新曲視奏(唱)のやり方。練習方法は?うまくできないときどうする?おすすめの楽譜や教材は?

音楽を学ぶ上でやはり譜面がパッと読めるととても便利です。英語の新聞がすらすらと読めると世界が広がるように楽譜が読めると音楽の世界が広がります。
その訓練の一つに新曲視奏(唱)があります。
今回は新曲試奏についてお話ししていきましょう。

新曲視奏とは?

新曲視奏とはなんでしょう?
新曲視奏とは読んで字のごとく、初めて見る楽譜を、その場ですぐ譜読みして演奏することです。「初見」とも言います。
音楽高校や音楽大学に進む人は入学科目にもなっているので避けて通ることはできません。
音楽大学に行くには上手に演奏出来たらいいじゃない?と思います。入試では課題曲や自由曲を演奏しますが、そこに行くには何日間も練習をして、先生のレッスンを受けて臨みます。先生のアドバイスなどを受けながら入試当日ベストな状態に持って行くようにします。
一方、新曲視奏では、パッと見た楽譜をどのように捉えてどのように演奏するかが問われます。そこでは先生のアドバイスが受けられません。あなたの力にかかってくるのです。
そういった意味で、とても大切な科目の一つということを理解してください。

新曲視奏で問われる技術

新曲視奏でどのような技術が問われるのでしょうか?
●短時間で譜読ができるか?
●音楽の基礎知識(調や音楽用語など)理解しているか?
●時間を効率よく使う
●教え込まれた表現ではなく、自分の意思でどのような表現ができるか?
新曲視奏を学ぶ上でこのようなところを意識して訓練していくとよいでしょう。

新曲試奏におけるポイント


実際にピアノ科においての新曲視奏の楽譜とはどんなものでしょう?楽譜を見ながら視奏におけるポイントをご説明していきましょう。

学校によって異なりますが、このような楽譜をパッと見て弾くことになります。
新曲試奏では、「予見」の時間が設けられます。予見の時間はそう長くはないので、限られた時間を有効に使うことも問われています。
ここからは、予見で真っ先に確認すべきポイントをご紹介します。

調号、拍子

楽譜の青いラインで囲まれた調号、そして黄色いラインで囲まれた拍子記号を確認します。何調であるか?何拍子であるか?というところですね。
どの曲を奏でるときもそうしていることですが、まず、ここのチェックをしてください。

テンポ

曲の冒頭の「Adagio」「Allegro」などテンポ指定については指示に従います。
「Adagioなのに速く弾く」みたいに楽譜の指示に従わなかった場合、楽譜の情報を読めていないことになるので、減点の対象になります。
メトロノーム数字で、テンポが指定される場合もあります(♩=80などと表記)。予見でメトロノームを使えたら、堂々と使って、テンポを確認しましょう。
この楽譜の場合、Allegrettoの所に赤いラインが弾いてあります。この場合はやや速くという意味ですので、アレグロより少し遅めに演奏します。

発想用語

曲の冒頭や途中に、発想用語が書いてある場合もあります。「cantabile〜歌うように」「agitato〜激しく」など書いてあれば従いましょう。

曲の構造や仕組み

全体を見て、曲の構造・仕組みを把握します。同じリズムパターンになっているか?とか
転調している部分はないか?など把握しておくとよいでしょう。
この楽譜では25小節目に転調しています。転調時に速さが変わることもあるのでそういった部分も見逃さないようにしましょう。

フレージング・表情づけ

全体を見るついでに、フレージングや表情づけを考えます。意外とここが重要視されることがあります。パッと見た楽譜をどのようにフレージングできるか、あなたの腕の見せ所です。

短い予見時間でこの5つを網羅出来きるように普段から訓練しておくことが重要です。

新曲試奏の得意な人と不得意な人の違い

新曲試奏の得意な人はパッと楽譜を見ただけで楽器を演奏します。本当にカッコいいです。
訓練をしてもなかなか苦手という人も多いはず。
どこで差がついてしまうのでしょうか?
ウォルフという研究者が初見視奏が得意な人と不得意な人に実際に新曲視奏をしてもらう実験を行ったそうです。
まず、新曲視奏が不得意な人というのは、いきなり弾き出す人が多いそうです。
それに比べて新曲視奏を得意とする人は、まずじっくり楽譜を見て、しっかり準備をすることから始めます。
このことから、ウォルフは新曲視奏では楽譜を最初に見たときどれだけ分析できるかどうかということがポイントだと述べています。
いつも演奏の最初に分析をしてから弾くようにすると、新曲視奏の能力もきちんと身に付いていくでしょう。
入試などになるとどうしても短時間となりますが、新曲視奏を学び始めは時間よりもまず、しっかり分析をすることから始めることが大切です。
そして徐々に時間を短くしていきましょう。
しっかり分析を行っていると途中でつっかえることも少ないというウォルフの研究結果も出ています。

新曲視奏を学ぶためのおすすめ教本

ピアノ初見練習曲集 1

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初見練習301 (ピアノ上達のための)

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全曲マスターした後は移調練習としても利用できるでしょう。

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ピアノ初見のうまくなる本

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初見演奏練習書〜初級vol.2~8小節編

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慣れない記号の強化にピッタリ!

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新曲視唱におすすめのYouTube

ピアノ中心に新曲試奏についてご説明してきましたが、新曲視唱のためのYouTubeがありますのでここでオススメいたします。

新曲視唱エクササイズ – Level 1 入門編

新曲視唱エクササイズ-Level 8   中級編

新曲視唱エクササイズ-Level 10  上級編

このシリーズで新曲視唱の練習を行うと楽しみながら新曲視唱が学べます。

まとめ

今回は新曲視奏(唱)のやり方、勉強法についてご説明してきました。パッとみてピアノを弾いたり歌ったりすることはカッコいいですが一朝一夕には難しいです。
そうなるには日頃の努力が必要ですが、コツコツとやっていくうちに身についていくものです。
また、新曲試奏を行うには事前の分析が重要という事もわかりました。まずは楽譜をよく見て自分なりに分析してから始めるようにしましょう。
訓練と思ったら少し重い気持ちになりがちですが、パッと見て何でも弾ける自分を想像して頑張るのもいいかもしれませんね。
音楽は楽しむもの。楽しみながら練習を重ねて行ってください。

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