フランソワ・クープラン「クラヴサン曲集第1巻」「ルソン・ド・テネブレ」の解説・分析。楽曲編成や聴きどころは?

出典:[amazon]フランソワ・クープラン:2台のハープシコードのための作品集 第1集(François Couperin: Les Nations – )

フランソワ・クープランの作品を聴いたことがありますか?フランソワ・クープランは10代にしてパリの教会オルガニストを勤め、後に国王お抱えの宮廷音楽家となったフランスの作曲家です。「大クープラン」との呼び名でも知られ、当時のフランス・バロック音楽をリードした人物です。またクープランが著した「クラヴサン奏法」は、その後のヨーロッパ音楽の発展に大きく寄与しました。この記事では、フランソワ・クープランの「クラヴサン曲集」と「ルソン・ド・テネブレ」について解説します。

フランソワ・クープランについて

フランソワ・クープランは1688年生まれのフランスの作曲家です。叔父のルイ・クープランも音楽家として著名であり、しばしば2人の作品は対比的に紹介されます。若くして教会オルガニストの職に就いたクープランは、25歳にしてルイ14世の宮廷音楽家に抜擢されます。

ルイ14世に気に入られたクープランは、1714年から1715年にかけて毎週日曜日に演奏会を開き、また王族にも多くの生徒を抱えました。クラヴサン用の作品を多数残したクープランですが、その他にもオルガン曲や室内楽、宗教声楽曲などキリスト教に根ざした優れた作品も作曲しています。なかでも1722年に作曲した「王のコンセール」という作品が有名で、ルイ14世の沈んだ心を癒した作品として知られています。

1730年、最後のクラヴサン曲集である「クラヴサン曲集第4巻」を発表し、その3年後の1733年に64歳でこの世を去りました。クープランの死後、その作品群は忘れられていましたが、19世紀に作品が見直され、今日ではフランス・バロックを象徴するヴェルサイユ楽派の1人に数えられています。

クラヴサン曲集(1〜4巻)について

クラヴサン曲集とは、クープランによって作曲されたクラヴサンのための組曲集です。1713年に第1巻が出版され、1730年に第4巻が出版されました。クラヴサン曲集は組曲という形式を取らず「オルドル」という一群の舞曲や標題音楽を用いた作品となっています。

例えば「クラヴサン曲集第1巻」は5つのオルドルからなり、全72作品で構成されています。

第1オルドル・・・ト長調全18曲
第2オルドル・・・ニ長調全23曲
第3オルドル・・・ハ短調全13曲
第4オルドル・・・ハ長調全4曲
第5オルドル・・・イ長調全14曲

1716年から1717年にかけて作曲された「クラヴサン曲集第2巻」は、第1巻の続きとして第6オルドルから始まっています。この頃の特徴として、組曲的定型が崩された作品が増え、標題作品が主となった点が挙げられます。

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230曲以上のオルドルに標題が付けられている

全4巻からなるクラヴサン曲集には230曲以上の小品が収められていますが、その多くにクープラン自身による象徴的な標題が付けられています。作品の中には「ねこなで声」や「危険な女」といった謎めいた作品もありますので、面白そうな作品をチョイスして聴いてみるのも楽しいかもしれません。

ウグイスの鳴き声を表現した美しいメロディ

クラヴサン曲集には多くの美しい作品が収められていますが、クラヴサン曲集3巻第14組曲1番の「恋のウグイス(ナイチンゲール)」は特に有名です。フルートにも編曲されており、演奏機会の多い大変美しい作品です。

ルソン・ド・テネブレについて

「ルソン・ド・テネブレ」は、1713年から1717年にかけて作曲された、クープランを代表する宗教声楽曲の1つです。ルソン・ド・テネブレとは「暗闇の朗読」を意味し、キリスト教における復活祭の受難節最終週の明け方に歌われる宗教曲です。旧約聖書「エレミアの哀歌」の詩句に基づいた作品であり、ルイ14世の時代に多くの作品が作曲されました。

クープランの本作もその一つですが、その完成度の高さから他のルソン・ド・テネブレとは
区別された至高の作品として現在も愛されています。この作品を作曲した当時、クープランは9曲のルソン・ド・テネブレを作曲しましたが、残念ながらそのうちの6曲が失われ、現存するのは3曲のみとなっています。

複雑な音楽的展開や有名な旋律はありません。しかし作品の崇高なメロディーと、深い精神性は、聞く人の心を安らぎへと導きます。ぜひ聴いてみてください。

まとめ

今回は「クラヴサン曲集」と「ルソン・ド・テネブレ」について解説しました。あまり聴き慣れない作品だと思いますが、いかがだったでしょうか。クラヴサンの音色を聴いていると、心が穏やかになる気がするのは私だけではないと思います。「クラヴサン曲集」は膨大な作品集ですので、すべてを聴くのは難しいかもしれませんが、いくつか聴いて、お気に入りの作品を探すのも楽しみの一つだと思います。また、クープランはクラヴサン作品以外にも礼拝用の宗教音楽なども作曲していますので、興味があればそちらもぜひ聴いてみてください。

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>>フランソワ・クープランってどんな人?その生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

 

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