心にゆとりをもたらしてくれるものと言えば、やはりアート鑑賞ではないでしょうか。
日々忙しく仕事に追われているときには、なかなか美術品を鑑賞しようという気持ちすら起こらないでしょう。そんな日々を繰り返している方々がとても多く、結果、ストレスをそうとう鬱積している方々が増えてきています。
ストレスを解消させるためにも、ちょっとずつでも美術に目を向ける習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
美術のひとつの分野が、「西洋美術」です。
ただし、一言で西洋美術史というものの非常に幅が広く、はじめての方々がまず何からスタートしていいかわからないという声を聞きます。
西洋美術を正しく鑑賞するためには、西洋美術史について学ぶことも大事です。
アートの世界は、正しいノウハウを身に着けることで、より以上に楽しいと感じられることでしょう。絵を見て、単純に「あっ、この絵素敵!」と感じることもでもいいのかもしれませんが。西洋美術史を理解することで、他の人に、「この絵は、こういう理由があってすごいんだよ」ということを説明することができるようになります。理由を知ることで、もっと奥深いアート鑑賞が可能となるでしょう。
西洋美術史であれば、様々な本が販売されているので、そこから学ぶことが可能です。
今回は、わかりやすい西洋美術史の本を中心として紹介したいと思います。
1.武器になる知的教養 西洋美術鑑賞
まず、西洋美術史について知りたいと思っている方々におすすめしたい本は手「武器になる知的教養 西洋美術鑑賞」です。
武器になる知的教養 西洋美術鑑賞は、金沢21世紀美術館であったり、直島・地中美術館の運営・企画を担当した秋元雄史氏によって書かれた西洋美術史の本です。
ルネサンス期からはじまり、ポップ・アートの領域まで幅広く23のアート作品が厳選され、わかりやすく解説されています
西洋美術に起こる革命についても私達に訴えかけるように説明してくれて、かつ、西洋美術を鑑賞する楽しみを私達に伝えてくれています。
武器になる知的教養 西洋美術鑑賞は、西洋美術史のノウハウが知りたいという方々に、おすすめしたい一冊です。
感性で、西洋美術を愛でるのもいいのかもしれませんが、この西洋美術史の本は、論理で西洋美術を見る方法について教えてくれています。アートを鑑賞すること。それは、単に趣味ではなく、私達の人間形成にも役立つことなのです。
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2.世界アート鑑賞図鑑
次のおすすめの西洋美術史の本は、「世界アート鑑賞図鑑」です。
世界アート鑑賞図鑑は、世界17ヶ国で翻訳・出版されている世界中の方々が読まれている名が知られた西洋美術史の本です。
世界アート鑑賞図鑑には、1100点以上もの画像が掲載されていて内容もとても充実しています。世界アート鑑賞図鑑は、とてもコストパフォーマンスが高い本だと感じられることでしょう。
「絵画」、「彫刻」から、「写真」、「現代美術」、「コンセプチュアル・アート」……などと言った様々なジャンルを年代別にわかりやすくまとめ、西洋美術史について徹底的に学ぶことができます。この西洋美術史の本一冊で、奥深い知識を身に着けることが可能です。
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3. 366日の西洋美術
次のおすすめの西洋美術史の本は、「366日の西洋美術」です。366日の西洋美術は、1日1作品、366作品、毎日、西洋美術を学ぶことを習慣化できる本です。
アートを習慣化すれば、366作品を学び終わったとき、「これからどうすればいいか……」空虚感が生まれてきてしまうかもしれません。しかし、それが、あなたの西洋美術史探求のスタートラインです。
366日の西洋美術は、きっと西洋美術を鑑賞することはこんなに楽しいことなのかということに気づかせてくれることでしょう。
366日の西洋美術では、「美術史」・「主題」・「ジャンル」・「画家の逸話」・「画法・技術」・「謎・フェイク」・「周辺」と言った7つのテーマで学ぶことができます。
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4.マンガで教養 はじめての西洋絵画
次のおすすめの西洋美術史の本は、「マンガで教養 はじめての西洋絵画」です。
西洋美術史をわかりやすく漫画で学びたいと思っている方々に、おすすめしたい本です。
マンガだって充分学ぶことができますし、西洋の名画を楽しむための見方や、西洋美術史の流れを理解することができて、はじめての方々におすすめです。
マンガで教養 はじめての西洋絵画は、国立西洋美術館の川瀬佑介氏が監修し、とても丁寧に西洋美術史がまとまっています。モチーフの意味であったり、鑑賞ポイントなど、アートをもっと楽しめる説明も魅力です。
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5.鑑賞のための西洋美術史入門
次のおすすめの西洋美術史の本は、「鑑賞のための西洋美術史入門」です。
鑑賞のための西洋美術史入門は、アートを楽しみたいと思っている方々におすすめしたい本です。
鑑賞のための西洋美術史入門では、とっつきやすいキャラが質問に回答し、Q&Aでアート解説がされているため、はじめて西洋美術を学ぶという方々も、肩に力を入れないで楽しもながら学ぶことができます。
鑑賞のための西洋美術史入門は、難解な専門用語であったり、所蔵館などについて解説され、これ一冊でアート通になることができます。
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6.いちばん親切な西洋美術史
次のおすすめの西洋美術史の本は、「いちばん親切な 西洋美術史」です。
いちばん親切な 西洋美術史は、レオナルド・ダ・ヴィンチの研究における第一人者である池上英洋氏をはじめとし、5人の専門家によって書かれた本です。
いちばん親切な 西洋美術史では、メソポタミア時代~ギリシャ・ルネサンス・ロココ、また、現代美術までを、時代背景であったり思想とともに、その時代時代と絵画の関連性を解説、とても奥深く学ぶことができます。いちばん親切な 西洋美術史は、まさに、西洋美術史の本の王道と言ってもいい一冊なのかもしれません。
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7.絵を見る技術 名画の構造を読み解く
次におすすめの西洋美術史の本は、「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」です。
絵を見る技術 名画の構造を読み解くは、まさに、アート観賞の練習本と言っていいでしょう。
果たして、プロと呼ばれる人たちは、どのような絵画の学び方をしているのでしょうか。
絵を見る技術 名画の構造を読み解くは、練習問題の流れで、楽しみながら学ぶことができる、ユニークな一冊です。
「どうしてこの絵画にこんなに惹きつけられるのだろう……」その答えもこの本の中にあります。
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8.怖い絵
次のおすすめの西洋美術史の本は、「怖い絵」です。怖い絵は、中野京子さんによって書かれています。
表紙からして、見てはいけないような罪悪感が……。しかし、そのようなものをどうしても見たいと思ってしまうのも、私達人間の心理です。西洋美術史をこんな視点より学んでみるのもいいのではないでしょうか。
怖い絵では、ラ・トゥールの「いかさま師」であったり、ドガの「踊り子』などと言った20点の隠れたアートの魅力を堪能することができます。歴史の背景であったり、当初画家たちがどんな気持ちで描いたのかを知ることで、より西洋美術に対しての興味が増すことでしょう。
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9.美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
次の西洋美術史の本は、「美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔」です。
美貌のひと 歴史に名をも中野京子さんによって書かれた本です。
美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔は、40のアート作品を中心とし、美貌の光と影にギリギリまで迫る本です。
美が招き入れるのは、幸運か、はたまた破滅か……?
肖像の奥に潜んだ、秘められたストーリーとは……。
絵画の中にたたずむ美しい人は、なぜ描かれることになったのか……。
美貌のひと 歴史に名をは、ちょっとズレた視点より西洋美術史を楽しむことができる本です。
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10.名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
次のおすすめの西洋美術史の本は、「名画で読み解く ロマノフ家 12の物語」です。
名画で読み解く ロマノフ家 12の物語も、中野京子さんの本です。
名画で読み解く ロマノフ家 12の物語では、ロマノフ王朝の始祖ミハイルが即位した1613年からはじまり、二月革命によって家族全員が処刑されてしまったニコライ二世の時代まで、304年間にわたる歴史を12枚の絵画とともに読み解いていきます。
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11.へんな西洋絵画
へんな西洋絵画は、そのまま「ヘンな西洋美術」を学ぶことができる一冊です。
表紙はいきなり「かわいくない子ども」です。
つい笑ってしまうのですが、こんな感じで奥深い西洋美術史に飛び込んでいくのもいいのではないでしょうか。
へんな西洋絵画は、大笑いをして、いつの間にか西洋美術史のノウハウが身についているような本です。
美術評論家・山田五郎氏が、絵につっこみを入れつつも、どうして「ヘン」なのかを大真面目に解説してくれています。
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12.ヘンタイ美術館
次のおすすめの西洋美術史の本は、「ヘンタイ美術館」です。ヘンタイ美術館も、山田五郎氏によって書かれた西洋美術史の本です。
ヘンタイ癖のある方々におすすめ。そして、この本で学んでいるうちに段々と、「私にもヘンタイ癖があるのかしら……」という気持ちにもなってしまうのかもしれません。
まさに、そのような
意味では危険な一冊!ともいうことができます。
「ヘンタイ美術館」は、美術評論家・山田五郎氏を館長に見立てた空想の美術館です。
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13.東京藝大で教わる西洋美術の見かた
次のおすすめの西洋美術史の本は、「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」です。
東京藝大で教わる西洋美術の見かたは、東京藝術大学で実際に行われている講義に基づき作られた西洋美術の入門書であるため、かなりレベルの高い学を身に着けることができます。
この本では、著者の視点で厳選した個々のアート作品について、そこに込められたメッセージをわかりやすく読み解いていきます。
「クローズアップ」であったり、「補助線」を導入するなどし、ビジュアル的にもとてもわかりやすいです。楽しみながら、初心者
の方々もいつの間にか鑑賞する専門的まなざしがトレーニングされていることでしょう。
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14.美術の物語
次のおすすめの西洋美術史の本は、「美術の物語」です。
美術の物語は、エルンスト・H・ゴンブリッチ氏によって書かれた本です。
ひょっとしたらこの本は、世界の中で一番愛読されている西洋美術史の本と言ってもいいのかもしれません。
原始の洞窟壁画からはじまり、現代の実験的アート……までを壮大なスケールで見まわし、先史から現代に至る美術史をひとつのストーリーとして捉えることができます。
美術の物語は、西洋美術史入門書としてやはり押さえておきたい一冊です。
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15.増補新装 カラー版 西洋美術史
次のおすすめの西洋美術史の本は、「増補新装 カラー版 西洋美術史」です。
増補新装 カラー版 西洋美術史は、図版340点がオールカラー掲載!とても贅沢な一冊です。
用語解説であったり、カラー年表、関連地図も添えられ、美術愛好者のテキストとして、学生たちの参考書としてベスト美術史入門書です。
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まとめ
いかがでしょうか。今回は、おすすめの西洋美術史の本を紹介しました。
美術館へ行くことって、結構ハードルが高いと感じる方々も多いでしょう。
優れた西洋美術史の本は、まさに身近に美術館を置くことができる手段です。どの書籍をとっても、とても贅沢な内容です。
どの本も絵画を楽しみながら、知識を蓄えることができます。
はじめての方々も、気が付けばアートを人に教える立場になっていたりするのではないでしょうか。
美術館でアーを鑑賞するのも、まずは目的性が必要となるのではないでしょうか。
これら本で学べば、この先、美術館でどのアートを見ていいのかわからない……と言ったこともなくなることでしょう。
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