トロンボーンの種類と選び方。各部の名称や購入時の注意点について。

トロンボーンの種類

トロンボーンの種類は4つ、もしくは3つと説明されることが多いですが、この記事ではより細かく分類するため、4種類のトロンボーンをご紹介します。

アルト・トロンボーン

宗教音楽をはじめとする古典音楽で用いられることが多いトロンボーンです。天から降ってくるような、柔らかく輝かしい音色が特徴。トロンボーンの中でもっとも高音域を得意とするタイプです。

テナー・トロンボーン

広く一般的に使われているトロンボーンです。管の調性は、吹奏楽の基準音でもあるB♭です。
管の内径により、太管・中細管・細管の3種類に分けられます。

太管

太くパワフルな音色が特徴です。トロンボーンの得意技である「大音量のハーモニー」を作るにはもってこいのタイプです。大編成のオーケストラと相性抜群です。

中細管

太管と細管のいいところを併せ持ったトロンボーンです。比較的新しい時期に作られました。吹奏楽ではこのタイプがよく使われます。

細管

明るく、繊細な高音を出すのが得意です。アンサンブルよりもソロ向きで、ジャズのトロンボーン奏者にも好まれています。

テナー・バストロンボーン

テナー・トロンボーンにF管を足したトロンボーンです。奏者から見て左側、U字になっている管のところにうずまき状の管が付いています。
F管を使用することで使うポジションの数が7つから6つに減り、腕をめいっぱい伸ばして吹く必要がなくなります。ソロなど、素早いパッセージを吹く時に便利です。

バストロンボーン

テナー(バス)トロンボーンに比べてベルが大きくなり、ずっしりとした重みがあります。
抜き差し管やロータリーを切り替えることで、それぞれ違ったキー(調)で演奏することができます。
吹奏楽をはじめ、オーケストラやジャズなど、様々ジャンルで活躍できるトロンボーンです。

各部の名称


(写真はPinterest様のフリー素材を使用しています)

①チューニングスライド/主管抜き差し管
②ロータリーバルブ
③ベル管
④ベル/朝顔(あさがお)
⑤ウォーターキー/唾抜き(つばぬき)
⑥マウスピース
⑦停止帯管(ていしたいかん)
⑧支柱(しちゅう)
⑨スライド管/外管(そとくだ)
中管(なかくだ)
⑩石突き

トロンボーンを購入する際の注意

最初の項でもご説明したように、トロンボーンはベル管のサイズが太いものから細いものまで多種多様です。
ベル管の大きさによって合うマウスピースが変わってくるので、購入の際は間違ったサイズのものを選んでしまわないように注意が必要です。

<具体例>(YAMAHAの場合)

細管……YSL-895EN、YSL-891Z、YSL-897L
中細管……YSL-630、YSL-640
太管……YSL-882

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また、初心者の場合は特に「色んなメーカーを試してみたけれど、自分では音の違いがよく分からない……」ということも往々にしてあります。
可能であれば、部活動の先輩や講師の方など、音の違いをしっかり聴き分けられる方にアドバイスをもらいながら選んでいくといいでしょう。
楽器店で試奏をする場合は、店員さんに頼んで傍で聴いてもらい、不明点は何でも質問するのがコツです。

続いて、トロンボーンに限った話ではありませんが、必ず行わなければならない「お手入れ」に関するマストアイテムについて。

トロンボーンは、他の管楽器には無い、非常に長いスライドが特徴的な楽器です。
口を使って演奏する以上、このスライドにも大量に唾が溜まるうえ、金属製で錆びやすいためこまめなお手入れが欠かせません。
「トロンボーン購入時、これらも忘れずに用意すべし!」というアイテムをご紹介します。

トロンボーン用・お手入れ必須アイテム

①演奏前に使うもの

スライドクリーム(又はスライドオイル)……スライド中管の汚れを丁寧にとった後、先端のストッキング部分にクリーム、又はオイルを適量塗ります。

ウォータースプレー……スライドクリームを塗った後、上から充分に水を吹き付けます。スライドオイルの場合は少量吹き付ける程度で大丈夫です。容器に入れる水は殺菌消毒された、清潔なものを使いましょう。水を吹き付けたら、スライドの外管と中管をセットし、何往復かスライドさせてクリーム(オイル)を伸ばします。

②演奏後に使うもの

クリーニングロッド&ポリシングガーゼ……ウォーターキーで唾を抜いた後に使います。ロッドの表面が露出しないようにガーゼを巻き付け、スライドの外管と、中管の内側を掃除します。ロッドを抜くときは、支柱の部分を手で持ちながら、ガーゼが中で詰まらないようにゆっくりと引いていくのがコツです。

③本体表面のお手入れ

ポリシングクロス(又はラッカーポリッシュ)……楽器本体の表面についたホコリや指紋など、小さな汚れを掃除するのに使います。表面を傷つけないよう、丁寧に磨きましょう。

メタルポリッシュ……ニッケルメッキ製の楽器の汚れ落とし、表面が錆びてしまった際のお手入れに使います。金属のつやつやした輝きがすぐに復活します!

まとめ

今回の記事では、「そもそもトロンボーンってどんな種類があるの?」と疑問に思う方から、日常的に必要になるアイテム情報を求める方まで、幅広く役立てていただけるような内容を意識して執筆しました。
音楽生活の相棒となるトロンボーンが決まったら、それを長く愛して使っていけるよう、是非お手入れ用品もこだわってみてはいかがでしょうか。

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>>トロンボーンについての解説。吹奏楽における役割や魅力は?向いている人や奏者あるあるなど。

 

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