バンドのハーモニーの中心を担うトロンボーン。大きなベルと自由自在なスライドが特徴的で、見た目も非常に華やかな楽器です。しかし、初心者が演奏するにあたっては「音が割れる」「音程がうまくとれない」など悩みも多い楽器。正しい練習法をおさえることで、間違いなく上達することができます。本記事では、トロンボーンの上手い人の特徴と、上手くなるための練習法をご紹介します。
トロンボーンが上手い人の特徴
トロンボーンを最初から上手く演奏できる人は一人としていません。
ただし、上手い人には共通する特徴があります。
上手い人の特徴を知ることで、自分の演奏に足りない点が無いかチェックしてみましょう。
正しい姿勢と正しい呼吸
崩れた姿勢と誤った呼吸法では、トロンボーンの上達は見込めません。トロンボーンを上手く演奏できる人は正しい姿勢と呼吸法を意識しています。
呼吸は腹式呼吸が基本です。肩が上がらないように、腹部を膨らますイメージで深く呼吸をすることが大事です。
正しい姿勢で、しっかりお腹を使って深い呼吸をすることで、ふくよかで豊かな音色を出すことができます。
良い演奏をしなきゃと肩肘を張ってしまい、浅い呼吸にならないようにしましょう。
正しいアンブシュア
演奏中に良い音色を安定して出し続けるには、良い口の形(アンブシュア)でなければいけません。
トロンボーンに限らずですが、演奏が上手い人は低音・高音に関わらず、またどんな速度のパッセージに関わらず一定したアンブシュアを保っています。
正しいアンブシュアは一朝一夕で身に付くものではなく、毎日の練習で意識し続けることが大切でしょう。
基礎練習を丁寧に行っている
演奏が上手い人というのは、間違いなく基礎ができています。基礎練習も無しに、いきなり曲を完璧に吹けるということはあり得ないです。
まずは基礎練習。その次も基礎練習。とにかく、日々の土台作りがトロンボーンの上達の近道です。
有名曲の豊かなハーモニー、そして輝かしい高音の突き抜けるような主旋律。
これらはどれも基礎練習でロングトーンや音階練習を経てないと、本番で的確に美しく音を鳴らすことは難しいのです。
むやみやたらに長時間練習することは意味がありませんが、初心者のうちは特に基礎練習を丁寧に行いましょう。
地味でつまらないと思うかもしれません。早く華やかでかっこいい曲に触れたいと思うかもしれません。
そこをぐっと我慢して、まずは毎日コツコツ基礎練習を積み重ねてください。基礎練習で培われるリズム感や音感、口回りの筋肉など、それはいつか必ずあなたの力になるはずです。
自己流では偏った練習になりがちです。教本も用いながら、まんべんなく補えるよう練習をしていきたいですね。
正しいピッチが取れる・音感がある
トロンボーンはご存じの通り、ピストンやキーが無く、すべてスライドで音程を作ることになります。
「ここを押せばこの音がなる」というのは他の楽器に比べて明確にありません。
そのため、演奏者がいかに正しい音程を分かっているか、正確なピッチにシビアになれるかが重要です。
その時のステージの温度やコンディションによっても楽器のピッチは左右されるものです。同じスライド位置だからいつも必ず同じ音程が出るとは限りません。
特にトロンボーンはハーモニー楽器。豊かな和音を作るためにも、正しい音程で音を出すことは大切な役割です。
上手くなるための練習法
では、上達のためには具体的にどのような練習法を行えばよいのでしょうか?
以下から3つに分けて紹介します。
腹式呼吸とバズィング
トロンボーンを演奏するには、体が資本といっても過言ではありません。
豊かな音色を出すためにはたっぷりと息を使うことが大切です。そのためには腹式呼吸を自然とできるようにしましょう。
イスには深く腰掛けないように浅く座り、体の軸がまっすぐになるように姿勢を保ちます。この状態で、お腹で支えることを意識して息を深く吸い込み、吐き出します。
このときに肩や背中に変に力が入ったり、息を吸ったときに肩があがったりしないようにしましょう。感覚が掴みにくい人は仰向けになって呼吸をしてみると、腹式呼吸ができている状態が分かりやすいかもしれません。
また、音の強弱や音程のコントロールのためには良い口の形と、口回りの筋肉をうまく使えるようになることも必要です。「バズィング」といって唇の振動だけで音をまっすぐ出す練習をする、あるいは唇をプルプルと振るわせて口回りの筋肉をほぐすことも練習前に取り入れると効果的です。
特にバズィングはある程度口回りの筋肉が使えてないと、音を自由に出すことは難しいでしょう。ただし、実際にトロンボーンを演奏するときの唇の使い方とは少々異なるため、バズィングだけに慣れてしまわないようほどほどにしてください。あくまで筋トレのイメージです。
マウスピースだけで音を出すことも有効です。マウスピースだけで音をしっかり鳴らすこと、更には狙った音程を出したり音階を奏でられるようになると、実際の楽器でも音程のコントロールがしやすくなります。
ロングトーンと音階
言わずと知れた鉄板の基礎練習です。
初めのうちは長く音を出し続けるのは難しいと思いますが、やっていくうちに慣れていきます。
ただし、ロングトーンで重要なのは「長く吹く」ではなく「一つの音をブレさせずに出し続ける」ことにあります。音が揺れないように、出だしから終わりまで一定の圧力で息を使えるようにトレーニングしてください。
ロングトーンはぜひ音階もつけて行ってみましょう。普段慣れている変ロ長調(B-dur)に限らず、様々な調性で吹くことで音感も鍛えることができます。
音階練習に移行したときにはしっかり頭の中でピッチをイメージしながらスライドさせましょう。スライディングが雑にならないように、一音一音ポジションで止めることを意識してみてください。
トロンボーンは音を作っていく楽器です。音程をイメージできるようになると、スライドのポジショニングが安定したり、
リップスラー
トロンボーンの演奏でつまづきがちなポイントとして、音の跳躍が難しい点があると思います。
いわゆる「音を外す」というものです。金管楽器初心者は初めにぶつかる壁かもしれません。
音をなめらかにつなげたり、狙った音を外さないためには口の柔軟性を身に着ける必要があります。そこで有効な練習法がリップスラーです。
すぐに早いテンポでスラーをかけるのは難しいので、初めはゆっくりしたテンポで丁寧に行いましょう。
音の跳躍に気を取られると、どうしても発音や音色が雑になりがちです。ロングトーンと同じ呼吸や吹き方で演奏できているか意識しながら取り組むことが大切です。
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