ジョージ・ガーシュウィンの作品の特徴及び評価。おすすめ代表作7選

出典:[amazon]パーフェクト・ピアノ・ロール ~ガーシュウィン・プレイズ・ガーシュウィン Vol.1

ジョージ・ガーシュウィンは20世紀初頭に活躍し、若くしてこの世を去ったアメリカの天才作曲家です。クラシックとジャズを融合させ新しい音楽スタイルを確立したガーシュウィンの作品は、ジャズのスタンダードとなり現在でもさまざまなアレンジで演奏されています。ガーシュウィンの名前は知らなくても、作品を聞けば一度は聞いたことがある方も多いと思います。そこで今回は、ガーシュウィンの作品の特徴と、おすすめ代表作7選をご紹介します。

ガーシュウィンの作品の特徴と評価

ガーシュウィンの作品の特徴は、クラシック音楽とジャズを融合させた「シンフォニック・ジャズ」を確立させたところにあります。それはある意味では、ガーシュウィンが伝統的な音楽理論をきちんと学ぶ機会があまりなかった結果かもしれません。

しかしだからこそ、ジャズやラグタイムなどの黒人音楽を柔軟にとりいれて独自の音楽を生み出せたのだとも考えらえます。

またガーシュウィンはジャズの基本的なコード進行ある「AABA形式」をたくみに取り入れた作曲家です。ジャズの基本的構造は、8小節のセクションが4つ組み合わさることで作られています。

「AABA形式」とは、「A」という似たようなコード進行やメロディの中に、変化のある「B」というコードをいれて音楽を展開させるというものです。そしてこの形式は、のちに「リズム・チェンジ」形式として発展することとなり、チャーリー・パーカーなどの手により、モダンジャズへと展開されました。

このような観点からも、ガーシュウィンはクラシック音楽のみならず、ジャズ音楽の発展に大きな役割を果たしたと考えられます。ガーシュウィンの生涯は38年という短いものでしたが、その作品は、当時から多くの人々に愛され、20世紀初頭のアメリカ音楽界の中でもっとも成功を収めた作曲家といえるでしょう。

おすすめ代表作7選

ガーシュウィンが作曲した作品の中から、今回は7曲をご紹介します。どれも有名な作品ですので、どこかで一度は聞いたことがある作品だと思います。

スワニー

1919年に作曲されたガーシュウィンの出世作です。作詞はアーヴィング・シーザーが担当し、ニューヨークのキャピタル劇場にて初演されました。発表された当初はヒットしなかったものの、当時の人気歌手アル・ジョルソンが歌ったことでたちまち大ヒットとなった作品です。ジャズのスタンダードとしても多くのジャズ演奏家にカバーされています。1920年に200万枚以上のレコードを売り上げ、その楽譜も100万枚以上売り上げを記録しました。
なんとガーシュウィンはこの作品をわずか30分程度で書き上げたそうです。

サマータイム

1935年に作曲されたオペラ「ポーギーとベス」の第一幕で歌われる子守唄です。この曲もジャズのスタンダードとしてとても人気のある作品です。マイルス・デイビスやビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンなどによる、すぐれたアレンジが残っています。
また、大ヴァイオリニストのヤッシャ・ハイフェッツもこの作品がお気に入りだったようで、「ポーギーとベス」からヴァイオリン用独奏を編曲する際に、この曲を取り上げています。

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パリのアメリカ人

ガーシュウィンが確立した、クラシックとジャズの融合である「シンフォニック・ジャズ」を代表する作品です。作品スタイルは交響詩スタイルです。ニューヨークフィルの依頼により、1928年に作曲されました。ガーシュウィンがパリに滞在していたころの、現地での体験や印象が作品に反映されています。同年に初演され、大盛況となりました。
1951年にはミュージカル映画も公開され、俳優ジーン・ケリーの傑作となった作品です。

ポーギーとベス

1935年に作曲されたオペラです。全3幕9場で構成されています。1920年代のアフリカ系アメリカ人の風景が作品に投影されており、ジャズや黒人民族音楽が盛り込まれているのが大きな特徴です。同年にボストンのコロ二アル劇場で初演されました。初演はそれほど好評ではありませんでしたが、ブロードウェイでの公演は大成功を収め、20世紀を代表するオペラ作品の1つとなっています。演奏時間はおよそ3時間です。

ピアノ協奏曲

1925年に作曲された協奏曲です。伝統的な協奏曲形式を用いた作品ですが、発表された当時は「ジャズなのかそれともクラシックなのか」という議論が起こりました。3楽章構成で演奏時間はおよそ30分です。初演はガーシュウィン自信のピアノで演奏されました。1楽章はとても軽快な作品ですが、2楽章はジャズ的要素が強くなっています。この曲を聴いたストラヴィンスキーは「天才の作品」と賞賛したそうです。

But Not For Me

1930年に発表されたミュージカル「ガール・クレイジー」で使われる作品の一つです。この作品もジャズのスタンダードして親しまれており、ジャズシンガーのエラ・フィッツジェラルドはこの曲で第2回グラミー賞を受賞しています。

The Man I Love(私の彼氏)

1924年のミュージカル「レディ・ビー・グッド」のために作曲された作品ですが、劇中で使われることはありませんでした。歌の内容は「独りの女性がまだ見ぬ恋人を思い、待ち焦がれる」というもので、ジャズのスタンダートしてとても人気のある1曲です。ペギー・リーやビリー・ホリデイなど多くの歌手によって歌われる名曲です。

まとめ

今回は、ガーシュウィンの作品の特徴とおすすめ曲をご紹介しました。500曲以上の歌曲を作曲したガーシュウィンの作品には、他にも有名な作品がたくさんあります。ジャズのスタンダード曲にもなっていますので、ぜひご自身のお気に入りの曲を探してみてください。

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>>ジョージ・ガーシュウィンってどんな人?その生涯や性格は?死因は?

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