アントニオ・ヴィヴァルディってどんな人?その生涯や性格は?

出典:[amazon]Vivaldi Edition

バロック音楽後期の代表的な作曲家である、アントニオ・ヴィヴァルディについて、よく知っているという方は少ないのではないでしょうか。一般的に耳にする機会の多い作曲家たちよりも古い年代の音楽家のため、記録として残っていないことも多々あるようですが、今回はそのヴィヴァルディがどのような人物だったのかを、詳しく紹介していきます。

ヴィヴァルディの生涯


ヴィヴァルディは、演奏家としても作曲家としても有名になり、幅広く活躍していた音楽家でした。しかしその晩年については、これだけ有名になった音楽家としてはとても悲しいものだったのではないかと思います。

幼少期から、演奏指導をするようになるまで

1678年にヴェネツィアで誕生したヴィヴァルディは、理髪師をしながらヴァイオリンの演奏を行っていた父親の元でヴァイオリンの演奏を学びました。作曲もそのころから学んでいたようです。

10歳で協会付属の学校に入ると見習いのヴァイオリニストとなり、その後は父親の代わりにヴァイオリンの演奏を行うようになったとされています。

そして25歳で司祭となりますが、父親譲りの赤い髪を理由に「赤毛の司祭」と呼ばれました。この呼び方は、赤い髪による当時の偏見の意味も込められていたようです。

また作品の出版も行い作曲家としての活動もスタートさせると、ピエタ慈善院ではヴァイオリンを教えるということも行っています。このピエタ慈善院は、捨てられた子供たちの養育の為に作られた場所で、才能がある女子には音楽を教えるということにも力を入れていました。

ちなみにヴィヴァルディは、生まれつき体が弱く司祭としての仕事を行うのが難しかったため、司祭の仕事はしなくても良いとされていたと言われていました。しかし現在では、それはヴィヴァルディが司祭の仕事を免除してもらうために言っていたことで、実際にはそこまで病弱ではなかったのではないかとも考えられています。

人気だったころ、そして不運が続く晩年

ピエタ慈善院とヴィヴァルディの契約は一時的に更新されない期間がありましたが、しばらくすると再度契約され、数年後には宗教曲の作曲依頼もされるようになりました。さらに同時期には、オペラのジャンルの作曲にまで幅が広がっています。またピエタ慈善院に復帰したころには、ヴィヴァルディの代表作とも言える「調和の霊感」が出版されました。このような作曲活動によって、ヴィヴァルディは作曲家としてヨーロッパで有名になっていったようです。

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その後、いくつものオペラ作品を作曲し上演すると、さらに評判をあげることになり、活動の幅を広げながら数々の作品の作曲や出版が行われました。この人気が高まっていたころのヴィヴァルディは、パトロンに恵まれたり、ヨーロッパ各地を回り作品の上演をしたりしていたようです。

しかし、当時のイタリアで音楽の流行が移り変わる流れを見せ始めると、晩年には様々なトラブルが起こり、ヴィヴァルディの音楽活動は苦しいものとなりました。

まず、オペラ興行を予定していた所への入境ができなくなり損失が出てしまったようです。そしてウィーンでの活動を予定していた矢先、ローマ皇帝でありパトロンだったカール6世が亡くなってしまったため、オーストリアでは喪に服す期間として、1年間オペラの上演が行えない状況となってしまいました。すでに準備が行われてしまっていたため、ここでもとても大きな損害が出てしまったのではないかと言われています。

また突然の皇帝崩御により、娘だったマリア・テレジアが後を継ぐことになった影響で、戦争が起こってしまいました。これがいわゆるオーストリア継承戦争です。

有力なパトロンが亡くなってしまっただけでなく、度重なる損失を出し、さらには戦争が起こってしまったというこれらの不運は、ヴィヴァルディにとって大きな打撃となり、体調を崩すとそのままウィーンで亡くなってしまいます。また遺体はイタリアへ返されることなく、貧民墓地への埋葬となりました。

ヴィヴァルディの性格、人物像

先の生涯に関する解説でも記載しましたが、ヴィヴァルディは体が弱かったことで、司祭としての仕事を免除されていたということになっています。仕事を免除されるほど本当に病弱だったのかという点で、現在は説がわかれていますが、この体が弱かったという点に関しては本当だったと考えられているようです。実際、生まれた時には危ない状態だったとされています。

また、作曲されて見つかっていない作品があるだけなのかもしれませんが、自身の作品の数を少し多く言うようなこともあったようです。しかし、実際に作曲されたことがわかっている作品だけでも本当に数が多く、協奏曲で600作品以上、オペラで50作品以上と、2ジャンルだけでも650作品以上に及びます。忘れ去られていた期間の長いヴィヴァルディですから、今後さらに作品の確認がされることがあるかもしれません。

ヴィヴァルディに関するエピソード

ヴィヴァルディは、あの「音楽の父」と呼ばれるバッハに影響を与えた人物だと考えられています。バッハはヴィヴァルディの作品の楽譜を手に入れていたようで、作品の編曲も行いました。ちなみに編曲された作品としては、「調和の霊感」の中の複数曲があげられます。

>>アントニオ・ヴィヴァルディの作品の特徴。代表曲おすすめ7選

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