【初心者向け】ピアノ楽譜の読み方。上達する練習・コツは?

ピアノを演奏するには楽譜が読めないと弾けません。楽器によって楽譜が異なり、ピアノの楽譜は大譜表と言い五線譜が2段になっています。音部記号には「ト音記号」と「ヘ音記号」の2つからなり、高音から低音まで広い音域を記譜することができます。ピアノの鍵盤の数は通常88鍵あり、高音から低音までを大譜表を用いることでカバーできています。

ピアノ楽譜の読み方や上手に練習するコツなどをご紹介していきます。

五線譜と音名

楽譜の基本は「五線譜」でここに音部記号、音符や記号が記されています。五線譜には線(せん)と間(かん)があり、一番下の線から第1線・第2線・第3線・第4線・第5線と呼び、第1線と第2線の間を第1間と呼び、上に第2間・第3間・第4間と呼びます。また第1線より下を下第1線・下第2線・下第3線と呼び、間を下第1間・下第2間と呼んでいきます。

五線譜で表記された音符の音名は、国によって異なります。「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」と呼ばれているのはイタリア語になります。クラシックではドイツ語を使います。

ピアノの真ん中に位置する【ド(C)】は五線譜で下第1線に位置します。

イタリア語 ファ
ドイツ語 C D E F G A H C
日本語

 

音部記号「ト音記号」と「ト音記号」

五線譜を2段重ねにした大譜表の上段には高音部記号とも呼ばれる「ト音記号」が付けられ、通常は右手で演奏します。大譜表の下段には低音部記号とも呼ばれる「ヘ音記号」が付けられ、通常は左手で演奏します。

「ト音記号」と「へ音記号」のドの位置を覚える

「ト音記号」と「へ音記号」の「ド」の位置を覚えておくと、便利です。ピアノの丁度真ん中の「ド」は、「ト音記号」の場合は下第1線に記され、「へ音記号」の場合は上第1線に記され、これら二つの「ド」はピアノ真ん中にある「ド」になります。中心ということで「ド」のピアノの位置と「ト音記号」と「へ音記号」のドの位置が一致するように覚えておきましょう。

3度の音程で音を覚える

大譜表のト音記号のドからお団子のように積み重ねて音符を乗せていくと3度の音程で重ねたものになります。「ド・ミ・ソ・シ・レ・ファ・ラ・ド」は五線譜の下第1線から始まり、線の上に音が重なっています。「シ・レ・ファ・ラ・ド・ミ・ソ・シ」は下第2間から五線譜の間に音を積み上げていきます。まずは「ト音記号」から始め、「ヘ音記号」の音符が読めるようになるとピアノの楽譜は読めるようになります。

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譜読みのトレーニングのアプリを活用する

譜読みになれるためにスマートフォンのアプリでもトレーニング用のものが出ています。楽しみながら譜読みの練習ができるアプリなどがあるので、音を素早く読めるようになりたい方は練習のひとつの方法として取り入れてみるのも良いでしょう。

拍子記号を理解

楽譜の左に縦並びで4/4と書いてあるのが、拍子記号と言い、1小節に音符がどれだけ入るかを決めている記号で、拍子には様々な種類があります。分母は「何音符を1拍の単位か」、分子は「その音符が1小節に何拍子か」を表しています。拍子記号を理解して譜読みをしましょう。

4分の4拍子 1小節の中に4分音符が4拍
4分の3拍子 1小節の中に4分音符が3拍
4分の2拍子 1小節の中に4分音符が2拍
8分の6拍子 1小節の中に8分音符が6拍

音符・休符の種類を理解

音の長さは、音符の形によって区別されています。また音楽には音のない瞬間もあり、無音の状態を表すための記号を「休符」で表します。楽譜を読むときには、音と同時に音符/休符の長さも確認しながら弾いていきます。

全音符 2分音符 4分音符 8分音符 16分音符
付点2分音符 付点4分音符 付点8分音符 付点16分音符

 

全休符 2分休符 4分休符 8分休符 16分休符

鍵盤の位置の把握

視線はできるだけ楽譜を見るように、鍵盤の位置を把握できるようにトレーニングしていきましょう。ピアノの鍵盤は88鍵(黒鍵36鍵+白鍵52鍵)です。真ん中の「ド」の位置をピアノの前に座ったときに確認しておきましょう。そこから1オクターブ上の「ド」と、1オクターブ下の「ド」の位置を覚えると譜読みも早くなり、鍵盤を弾くのも早くなります。楽譜の「ト音記号」と「へ音記号」のドの位置が、ピアノの真ん中の「ド」の位置になります。

片手ずつ練習

譜面の拍子、テンポを刻みながら片手ずつ練習してみましょう。 楽譜の音と鍵盤の位置が慣れないうちは確認しながら弾くことになってしまいますが、何度も練習していき音の位置が記憶されると楽譜を見ながら弾くことができます。また自分で苦手な箇所をピックアップして部分練習をし、何度繰り返し練習することが大切です。

【まとめ】楽譜を大雑把に確認してから部分を見る

ピアノを弾くためには、楽譜に書かれている多くの情報を読み取ることが必要になってきます。楽譜を読むときに、まず左端に記されている拍子を確認し、楽譜全体をその拍子で見ていきます。その後に、音符や休符の長さを確認しながら、音を実際に弾いていきましょう。慣れてくると楽譜に書かれていることを視覚的に瞬時に判断し、脳から指に指示を送り、ピアノを弾くことができるでしょう。一連の流れをできるようになるまでゆっくりと行ってみましょう。

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