ドビュッシーってどんな人?その生涯や性格は?

出典:[amazon]Debussy: the Complete Works

ドビュッシーと言えばフランスの作曲家代表と言えるほど、クラシック界では有名な作曲家です。 古典クラシックとはまた違った独特な和音遣いで、フランスの絵画を連想させるような素敵な曲が多いのが特徴です。初心者でも弾ける簡単な曲も多く、たくさんの人に愛されている作曲家と言えるでしょう。

そんなドビュッシーですが、どんな一生を歩んだのでしょうか?またこんな素敵な曲を書くドビュッシーですが、どんな性格の持ち主だったのでしょうか?

生涯

ドビュッシーが幼少期をどのように過ごしたのかは、本人が語ろうとしなかったので明らかになっていません。はっきりしているのは10歳でパリ音楽院に入学したことです。当時合格者はドビュッシーを含むわずか33人であったと言われています。彼はこの有名な学校で作曲だけではなく、ピアノとピアノ伴奏法を勉強していました。この頃のドビュッシーは数々のコンクールで優秀な成績を残したり、学校でも優秀な生徒だったようです。

これがきっかけとなりフランス政府から奨学金をもらい、ローマで2年間留学生活を送っていました。その後パリに戻ったドビュッシーは、音楽家だけではなく印象派の主人や芸術家と交流を持ち、独自の視点を広げていきました。既に絵画では印象主義と言うものが存在していましたが、音楽に印象主義を始めて取り入れたのはドビュッシーだと言われています。

この頃彼はパリ万国博覧会に訪れていて、そこで聞いたガムランに大きな影響を受けています。クラシックとは違って自由な形態で作曲されていること、響の違いなどが彼を大きく魅了したようです。

そんな彼の音楽が世間に注目され始めたのは1893年です。ここから彼は今の時代でもとても有名な数々の曲を残していくことになるのです。その中には「ペレアスとメリザンド」、「映像」などがあります。

彼の最後の創作期には有名な「黒と白で」などが残されています。この頃ドビュッシーはロンドンを訪れたり、アメリカ、イギリス、スイスの旅行をしていました。パリに帰ってきたドビュッシーは結腸切開の手術を受けています。この頃からはほとんど仕事をしなくなり、最終的には1918年の3月25日に息を引き取っています。

性格

ドビュッシーといえば娘を溺愛していると言うイメージがある人も多いかもしれません。彼は43歳のときに授かった娘、クロード・エマをとてもかわいがっていました。彼女はシュウシュウと呼ばれ、彼の有名な作品「子供の領分」も娘を遠くから見守るような温かい気持ちで作曲したのではないかといわれています。

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ドビュッシーの曲を聴いていると穏やかな人に思われますが、実はそうでもないのです。このような温かいエピソードがよく知られていますが、女性関係はだらしなかったと言われています。特に女性の敵と言うレッテルが貼られてしまうほどです。これがきっかけで様々な問題を起こしていました。。18歳のときに人妻と交際、自殺未遂の上で破局…1899年に結婚するも人妻と不倫…最終的には1904年にエンマという女性と結婚をしますが、ここまでの女性関係はなんとも波瀾万丈です。彼の作品からは想像がつかないほど過激な性格ですね。

有名な曲

それでは最後にドビュッシーの有名な曲を見ていきましょう。

アラベスク

まず誰でも1度は耳にしたことがあるのが、アラベスクではないでしょうか。とても繊細な曲でアラベスク模様を連想させる、絵のような1曲です。

月の光

こちらも誰もが耳にした事があるのではないでしょうか。題名は「月の光」。ロマンチックな1曲ながら、初心者でもさほど難しくなく取り組めると言えるでしょう。

ガーシュイン

そしてピアノ曲からもう1曲。かの有名なガーシュインは、ドビュッシーに影響されているところがあります。これからご紹介する曲は、クラシックよりももう少し現代に近い時代を想像させる、また少しジャズのような顔を感じさせる1曲となっています。冒頭の気怠い感じが、日曜日の昼下がりに暖かいサンルームに居るような、そしてまどろんでいるようななんとも素敵な気持ちにさせてくれることでしょう。

牧神の午後への前奏曲

最後に忘れてはいけないのが「牧神の午後への前奏曲」です。発表当時は性的な意味で批判の多かった曲でもありますが、現在ではヨーロッパ各地のオペラ座で上映されるほどの人気演目となっています。こちらは管弦作品で、またオペラの要素が含まれていたりもするので見る人を飽きさせないでしょう。今回ご紹介しているリンクは、オーケストラのみの演奏となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ドビュッシーと言うととても有名な作曲家ですが、彼の性格や生涯についてあまり多くを知らないと言う人もいたのではないでしょうか。ぜひ彼の作品を演奏する際は、彼の生い立ちや性格なども知った上で演奏してみてください。そうすることで、彼の作り上げた作品への想いも変わってくることでしょう。

この記事がその役に立つことを願っています。

 

 

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