽を始める年齢は関係ある?

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音感を鍛えるという意味では、少しでも年少のうちから始めるに、こしたことはありません。
ただ、歌うために必要な「声」だけに注目して答えるならば、年齢は関係ありません。

なぜなら、上手い下手を問わなければ歌はだれでも歌えるからです。

人間の声は、生きている限りどんどん変化していきます。声を聞けば、なんとなく年齢がわかりますよね。子供の声、若い人の声、おばちゃんの声、お年寄りの声・・・歳を重ねるととともに、声も変化してしまうのです。特に、成長期に訪れる変声期(声変わり)は大きな変化です。そのため、変声期が落ちついた頃は声楽が始めやすい時期です。幼少期から児童合唱団等で歌の経験があっても、ソリストとしての歌う声楽家の勉強は、中学や高校から始める人がほとんどです。また、大人になってから声楽を始めてプロになった人も少なくありません。

よく声楽はスポーツだと言われます。そういわれる所以は、全身の様々な筋肉を使って歌うからです。主に腹式呼吸に必要な腹筋だけでなく、腹筋を支える背筋や、声帯をコントロールする喉の筋肉、明確な発音をするための舌根の筋肉を使います。ほかにも、歌う姿勢を保つ足の筋力や体幹等、歌うためには全身のあらゆる筋肉が重要なのです。

つまり、歌うための筋力を正しく鍛えることが出来れば、いつ始めても声楽家になれます。
ただし、筋力が衰えてくる中年や高齢になってから声楽を始めるのは、プロになるほどの実力をつけるのは難しいでしょう。ですが、高齢になってから声楽を始めても十分上達できます。

素質や声質の特徴は?

声楽家の歌声は、マイクを使わずともホールに響かせることが出来る深みのある豊かな声です。そのため、シンプルに地声が良い声の人は素質があると言えます。

まわりに、いつも大きい声で話す人や、電話口で聞いたときに上品できれいな声で話す人はいないでしょうか。芸能人でも、イケメンボイスと言われる俳優さんや、良い声を活かして活躍している芸人さんがいますよね。彼らのような声質はとても声楽に向いています。

逆に、アイドルのような可愛らしい声や、耳に残るような甲高いアニメ声のような人は声楽家の声とは真逆の声質の声の持ち主です。前述したとおり、歌うための筋肉を鍛えればいいのですが、響きのあるのびやかな声になるには容易ではないかもしれません。

まとめ

声楽は自分の身体が楽器です。もし不具合があったりしても、ピアノやヴァイオリンのように、部品を修理したり、買い替えたりすることはできません。メンテナンスをするのも自分です。
世界中に自分しかない自分だけの楽器(身体)をよく理解し大切にしてください。

 

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