声楽の発表会で歌う曲の選び方とおすすめ楽曲アリア7選~男声編~

声楽の発表会が近づくと、楽しみもある反面、さて何を歌おうかと曲決めに困る方も多いと思います。今回は、発表会で歌う曲の選び方とおすすめ楽曲をご紹介します。

楽曲の選び方

自分の声の高さに合った楽曲を選ぶのはもちろんですが、オペラの場合、男声には個性的なキャラクターの役がけっこうあります。王道の王子様キャラのアリアを、かっこよく歌ったり、ひょうきんなちょっと抜けているキャラを、面白をおかしく歌ったりと、演じたいキャラクターで選ぶのもおすすめです。アリアはただ歌うだけではなく、身振り手振りを少し付けるだけで、その役の世界観を表現することが出来ます。自分の演じてみたい役のアリアを歌ってみるのはいかがでしょうか?

おすすめ楽曲アリア7選~男声編~

1.オペラ「セヴィリアの理髪師」より“私は町のなんでも屋”(Largo al factotum)

ロッシーニ作曲のオペラ「セヴィリアの理髪師」で、第1幕に歌われるアリアです。バリトンによってよく歌われます。主人公のフィガロが、自己紹介のように歌うアリアで、言葉が多く歌いまわしが大変ではありますが、心地よいテンポ感とリズム感で、聴いているとその世界観に引き込まれていきます。非常にコミカルでフィガロのひょうきんなキャラクターがよく表現されたアリアです。

2.オペラ「トスカ」より“妙なる調和”(Recondita armonia)

プッチーニ作曲のオペラ「トスカ」で、第1幕に歌われるアリアです。テノールによってよく歌われます。主人公トスカの恋人で画家のカヴァラドッシが、トスカへの愛を高らかに歌います。まさにテノールによくある王子様キャラの王道の愛のアリアです。身振り手振りの表現はなくとも、心を込めてまっすぐシンプルに歌い上げるだけで愛が伝わってくるような素晴らしいアリアです。

3.オペラ「トスカ」より“星は光りぬ”(E lucevan le stelle)

プッチーニ作曲のオペラ「トスカ」で、第3幕に歌われるアリアです。カヴァラドッシが自分の処刑を知り、トスカへ別れを歌うアリアです。先に紹介した“妙なる調和”とは打って変わって、深い悲しみと絶望にあふれています。まさに悲劇の主人公として歌うにはぴったりです。テノールは王子様キャラが多く、女性への愛を長調の明るくゆったりとしたメロディで歌う曲が多い中、短調で悲しさを歌う代表曲は珍しいかと思います。

4.オペラ「魔笛」より“私は鳥刺し”(Der Vogelfanger bin ich ja)

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モーツァルト作曲のオペラ「魔笛」で、第1幕に歌われるアリアです。バリトンによってよく歌われます。鳥刺しのパパゲーノが、登場する際に歌う、こちらも自己紹介のようなアリアです。パパゲーノの陽気で明るいキャラクターが表現されています。鳥刺しの身振り手振りを入れたり、また、衣装も鳥刺しを表現して、羽をつけた衣装で歌われたりと、演技や見た目を楽しませる要素が多いアリアです。パパゲーノが笛を吹く箇所は、実際のオペラではフルートが演奏しますが、実際に笛を吹いてみるのも楽しいでしょう。

5.オペラ「リゴレット」より“女心の歌”(La donna ē mobile)

ヴェルディ作曲の「リゴレット」で、第3幕に歌われるアリアです。テノールによって歌われます。メロディを聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?女好きのマントヴァ侯爵が、「女はみんな気まぐれなのだろう?」と宿で口説いているときに歌うアリアです。オペラにはよく女好きのキャラクターが多いのですが、このリゴレットのマントヴァ侯爵も女好きキャラの代表格です。
作曲したヴェルディ自身が、この曲はヒットすると確信していたと言われています。実際にとても親しみやすく、聴いたあとに、つい鼻歌を歌いたくなるような陽気なアリアです。

6.オペラ「カルメン」より“諸君らの乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)”(Couplets du torēador)

ビゼー作曲のオペラ「カルメン」で第2幕に歌われるアリアです。バリトンによって歌われます。闘牛士のエスカミーリョが酒場で歌うアリアで、男気にあふれた熱いアリアです。メロディにも舞台であるスペインの熱気が伝わるような情熱がよく表現されています。タイトルは知らなくても、メロディを聴けば「知っている!」という人も多いのではないでしょうか。場所が酒場ということもあり、オペラでは酒場の客が合唱で加わります。もし他の出演者の方に合唱してもらえたら、舞台は盛り上がること間違いなしです。是非闘牛士に扮して歌ってみてください。

7.オペラ「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”(Nessun dorma)

プッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」で第3幕の冒頭で歌われるアリアです。テノールのよって歌われます。このアリアは、フィギュアスケートで一躍有名になりました。
主人公のトゥーランドット姫へ向けて、勝利宣言とも言えるアリアで、カラフの自信にみちあふれた気持ちがよく表現されています。有名な曲だけに、聴衆のハードルも高いとは思いますが、堂々と高音を歌いきってもらいたい1曲です。

まとめ

以上、おすすめアリア7選を紹介しました。是非、オペラの役を楽しんで歌ってみてください。

>>声楽の発表会で歌う曲の選び方とおすすめ楽曲アリア7選~女声編~

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