フェリックス・メンデルスゾーン「デュエット」の解説。難易度や弾き方の注意点は?

出典:[amazon]メンデルスゾーン:無言歌集(全曲)、他

メンデルスゾーンの作品を見ていくと、ピアノが関係する作品は多いものの、有名なピアノ独奏曲というのは意外と少ないことがわかります。恐らく、ピアノ経験者でも演奏経験がないということが多いのではないでしょうか。今回紹介するメンデルスゾーンの作品「デュエット」は、聞いた感じよりも実際に演奏してみた方が難しいタイプの曲です。では、その作品に関する紹介や解説をしていきます。

フェリックス・メンデルスゾーンと「デュエット」について

まずは、作曲者であるメンデルスゾーンのことを少し簡単に紹介し、この作品が入っている曲集などについても触れていきます。

メンデルスゾーンの生涯

1809年に生まれたメンデルスゾーンは、当時の音楽家たちと比べるととても裕福な家庭に生まれたとされています。しかし、ユダヤ人ということからの苦労もありました。メンデルスゾーンには姉がいましたが、その姉も音楽の才能に恵まれていたことから、作曲も行っています。しかし、メンデルスゾーンの家では女性が音楽の道に進むことを、あまり良いことだと思わなかったことから、姉の作品もメンデルスゾーンの作品として出されることがありました。この姉の存在は、メンデルスゾーンにとっては特別なものだったようです。

幼いころから音楽の才能を発揮していたメンデルスゾーンは、9歳で初めての演奏会を行っています。また鍵盤楽器の演奏に秀でていたことから、エピソードが複数残されているようです。そのうちの1つには即興演奏が得意だったというものがあり、また伴奏の評価も高かったとされています。

メンデルスゾーンは、指揮者としても音楽界に大きな影響を与えました。バッハの音楽の復活に貢献し、ヘンデルの作品が再び評価されるきっかけを作り、当時の若い作曲家たちの作品の演奏を行いました。そして指揮者という立場を確立させることにも貢献したそうです。

代表作について

メンデルスゾーンの作品は、現在代表作とされている作品のジャンルがそれぞれ違っています。例えば、交響曲、協奏曲、管弦楽曲、ピアノ曲、合唱曲、歌曲のようにバラバラです。その中から主な作品をあげると、交響曲には、それぞれの場所に旅行に行ったことから作曲されている、「第3番 スコットランド」や「第4番 イタリア」などがあります。また協奏曲は、ベートーヴェンやブラームスのヴァイオリン協奏曲とともに、三大ヴァイオリン協奏曲として知られている作品が有名です。

無言歌集について

「デュエット」が含まれている無言歌集というピアノ曲集には、全部合わせると48曲のピアノ曲が入っています。それぞれにタイトルが付いていますが、作曲者本人が付けたものは5曲のみとされていて、「デュエット」はそのうちの1つです。ここでは「デュエット」と紹介していますが、「二重唱」とも呼ばれていて、演奏をしてみるとタイトルの通りだと感じることができます。

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「デュエット」の難易度とポイント

音源を聞いただけではあまり難しそうに感じないかもしれませんが、実際に演奏をしてみると思ったよりも弾きにくさを感じるはずです。ただ音を追うだけであればそこまで難しくはありませんが、この作品の難しい所は音を追うことではないため、よく考えながら演奏をしなければなりません。

難易度

この作品は、そこまでレベルの高い曲ではありません。しかし、1人で複数のパートを演奏しているような曲のため、それぞれの指でフレーズを弾き分ける必要があります。音を見ることが難しいのではなく、曲として美しく演奏しようとすると、それなりのテクニックが必要となる作品です。

難しいポイント

主旋律として響かせたいフレーズとそうでないフレーズが、同じ手の指でそれぞれ演奏されるというところが、全体を通しての難しいポイントになります。全ての指で同じようなバランスで弾くのではなく、指ごとにどこのフレーズを演奏しているのかを考え、それぞれのフレーズとして聞こえるようにする練習が必要です。

また、冒頭から大切になるフレーズが薬指や小指に集中するため、弱い指でその音をつなげて美しく演奏しなければならないというところがポイントになります。間に入る音がそれを邪魔してしまわないように調節することも重要です。

「デュエット」の弾き方の注意点

難しいポイントや必要とされるテクニックから、弾き方の注意点について解説します。

難しいポイントから注意点

弱い指が特に重要なフレーズになる部分や、間に入る音の調節などは、やはり繰り返しの練習が大切になります。後半では、手の両サイドの指で押さえつつ中の指が動くような部分も出てくるため、さらに指の動きが難しく感じるはずです。

また、大きく広げながら押さえる指と動く指があるため、手に力が入ってしまわないように注意が必要です。速度が速いタイプの曲ではありませんが、細かなテクニックに気を取られているうちに弾きにくさを感じてきたら、手の力が抜けているか確認をして下さい。

全体を通しての注意点

テクニックに関する注意点のみに気をつけて演奏をしてしまい、表現が全く付けられなかったということがないように気をつけなければなりません。とても美しい曲ですので、難しいポイントだけに気を取られずに、全体を通して表現に関する指示も細かく拾いながら、演奏をしてみて下さい。

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