ソルフェージュを学ぶのにおすすめなテキスト10選


音楽の基礎理解に必要なトレーニングであるソルフェージュ。聴音や新曲視唱、楽典の知識など内容は様々です。

いざ勉強しようと思っても、非常に多くの教材があるためどの本を買えばいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。特にネット通販だと中身が見られないので選ぶことが難しいですよね。

ここでは、音高・音大受験のためにソルフェージュのテキストを探しているという方や、趣味の音楽をより一層深めるためにソルフェージュを始めてみよう、という方におすすめなテキストをご紹介します。

ソルフェージュとは?

ソルフェージュとは、音楽表現や理論を理解するために必要な基礎訓練のことです。ソルフェージュがしっかりこなせるかどうかで、演奏表現のレベルや楽曲の理解度が大きく変わります。そのため、音高受験や音大受験の必須科目の一つです。

このように書くと受験生やプロの音楽家を目指す人が行うものなのか?と思うかもませんが、決してそうではありません。

上述のように、あくまでも音楽の基礎訓練です。曲を細部までしっかり理解し、作曲家がその曲に込めたメッセージを楽譜からくみ取って音楽を表現しようとするならば、ソルフェージュ力は不可欠です。

ソルフェージュを学ぶことで譜読みの力や、頭の中で正しく音をイメージする力が付き、結果として表現力につながります。音楽を楽しみたい、本気で取り組みたいと感じている方にはぜひ実践してほしい訓練です。

ソルフェージュを学ぶのにおすすめな本

ソルフェージュはレベルごとに様々なテキストが用意されています。

自分にどのレベルの教材が合うのかについては、自分が師事する先生に確認することが一番確実な方法ですが、ここでは一般的に広く使われているおすすめな本をピックアップしました。

初心者向け、中級者向け、上級者向けに分けてご紹介します。

初心者向け

【聴音】

音大受験生のためのパーフェクトソルフェージュ 聴音課題CD・オリジナル五線紙付き

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音大受験生を指導してきた「音大進学ゼミナール」が作成した聴音問題集です。

このテキストの素晴らしいところは、初心者でも聴音に取り組みやすいように作られたオリジナルの五線紙が付いていること。部分的に音符を書き込めるので、記譜の仕方を学ぶのに有効です。もちろんCD音源もついているので、自宅での独習におすすめです。

初級から上級まで、おおよそ200問ほど収録されています。初心者に限らず、聴音に慣れてきた中級者や上級者も取り組み甲斐のある1冊です。

【新曲視唱】

子供のためのソルフェージュ(1a)

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ソルフェージュの導入編として広く用いられている一冊です。かなり前からあるテキストですが、内容が優秀で評価が高いため、中身はまったく変わらないまま現代でも愛されている教材です。

「子供のための」と銘打っているだけあって、レベルとしては初心者向けです。しかし、問題数が多くこの1冊をやりきることができれば基礎的なソルフェージュ力が身に付きます。

楽譜が読めなくても取り組める初歩的な内容です。ある程度読譜ができる方は、続編である(1b)からスタートしても良いでしょう。

【楽典】

いちばん親切な楽典入門 CD付

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楽典を始めて学ぶ人や今まで挫折してきた人も理解できるよう、わかりやすさ重視の内容になっています。付属のCDには、本書の譜例だけでなく、名曲やオリジナル曲が収録されているとのこと。

楽典を学び始めた小学生はもちろん、吹奏楽部の中高生にもおすすめのテキストです。

和声と楽式のアナリーゼ

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誰でも知っているピアノ曲を材料に、和声に不慣れでもわかりやすいように図や楽譜を多く取り入れたテキストです。
音高などの授業の題材にも使われているそうです。

受験対策だけでなく、「アナリーゼを勉強してみたい」という方にもおすすめです。

中級者向け

【聴音】

新訂 独習聴音問題集

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[amazon]新訂 独習聴音問題集(下) CD-ROM付

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音源付きで、独習にピッタリな教材です。

初めの問題は初心者向けのレベルですが、後半になるにつれて難易度があがっていきます。テキストを通して徐々にステップアップできるような仕組みになっているので取り組みやすいでしょう。
上下巻あり、単旋律だけでなく、2声や4声体の和声も十分学習できます。

中級者向けとして載せましたが、中には応用レベルの問題も含まれているのでご自身の習熟度に合わせて取り組んでみてくださいね。

【新曲視唱】

ダンノーゼルのソルフェージュ

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元々はフランスのテキストですが、日本語訳もあります。
伴奏譜もあるため、伴奏ありだとより歌いやすく、和声感も鍛えられるでしょう。

前半は易しい内容ですが徐々にレベルアップし、後半はなかなかハードなものになっています。クレフ読みも練習できる題材が多いです。

長めの曲が多いですが、歌いやすい旋律で構成されているため取り組みやすいと評判です。表情をつけて歌う練習になります。ソルフェージュのレッスンに通っている方は、ぜひ先生に伴奏を弾いてもらいながら視唱してみてくださいね。

【楽典】

楽典ー理論と実習

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昔から「楽典と言えばこの本」と言われているくらい、長い間多くの人に支持されている理論書です。音高や音大受験を目指す人も受験対策としてよく使用しているテキストです。

解説はもちろん問題集もついているため、この1冊を学習し終える頃にはかなり幅広い知識が身についているはずです。

初めて楽典の勉強をする人は、まずはこの「黄色い本」のマスターを目指しましょう。

上級者向け

【聴音】

初歩から受験まで段階的に使える聴音問題集(3)和声聴音627問

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和声専門の聴音問題集です。
音高・音大受験対策で和声の聴音は必須だけれど、苦手意識のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「初歩から受験まで段階的に」というタイトルの通り、はじめは2声から始まって、6声の問題まで用意されています。

受験対策としては4声までで十分とされていますが、より高い音感を身に着けたい方は6声までチャレンジしてるのも良いでしょう。

こちらは和声聴音に特化していますが、同シリーズで2声の対位聴音や旋律聴音のテキストもあります。ご自身が学びたい内容のものを手に取ってみてくださいね。

【新曲視唱】

新曲視唱523ー楽曲例とともに 東京音楽大学編

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音大受験を目指す人も受験対策で使うテキストです。調性ごとで分けられているため、苦手な調がある人はこのテキストを使って集中的に練習するのも良いでしょう。

このレベルで物足りない方は「続・新曲視唱524」もありますのでぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか?

【楽典】

新版 楽典ー音楽家を志す人のための

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中級編で紹介した「楽典ー理論と実習」が“黄色い本”と呼ばれているのに対して、こちらは“白い本”と呼ばれています。
「楽典ー理論と実習」も楽典の基礎内容をおさえているため内容が重複する部分もありますが、各旋法や音階の解説などは特に一歩踏み込んだ内容になっています。

本格的に楽典を学びたい方、深い知識を身に着けたい方におすすめです。受験生の方は音高や音大入学後も持っていて損はないでしょう。

まとめ

ソルフェージュは様々なレベルのテキストがあるため、どれを選んだら良いか迷うこともあると思います。

一般的には、ソルフェージュを師事する先生にご自身にあったものを選定してもらうのが良いですが、まだ先生のレッスンを受けていないという方や、追加で独習用のテキストが欲しいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ソルフェージュのゴールは「問題が解けるようになる」ではなく、「学習を通して身に付いたソルフェージュ力を音楽に生かす」ところにあります。ぜひ、あなたもソルフェージュのテキストを手にとってみてはいかがでしょうか?

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>>ソルフェージュのレベル。音高・音大受験を目指すのに必要な勉強法は?

 

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