ユーディ・メニューインってどんな人?出身やその生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

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20世紀でもっとも偉大なヴァイオリニストに数えられるユーディ・メニューイン。その類い稀なる才能は大指揮者トスカニーニをも驚嘆させ、数々の名門オーケストラと共に世界中で喝采を浴びました。

幼少期からコンサートデビューを果たしたメニューインは、その生涯を演奏活動に捧げた一方で、後進の演奏家たちの育成にも取り組み、教育者としても大きな功績を残しています。

また大の親日家としても知られ、作曲家武満徹とは生涯にわたり親交を深めました。
そんな偉大なヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインとはどのような人物だったのでしょうか。この記事では、エピソードを交えつつその生涯に迫ります。

ユーディ・メニューインの生涯

天才ユーディ・メニューインはどのような生涯を送ったのでしょうか。

7歳で正式デビュー

ユーディ・メニューイン(以下メニューイン)は1916年4月22日、アメリカのニューヨーク州にユダヤ人の家系に生まれました。メニューインが初めてヴァイオリンに触れたのは4歳の頃。幼少の頃から飛び抜けた楽才を示したメニューインは、ヴァイオリンに初めて触れてからわずか3年後の1924年、オークランド・オーディトリアムで正式デビューを果たしています。さらにそれから2年後の1926年にはマンハッタン・オペラ・ハウスでもデビューし、周囲から神童として早くから注目を集めました。

またこの頃から複数回ソロ・レコーディングも行っており、人生の早くからその才能が世にでるきっかけとなりました。なかでもエルガーの『ヴァイオリン協奏曲』の録音では、エルガー本人と共演しており、エルガーはメニューインの才能を高く賞賛したといいます。

戦時中の活動

ヴァイオリニストとして順調に歩んでいたメニューイン。そんな彼も第2次世界大戦の戦禍は免れませんでした。しかし戦時中も演奏家としての活動は続けられ、連合軍兵士のために演奏したり、ベンジャミン・ブリテンのピアノ伴走で強制収容所の生存者のために演奏したりなど、傷ついた人々を癒すことに尽力しています。

さらに指揮者フルトヴェングラーと共演した際には、ユダヤ人評論家たちに対し「ドイツの音楽と精神を復興させたい」と語り、その後のドイツ音楽復興に大きな役割を果たしました。

教育者としての晩年

ヴァイオリニストとして世界的な名声を獲得したメニューイン。やがて彼の活動は演奏家としてだけでなく、後進の音楽家たちの育成へ向かいます。その先駆けとなったのが、1957年にスイスのグシュタードで設立したメニューイン・フェスティバル・グシュタードです。その後1962年にはユーディ・メニューイン・スクール、カリフォルニアにヌエバ・スクールを設立し、次世代を担う音楽家たちへの演奏機会を積極的に作ります。
またイギリスではチャリティ団体ライブ・ミュージック・ナウを立ち上げ、音楽体験の少ない人々に体験機会を提供するなど、クラシック音楽の普及にも多大な貢献を果たしました。

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演奏家・教育者として数々の偉業を達成したメニューインですが、高齢であったため徐々に体調が悪化し、1999年3月12日、気管支炎の合併症によりドイツ・ベルリンにてこの世を去りました。享年82歳でした。

メニューインの死後まもなく、イギリス王立音楽アカデミーはその偉大な業績を保存するため、ユーディ・メニューイン・アーカイブを発足させています。

メニューインの性格を物語るエピソードについて

メニューインにまつわるエピソードを2つ紹介します。アメリカ人として日本に悪感情を持っていた彼は、いかにして親日家になったのでしょうか。

大の親日家

メニューインの初来日は戦後1951年、アメリカ親善大使としてでした。当時のアメリカにとっての日本は、真珠湾を攻撃した敵国としての見方が根強く、メニューインも同様の感情を抱いていたそうです。その証拠に、日本でのインタビューでの際、記者に対して「ジャーナリストならば、真珠湾攻撃を知っているのでは?」と詰め寄ったとも言われています。

しかし滞在中に彼の目に映った日本は、想像した世界とは違ったものでした。人々は皆礼儀正しく、嘘をつかず、どこに行っても親切に迎えてくれる日本人。そんな日本人に触れたメニューインは、次第に日本に対する態度を一変させます。そして最終的には皇室とも親交を結ぶまでになり、大の親日家となりました。この滞在中に、靴磨きの少年にヴァイオリンを贈ったことが美談となり、現在もメニューインと日本との友好関係を表す象徴的な話として伝えられています。

またメニューインは座禅やヨガといった東洋思想に強い関心を持ち、実践した人物でもありました。こうしたことも、日本に対して良い感情を持つ契機となったのかもしれません。

メニューインの演奏風景

バロックからブリテンなどの現代音楽まで、幅広いレパートリーで知られるメニューイン。
今回は数ある名演の中から、彼の代名詞とも言えるバッハ作『シャコンヌ』の演奏を紹介します。力強いパッセージが作品への情熱を物語っています。

まとめ

今回は20世紀最高のヴァイオリニストの1人、ユーディ・メニューインを紹介しました。演奏動画を見ていただくとわかるように、ダイナミックな演奏スタイルと明確なパッセージが彼の大きな魅力です。彼の演奏を聴いていると「演奏家が違うだけで作品の印象が大きく変わる」ことを実感させてくれます。とくに今回掲載したバッハの演奏は、まさにメニューインの真骨頂と言えるでしょう。

クラシック音楽は演奏家によって表情が大きく変わることも醍醐味です。以前このブログで紹介した、ハイフェッツの演奏と比べてみるのも楽しいかもしれませんよ。

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