東京音楽大学へ入学するための資格や手続き・難易度を卒業生が解説します!

出典:東京音楽大学HP

東京音楽大学と言えば、日本の音楽大学の中でもレベルが高いとされている大学です。卒業生もコンクールで入賞したり、海外留学したり、自分と音楽との向き合い方をしっかり考えて行動している人が多いことが特徴です。教授陣も有名な方ばかりで、それに加えて近年では校舎も新しくなり、その点においても人気が出てきていますね。

さて 東京音楽大学へ入学したいと考えている人は、どんな試験があるのか、またはどんな手続きがあるのかなど気になりますよね。中でも特に気になるのが難易度のことだと思います。一体どのぐらい練習すれば合格できるのか、どの程度の曲を持っていくべきかなど不安でいっぱいの受験生も多いことでしょう。

今回は東京音楽大学への入試のステップを卒業生が解説していきたいと思います。

資格は?

まずよくある質問として「何か資格を取っておくべきなのか」と聞かれます。

私の知っている限りでは何か特別な資格が必要だと言う事はありません。ただし憶測ですが、コンクール歴があり、ある程度名前が売れている人だとやはり少しは優遇されるところもあるかもしれません。かといって、これが必須かと言われればそうではないというべきです。コンクールばかりに夢中になって受験曲がおろそかになるよりは、受験曲にしっかりと取り組んだ上で会場に向かうことをお勧めします。

また、よく中高生が受験している漢字検定や英語検定なども、合否に影響及ぼしているかというとそうでもないと思います。私も実際に大学を受験するまではこのような検定に挑戦していましたが、入試で役立ったという記憶はありません。

手続きは?

手続きですが、これは推薦なのか一般入試なのか、はたまた東京音楽大学附属高校に通っているのかによっても変わってくることです。毎年入試要項がしっかり発表されるので、それにくまなく目を通すことによって、きちんと手続きを行うことができるはずです。

一般的には受験要項に書いてある「受験申し込み用紙」のようなものに必要事項を書き込み、東京音大へ郵送します。この際に自分の出身高校などの情報だけではなく、受験で何を演奏するのかと言う、いわゆる「受験曲」も同封することになります。願書を出す際に焦らないように、この時点までにしっかりと自分の受け持ちの先生と相談をして、受験曲を決めておくことをおすすめします。

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これは一般的に頼りにしない方が良い話なのですが、私の場合は書類に不備があったようで、受験前に東京音大の受験の係りの方から電話がかかってきたことがありました。毎度毎度このようなことをしてくれるかどうかは分かりませんが、向こうの方が不備だと思った際には電話をかけてくれる場合もあるようです。

難易度

さて、受験生の皆さんが一番気になるのは難易度でしょう。

これは何科を受験するかによって変わってきます。一般的に毎年受験者が多いのは「ピアノ科」、「ピアノ演奏家コース」です。こちらは演奏家コースの方がレベルが高いとされています。これは「声楽科」、「声楽演奏家コース」でも同じことがいえます。

またこれら「演奏会コース」を受験し、このコースに合格できなかった際でも、通常の「ピアノ科」や「声楽科」に合格できる滑り止めのような制度もあります。むやみやたらにレベルの高い方を受ける必要はありませんが、どちらかで迷っている人はこのような制度を使っても良いかもしれません。

受験曲に関してですが、こちらは学校から指定曲が出ると思います。もちろん時代指定だけで自分で曲を選ばなければならなかったり、エチュードのみが指定されていると言うこともあるでしょう。もちろん選曲も大事ですが、どの曲に至ってもどの程度練習されているか、曲がアナリーゼされているかと言うことが重要になってきます。

レベルに関しては、どのくらい弾けていれば合格できるというはっきりとしたボーダーラインはありません。ですので普通大学のように、大体このぐらいの点数が取れていれば合格範囲内であるという概念がないのです。これが受験生の方が不安になる大きな要素でしょう。

そのような時におすすめしたいのは夏期講習や冬期講習です。これはソルフェージュなどの授業の他にも、主科のレッスンを受けることができます。ここで大学の先生方に受験曲を見てもらってアドバイスをもらうことで、受験をどのような方向で受けるべきか、またこれからの練習方法などが見えてくるでしょう。ここで先生と気が合えば受験まで個人レッスンをしてもらえる場合もありますし、大学合格後にそのまま先生のもとで鍛錬を積むこともできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

東京音楽大学と言うととてもレベルが高いイメージがあり、受験生の皆さんも、また親御さんに至っても不安が大きいかと思います。しかし講習会を使う、身近な卒業生に話を聞くなど対策は色々とあると思います。この記事もその1つの方法として少しでも受験の助けになり、良い結果が出るように願っております。

 

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