ヨハネス・ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」の解説。難易度や弾き方の注意点は?

出典:[amazon]100% Brahms

ブラームスの代表作「ハンガリー舞曲」ですが、この曲集の中でも最も有名で、代表作として単独であげられることの多い曲が第5番です。その有名な作品の難易度や注意点、また作曲者であるブラームスについての紹介をしていきます。

ヨハネス・ブラームスとはどんな人?

ブラームスを称賛する著名な音楽家に、ハンス・フォン・ビューローという人物がいました。ビューローは、指揮者やピアニストとして活躍していて、当時ワーグナー派とブラームス派で音楽界が分かれていた際には、最初はワーグナー派、しばらくしてブラームス派へと移っています。そして現在も使われている「ドイツ三大B」という言葉は、ビューローがブラームスを称えようと、偉大な音楽家と名前を並べたことから始まっています。また、ブラームスの交響曲第1番を「ベートーヴェンの交響曲第10番」として称賛しました。

ピアニストとしての活動

1833年に誕生したブラームスは、最初は父親から音楽の教育を受けることになります。そして幼い頃からピアノの腕を評価されていたブラームスは、10歳で初めての演奏会を経験し、13歳では家計を助けるため、ピアノの演奏を飲食店などで行いました。しかし、ブラームスはピアニストとしての活動からは退いでいくことを選びます。

指揮者としての活動

24歳でデトモルトの宮廷に勤め、30歳ではウィーン・ジングアカデミーで指揮者を務めました。ここは翌年には辞めてしまっていますが、それ以外の場所でも、合唱指揮者として活動をしていました。

作曲家としての活動

若い頃から作曲をしていたブラームスですが、気に入らない作品は破棄してしまっていました。そして尊敬するベートーヴェンを意識するあまり、最初の交響曲の作曲には約20年を費やしています。また、合唱の指揮者を務める機会が多かったことからか、合唱曲を含めた声楽曲をたくさん残しました。中には、指揮をしていた合唱団のための作品もあったようです。また変奏曲でも知られていて、「ハイドンの主題による変奏曲」「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」「パガニーニの主題による変奏曲」などが残されています。

ハンガリー舞曲集について

今回紹介するハンガリー舞曲第5番は、クラシックに詳しくない、または曲名を知らない方でも、一度は聞いたことのある可能性が高い曲です。一般的にはオーケストラの演奏のイメージが強いかもしれませんが、もとはピアノ用に書かれた作品でした。

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どのような曲なのか

もともとはピアノの連弾用に作曲された曲集で、ジプシー音楽という民族音楽を編曲して書かれました。しかし、後にラブ―ムス自身がピアノ独奏版や管弦楽版を書いていたり、ヴァイオリン版を友人のヨーゼフ・ヨアヒムが編曲していたり、また他の音楽家によって様々な版が作られたりしています。この曲集には21曲があり、最も有名なのは第5番、その次が第1番です。

作曲された当時のエピソード

ブラームスがジプシーの音楽に触れるきっかけとなったのは、エドゥアルト・レメーニという、当時とても有名だったヴァイオリニストとの出会いです。1853年にレメーニと出会ってから、一緒に演奏旅行を行いますが、その際にジプシー音楽についてレメーニから教えられました。しかし、レメーニとの良い関係は長くは続かず、この曲集を出版した際には、レメーニから著作権に関して訴えられています。この時ブラームスは、編曲であるということから作品番号を付けず、また自信の作品としてではなく編曲としていたため、レメーニの訴えは認められませんでした。

ハンガリー舞曲第5番の演奏について

ブラームスの作品は、超絶技巧と呼ばれるような作品ではないことが多く、難易度は高くないように見えます。しかし弾こうとしてみると実は難しく、様々なテクニックが必要です。

またここでは、連弾ではなくソロ曲としての紹介とさせていただきます。

第5番の難易度は?

楽譜を見るとそこまで音が多いわけではなく、また細かな音も部分的なことから、難しくはない印象を持つかもしれません。しかし、よく見ると細かな部分では同じ音の連続がさりげなく入っていますし、少し先に進むと、細かく速いタッチになる部分では跳躍が必要です。また冒頭では、左手の跳躍やアルペジオ(和音を同時ではなくずらして演奏する指示)があり、速度の指示も速いことから、右手の難易度の低さに比べて左手の難易度が高くなっています。

後半に入り和音が多い所では、同じ和音の連続があるため譜読みがしやすいという点から、簡単そうに感じてしまうかもしれません。しかし、速度の指示がまた速くなっている中で、和音の連続の進行ということから実はここも注意が必要です。

また、1つの指で音をおさえながら、他の指が細かく動くような所はテクニックも必要で、弾きにくいと感じるポイントです。

弾き方の注意点

和音の進行や跳躍、アルペジオに関しては、速度の指示が速いこともあり、腕の脱力を意識的に行うことが大切です。また1つの音を押さえながら他の指で細かな動きをする場合は、押さえている方の指を意識しすぎて力が入ってしまうと、他の指が動きにくくなってしまいます。様々な点で弾きにくい理由が出てくる曲のため、基本的なことから意識的に注意をして練習をする必要があります。

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