カミーユ・サン=サーンス作品の特徴及び評価。おすすめ代表作7選

出典:[amazon]カミーユ・サン=サーンス/CAMILLE SAINT-SAËNS

カミーユ・サン=サーンスは、フランス生まれのロマン派を代表する作曲家です。2歳でピアノ、3歳で作曲を始めた早熟の天才として知られています。ドイツ的古典主義を重んじながらも、フランスの印象派やロマン派の音楽を柔軟に取り入れ、その繊細なメロディーは聞く人の心を捉えます。大の旅行好きでも知られ、世界中を旅して演奏活動を行い、アフリカのアルジェリアで亡くなりました。今回は、そんなサン=サーンスの作品の特徴とおすすめ代表作7選をご紹介します。

作品の特徴と評価

サン=サーンスの作品は、当時流行していた印象派の音楽とは異なり、伝統的なドイツ古典主義を重んじるものでした。そのため初期の頃の作品は「時代遅れ」と思われていたようです。生涯で300曲以上の作品を残したサン=サーンスでしたが、作品が評価され始めたのは、人生の半ばを過ぎてから作曲したオペラ、「ヘンリー8世」が成功してからでした。

「ヘンリー8世」の成功によって、ロマン派の大家という地位を確立したサン=サーンス。ようやくそれまでの作品が評価されるようになり、1886年に作曲された交響曲第3番は「オルガン付き」の愛称で呼ばれ、今でも親しまれています。早熟の天才として成長したサン=サーンスでしたが、世間から評価されたのは、人生の後半になってからのことでした。晩年はその偉大な功績が讃えられ、ケンブリッジ大学から名誉博士号の授与、レジオン・ドヌール勲章最高位のグラン・クロワが贈られました。86歳で死去した際には、サン=サーンスの偉大な業績により、盛大な国葬が行われました。

おすすめ代表作7選

生涯で300曲以上もの作品を残したサン=サーンス。「動物の謝肉祭」が特に有名ですが、他にも美しい作品が多くあります。今回はその中からおすすめ代表作7作品をご紹介します。

アヴェ・マリア

アヴェ・マリアとはラテン語で「こんにちは、マリア」あるいは「おめでとう、マリア」を意味します。サン=サーンスは生涯で5曲のアヴェ・マリアを作曲し、特に1865年に作曲された3曲目のアヴェ・マリアが有名で、ソプラノやテノールの美しい歌声が堪能できます。

ヴァイオリン協奏曲3番

サン=サーンスは3曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しています。1880年に完成したこの協奏曲はヴァイオリニストのパブロ・サラサーテに献呈され、翌年の1881年にサラサーテによって初演されました。第3楽章の飛翔するようなメロディーが印象的です。

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アルジェリア組曲

たびたびアフリカを訪れていたサン=サーンスが、アルジェリアの大地からインスピレーションを受けて作曲した組曲です。サン=サーンスはアフリカ好きで、ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」や幻想曲「アフリカ」などの作品も残しています。1880年に初演され、のちにサン=サーンス自身がピアノ独奏編曲し、本人による録音も残されています。

死の舞踏

交響詩というスタイルで作曲されています。交響詩とは、音楽を詩的・絵画的描写で表現する手法で、自由な形式で作曲された作品のことを言います。サン=サーンスは4つの交響詩を作曲しましたが、なかでも「死の舞踏」はもっとも有名な曲です。タイトルは知らないけれど、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。フランスの詩人アンリ・カザリスの詩にインスピレーションを受けて作曲されました。

交響曲第3番「オルガン付き」

サン=サーンスの作曲した交響曲の中でもっとも有名な作品です。オーケストラの中にオルガン独奏が入るという画期的な手法がとられています。オルガンの持つ荘厳さが余すところなく発揮されている名曲で、20年間オルガン奏者を勤めたサン=サーンスならではの発想です。1886年に初演され、サン=サーンス自身が指揮しました。この作品は友人であったフランツ・リストに謹呈されています。

白鳥

「白鳥」はサン=サーンスを代表する名曲「動物の謝肉祭」の中の1曲で、チェロによる美しいメロディーが特に有名です。サン=サーンスの生前、唯一楽譜出版が許可された曲であり、ピアノで表現された湖面の様子と、死を迎える白鳥の儚(はかな)さが表現されています。「瀕死の白鳥」としてバレエ音楽でも用いられている、とても人気のある曲です。

動物の謝肉祭

全14曲からなる組曲です。それぞれに動物の名前がつけられたユニークな作品で、サン=サーンスの作品といえば「動物の謝肉祭」と言われるほど有名な作品です。また、他の作曲家のメロディーを使用したパロディー作品としても知られています。サン=サーンスの死後に人気が高まり、今では子供向け管弦楽曲の定番として、演奏される機会の多い作品です。

まとめ

今回はサン=サーンスの音楽の特徴や、おすすめ代表作7選をご紹介しました。国立音楽協会を設立し、フランス音楽の発展に大きく貢献したサン=サーンスは「フランスのベートーヴェン」とも称された人物です。音楽以外にも、天文学、数学、哲学などの分野においてその才能を発揮したサン=サーンスは、調べれば調べるほど興味が湧く人物です。
今回ご紹介した作品以外にもたくさんの名曲がありますので、これを機に、ぜひほかの作品や人物像に迫ってみてはいかがでしょうか。

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