出典:[amzon]ブラームス:交響曲全集
ドイツの音楽家の中でも、代表的な「ドイツ三大B」をご存じでしょうか。これは3人の音楽家の名前からそう呼ばれていて、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスのことを指しています。その3人の名前を最初に並べたのが、ロマン派時代の著名な指揮者でもありピアニストでもあった、ハンス・フォン・ビューローでした。彼は、バッハやベートーヴェンのような偉大な音楽家たちと名前を並べることで、ブラームスを称えようとしたそうです。
当時著名な音楽家として活躍していたビューローに、そこまで言わせるほどだったブラームスとはどのような人物だったのか、その生涯や性格、交友関係などについて深堀していきます。
ブラームスの生涯

ロマン派の時代に活躍していた音楽家ですが、好んでいたのはベートーヴェンや古典の音楽だったことから、保守的だと言われたり、新しいジャンルを確立していったワーグナー派と比べられたりしています。しかし実はそんなワーグナーも、ブラームスと同じくベートーヴェンを尊敬する音楽家の1人でした。
ピアニストとしてのブラームス
1833年に誕生したブラームスは、幼い頃に父親から最初の音楽教育を受けました。そして7歳で教師のもとピアノを習うようになると、すぐにピアノの才能を発揮します。10歳ですでにステージに立ち、13歳では家計の足しになるようにと、飲食関連の店などでピアノの演奏を行いました。ピアニストとしての腕を認められていたブラームスでしたが、自身の思いによって、演奏活動からは退いでいくことを選択します。
指揮者としてのブラームス
24歳から26歳の頃は、デトモルトの宮廷に音楽家として勤めていました。そして30歳になるとウィーン・ジングアカデミーに指揮者として呼ばれますが、翌年には辞めてしまっているようです。それ以外では、合唱指揮者としての活動も行っていました。
作曲家としてのブラームス
若い頃から作曲を開始していたブラームスですが、当初は自分の作品に納得できず、破棄してしまっています。そして交響曲で最初に発表された第1番は、尊敬していたベートーヴェンを意識するあまり、作曲に約20年もの期間を要しました。この作品はビューローから「ベートーヴェンの交響曲第10番」として称賛されています。また、ブラームスは合唱の指揮者を務めることも多く、合唱曲を含む声楽曲を数多く作曲しました。さらには難易度の高いとされる協奏曲や、変奏曲でも有名です。
1890年頃に、自身の衰えから作曲をやめようとしますが、その翌年に出会ったクラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトの演奏に心を動かされ、クラリネット三重奏曲、五重奏曲を書くと、その後は最晩年まで作曲を行いました。
ブラームスの特徴や性格
ブラームスは45歳から約15年間の間に、何度もイタリアを訪れました。また夏の間に良い場所を求めて旅行をしたり、自然や美しい景色を眺めたりして作曲をすることで、現在代表曲とされている数々の作品が生み出されています。
作品の特徴
ロマン派に属す音楽家ですが、好んでいた音楽が当時の流行の音楽ではなく、また新しいジャンルを切り開くタイプでもありませんでした。そのため保守的だと言われていましたが、作曲された作品が必ずしも古典の様式・形式のみだったわけではありません。後の音楽家の中には、ブラームスの音楽の新しい要素を指摘した人もいました。
性格
愛想が無く皮肉を言うことが多かったブラームスは、作曲の弟子に対して「才能がない」と取れるような発言をしてしまったことがあったようです。その後落ち込む弟子を見て、少しフォローのような言葉をかけていますが、それもまたあまり上手ではなかったとされています。しかし、演奏を聴いて才能にほれ込むことが度々あり、そのような相手には作曲の際に意見を聞いたり、その演奏家のために作曲をしたりということもありました。また生活に余裕が出てからも、豪華な暮らしは好まず、質素な生活を送っていたそうです。
ブラームスの恋愛と交友関係
ブラームスと恋愛関係にあった女性や、交流のあった音楽家たちの中でも影響が大きかった人物の紹介をします。
アガーテ・フォン・ジーボルト
この女性とは、1858年に一度は結婚を決意して婚約をしました。しかし、ブラームス側の理由により翌年に婚約を破棄しています。その後も数人の女性に惹かれることはありましたが、結局結婚をするまでには至らず、生涯独身のままでした。
エドゥアルト・レメーニ
レメーニは当時有名だったヴァイオリニストです。この出会いにより、ブラームスはジプシーの音楽に触れることができました。後に作曲される「ハンガリー舞曲」も、そのジプシー音楽の編曲にあたります。2人で演奏旅行も行いますが、良い関係はあまり長くは続きませんでした。
ヨーゼフ・ヨアヒム
ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家として活動していたヨアヒムとの出会いは、レメーニと同じく1853年でした。ブラームスの代表作「ヴァイオリン協奏曲」の初演をヨアヒムが行っていたり、ヨアヒムがヴァイオリンを演奏することを想定した作品を、ブラームスが作曲していたりというエピソードから、2人の関係性がうかがえます。またブラームスは、作曲の際にヨアヒムの意見を聞くことが多かったとも言われていて、良い関係は長い間続きました。しかし、後に様々なことから関係が一時的に悪くなってしまい、和解には数年がかかっています。
ロベルト・シューマンとクララ・シューマン
ブラームスがシューマンの所を訪れた際、シューマンはブラームスの音楽を称賛し、世の中にその音楽が広まるように動きました。しかし翌年、シューマンは精神的な問題から自殺未遂を起こし、施設に入ることになってしまいます。するとその妻だったクララ・シューマンのため、ブラームスは家の手伝いなどで一家に貢献をしました。
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