バイオリニスト近藤薫のプロフィール。経歴は?結婚してる?演奏の実力や評判は?

出典:Tokyo Philharmonic Orchestra/東京フィルハーモニー交響楽団公式YouTubeより

現在、東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを務める近藤薫さん。バイオリニストとしてだけでなく、アートの分野でも脚光を浴びています。今回はそんなバイオリニスト近藤薫さんについてご紹介していきます。

プロフィール

●名前 近藤薫(こんどうかおる)
●生年月日 1980年生まれ
●出身地 愛知県
●出身校 東京藝術大学音楽学部器楽科卒業
● 同大学大学院修士課程修了
●カテゴリー バイオリン
●職業 バイオリニスト
●所属 東京フィルハーモニー交響楽団

近藤薫さんの経歴は?演奏の実力や評判は?

近藤薫さんは3歳よりバイオリンを始めました。祖父は東京フィルハーモニー交響楽団創設時のコンサートマスター近藤富雄さん。父もバイオリン教室の先生という親子3代バイオリニストという環境の中で幼少期を過ごしました。

近藤薫さんはバイオリニストとしての血を受け継いでいるので子供のころから神童と呼ばれているかと思いきや幼いころのコンクールでは、みんなが金賞・銀賞と入賞する中、いわゆる受賞できなかった子がもらう「努力賞」だったといいます。
音楽一家に生まれてさぞやお爺様やお父様に怒られたでしょう?と想像できますが、実はそんなことは一切なく、まずはバイオリンと仲良くなる術を教わっていたようです。

近藤薫さんは幼いころから既にバイオリンは自分の体の一部だと自然に感じていたと言います。
バイオリニスト一家として技術よりも楽しさを先に教わっていたのですね。

そしてバイオリンが好きになった近藤薫さんは音楽教育の日本最高峰と言われる東京藝術大学に入学します。
在学中、東京藝術大学の派遣によりウィーン音楽大学の夏期講習会に参加し、アルバン・ベルク、アマデウス、ハーゲン弦楽四重奏団のメンバーに学びました。

そして、幼いころはコンクールで1等賞が取れなかった近藤薫少年はこの大学でアカンサス音楽賞を受賞します。
アカンサス音楽賞というのは東京藝術大学音楽学部の卒業最優秀賞のことです。

この賞は、優秀な成績を得て音楽学部を卒業する者を顕彰するという目的で平成11年度に制定されました。「アカンサス音楽賞」の名称は、東京芸術大学の徽章に用いられているアカンサスに由来するそうです。
そして東京藝術大学大学院修士課程を修了しています。

近藤薫さんは、キャラバンコンサート2002、2005に参加し、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏や、小澤征爾さんの影響を大いに受けました。その後の活動は国内のみならず、イタリア、ドイツ、オーストリア、スペイン、カナダ、中国、台湾などの各地に広がり、透明感のある美しい音色、また、繊細さと力強さの両極をダイナミックに表現するその演奏は、各地で大好評だったといいます。

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その後、31歳にして九州交響楽団のコンサートマスターに就任。若くして音楽エリートの道一直線です。
様々な交響楽団を経験しながらも九州の熱い交響楽団に圧倒され、影響を受けたと言います。

最近では、2015年から東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを務めています。また、その他にもフューチャー・オーケストラ・クラシックス、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラでもコンサートマスターとして活躍中です。
長野市芸術館では、シーズンプログラム・プロデューサーとしてリヴァラン弦楽四重奏団を主宰しています。
そして、音楽分野だけでなく東京大学先端研では先端アートデザイン分野の設置に尽力し、現在、特任教授としてアート的な感性による新しい社会概念の構築を目指すなど多岐にわたって才能を発揮しています。

コロナ禍では世界初の試みとして各メディアから大きく取り上げられたYouTube動画『子どもたちと東京フィルが「運命」を本気でリモート演奏してみた』の企画配信など、プレーイング・プロデューサーとしても注目されています。子供たちに全力で音楽の楽しさを教えられているのですね。

近藤薫さんは前述の通り、音楽一家に生まれながらバイオリンの技術だけでなく人間性もしっかり教育されていたということがわかります。

そのことがわかるエピソードとして、あるコンサートでお子さんが最後の曲の寸前に泣かれたそうです。その時、周囲の雰囲気が少し悪くなった場面で気まずく思ったお母さんがお子さんを連れて出ようとしたときに近藤薫さんが「ちょっと待ってください。出ていかなくていいですよ。泣き声も音楽の一部ですよ」と言ったら不思議なことにお子さんが泣き止んだそうです。

きっとお母さんや周りの方のホッとした気持ちがお子さんに伝わったのでしょう。
こういう発言ができるのは幼いころから「音楽はこうでなくてはならない」という考えを押し付けずに自由に育てられたからだということがわかります。
とてもほっこりするエピソードで、こういう温かい気持ちをみんなが持てたらいいなと思いました。

他にも西日本新聞紙上の随筆連載「金のおたまじゃくし」の執筆もしています。才能豊かな近藤薫さんが伺えます。

近藤薫さんは結婚している?

近藤薫さんのご結婚については検索してもわかりませんでした。プライベートについては非公開なのかもしれません。もし、ご結婚されてお子さんがいらしたとしてもきっと代々続いている近藤家のスピリットは継がれていくでしょう。

まとめ

東京フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務められている近藤薫さんについてお伝えしてきました。
近藤薫さんは音楽だけでなく、東京大学の先端科学技術研究センターの活動にも積極的に関わったり、執筆したりと多岐にわたって才能を発揮しています。

今後は子供たちが持っている才能を未来に活かすために活躍されることでしょう。近藤薫さんの今後のご活躍に注目です。

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