リヒャルト・ワーグナーの作品の特徴。代表曲おすすめ9選

出典:[amazon]リヒャルト・ワーグナー:オペラ名曲集(Wagner: Transcribed For Solo Piano)

リヒャルト・ワーグナーは、19世紀のドイツを代表する音楽家で、楽劇王とも呼ばれています。ワーグナーの音楽にはワグネリアンと呼ばれるファンが存在し、当時から信仰とも言えるほどの熱狂ぶりだったようです。それほどまでに周りを魅了したワーグナーの音楽ですが、本人は飽き性だったのか、未完成の作品も多く存在しています。

ワーグナーの楽劇は、当時伝統とされていたイタリアオペラとは違う形式をとっていました。その頃のイタリアオペラは、曲ごとに作曲され番号が付けられていたことから、番号オペラまたはナンバーオペラと呼ばれています。ワーグナーは曲ごとに拍手などが入ることで、流れが途切れてしまっていると感じていました。そこで様々な手法を用いることにより、その舞台に関するもの全体で1つの芸術とすることにこだわったのです。

そんなワーグナーですが、実は歌劇や楽劇以外にもたくさんの曲を作曲しているのをご存じですか?そういった曲も含め、ワーグナーの代表曲を紹介していきます。

ワーグナーの歌劇・楽劇おすすめ4選

ワーグナーといえばやはり歌劇や楽劇なので、まずはそこから紹介します。

タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦

タンホイザーとしてよく知られているこの曲は、1845年に完成された、3幕で構成される歌劇です。演奏時間は約3時間前後ですが、パリ版・ウィーン版にはバレエが入るのに対し、ドレスデン版にはバレエが入っていないため、少し時間が違っています。またこのタンホイザーには、最初のドレスデン版、改訂後のドレスデン版、パリ版、パリ版のドイツ語版、ウィーン版などがあり、曲の構成も少し違います。
最初のドレスデン版は、実はあまり評価されませんでした。タンホイザーの前に発表されていた「リエンツィ」を聴いて集まっていたお客さんには、このタンホイザーの評判は良くなかったのです。初演以降、あまりお客さんが入らなくなってしまったタンホイザーは、しばらくして上演を打ち切りにされてしまいました。その後ワーグナーは最初のドレスデン版を改訂しているので、現在ドレスデン版として上演されているのは改訂後のものです。

この歌劇の中で有名な曲には、序曲、夕星の歌、巡礼の合唱があります。

ローエングリン

ローエングリンは3幕で構成されている歌劇で、曲の完成は1848年です。この頃といえばドイツで革命が起きていて、1849年にはドレスデンで起こった革命にワーグナーが参加していました。その革命運動が失敗したことにより、ワーグナーは長い亡命生活に入ります。フランツ・リストにより1850年にヴァイマル宮廷劇場で初演が行われますが、ワーグナーは見ることができませんでした。

ローエングリンの中で有名な曲といえば、「第1幕への前奏曲」「第3幕への前奏曲」「婚礼の合唱」などがあります。第1幕への前奏曲は、チャップリンの「独裁者」の中で使われたことでも有名です。婚礼の合唱は結婚式で使われることの多い曲で、メンデルスゾーンの結婚行進曲とともに知られています。本来は管弦楽付きで合唱として歌われる曲なのですが、オルガン用に編曲されているものを使われることが多くなっています。

ニーベルングの指環

この作品は全て通すと演奏時間約15時間という大作で、4つの楽劇を1つの作品としている連作です。

スポンサーリンク
  • 序夜「ラインの黄金」
  • 第1夜「ワルキューレ」
  • 第2夜「ジークフリート」
  • 第3夜「神々の黄昏」

上記では第○夜としましたが、第○日と言うこともあります。

1番短いラインの黄金でも約2時間半、1番長い神々の黄昏は約4時間半もの長時間の演奏です。また有名な曲として、第1夜ワルキューレ第3幕の前奏曲「ワルキューレの騎行」があげられます。名前は知らなくても、恐らく一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

もともとは4夜にわたって連続で上演される楽劇ですが、現在一般的には間隔をあけて演奏されます。ワーグナーはこの作品を26年かけて作曲しましたが、その26年の間には他にもたくさんの作品が作曲されました。

リエンツィ、最後の護民官

5幕から構成される歌劇で、一般的には「リエンツィ」と呼ばれています。1842年に初演が行われました。ワーグナーはリエンツィで大成功をおさめたことにより、宮廷指揮者に任命されます。またこの作品は、アドルフ・ヒトラーに影響を与えたとも言われていて、ヒトラーがナチ党党大会の開会式に使用したそうです。

ワーグナーの有名曲からおすすめ2選

次は歌曲集、器楽曲から1つずつ紹介します。

ヴェーゼンドンク歌曲集

以下5曲から構成されているこの曲集は、「トリスタンとイゾルデ」と並行して作曲されています。

  1. 天使
  2. とまれ
  3. 温室にて
  4. 悩み

この内2曲には「トリスタンとイゾルデのための習作」と副題が付けられていますが、それらは実際にトリスタンとイゾルデの演奏に含まれています。1862年に「女声のための5つの歌曲」として公開初演が行われました。

ジークフリート牧歌

後妻コジマのために作曲されたこの器楽曲は、1870年のコジマの誕生日に自宅で初演が行われました。作品名には、この前の年に産まれていた息子の名前が入っています。コジマのために作曲されたこの曲は、コジマが望まなかったためしばらくの間は出版されませんでした。その後1878年に出版されると、人気作品として有名になりました。

ワーグナー初期の歌劇と交響曲から3選

ワーグナー初期の作品から、その曲に関する情報として少し印象的なものを3つ紹介します。

婚礼

ワーグナーの曲には完成されていないものが多数残されていますが、この婚礼という歌劇もその1つです。途中で書くことをやめてしまった理由は、姉が内容を否定したからだとされています。唯我独尊というイメージの強いワーグナーですが、姉の意見はとても大切にしていたようです。

妖精

妖精は短い期間で作曲されていて、完成された歌劇としては最初の作品です。婚礼の作曲の際に姉からの評価が良くなかったことで、その姉を意識して作曲されたのではないかと言われています。

交響曲ハ長調

ベートーヴェンの、特に交響曲に影響されて音楽家を志したワーグナーですが、実際に完成した交響曲はこの1曲のみで、あとは未完成のままになっています。途中で放置されてしまった婚礼と、同じ頃に作曲されました。

>>リヒャルト・ワーグナーってどんな人?その生涯と性格は?

>>[amazon]クラシックのジャンル別話題作をチェック!

スポンサーリンク
(Visited 246 times, 2 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)