リムスキー・コルサコフの作品の特徴及び評価。おすすめ代表作7選

出典:[amazon]リムスキー・コルサコフ:作品集

リムスキー・コルサコフは19世紀半ばから20世紀の初頭にかけて活躍したロシアの作曲家です。探究心が強く、そして教育熱心な人物だったそうです。その証拠に、自分が作曲した作品を満足するまで何度も改訂し、作品の完成度を高めていくのがリムスキー・コルサコフの常でした。「ロシアの5人組」の1人として活躍したリムスキー・コルサコフの作品はどのようなものだったのでしょうか。今回は、作品の特徴や評価、そしておすすめ代表作7曲をご紹介したいと思います。

作品の特徴や評価は?

リムスキー・コルサコフの作品には、組曲「シェエラザード」といったオリエンタル的な要素を含んだ作品や、オペラ「サトコ」などのロシアの口承文学などをモチーフにした作品があります。「近代管弦楽法の父」と称されるリムスキー・コルサコフですが、祖国ロシアの民話や童謡などから作品のヒントを得ることも多かったそうです。

教育分野でも大きな業績を残しており、長年に渡ってサンクトペテルブルグ音楽院での教授職を務め、教え子にはグラズノフやプロコフィエフなどがおり、後の大音楽家たちにも影響を与えました。

リムスキー・コルサコフは当時のフランスでも評価されていました。とくに印象派の代表者であるドビュッシーやラヴェルに好意的に受け入れられ、ラヴェルの初期の作品「シェエラザード」はリムスキー・コルサコフによる影響が強く、管弦楽法の模範としていたようです。

また「ロシアの5人組」の1人であり、ムソルグスキーの「禿山の一夜」やボロディンの「イーゴリ公」など、未完成作品を改訂・完成させるなど、ロシア音楽の充実にも寄与しました。

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おすすめ代表作7選

リムスキー・コルサコフの代表作7作をご紹介します。ワーグナーのオペラに感銘を受けて以来、人生の多くをオペラの作曲に費やすことになったリムスキー・コルサコフ。そこで今回はオペラ作品を中心にご紹介したいと思います。

熊蜂の飛行

リムスキー・コルサコフの作品のなかでも、もっとも有名作品として知られており、誰しも一度は聞いたことがあるかと思います。もとはオペラ「サルタン皇帝」の間奏曲として作曲されました。素早い音階の上下が、蜂の飛んでいるようすを見事に表している作品です。ラフマニノフやジョルジュ・シフラなどによって、超絶技巧曲としてアレンジされています。ヴァイオリン、トランペット、トロンボーンなど多くのバリエーションがあります。

スペイン奇想曲

1887年に作曲された管弦楽曲です。管弦楽版以外にも、吹奏楽、ピアノ連弾用にも編曲され、リムスキー・コルサコフの作品の中でも人気のある1曲です。「奇想曲」とは、イタリア語の“カプリッチョ”の訳で、「気まぐれ」を意味します。決まった形式はなく、自由な形式の音楽です。同年にサンクトペテルブルグにて、リムスキー・コルサコフ自身の指揮で初演されました。リハーサルの段階で楽団員からの評判が良く、この曲は、当時の楽団員全員に献呈されました。

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サトコ

1895年から1896年にかけて作曲されたロシア語によるオペラです。1897年に初演されました。全7場で、演奏時間は2時間30分の比較的大規模なオペラです。「ブィリーナ」と言われるロシアの口承文学を題材にして作曲された作品です。口承文学とは文字を使わずに、言葉だけで伝承される文学を意味します。
このオペラ作品をもとに、バレエ・リュスによるバレエ公演がフランスのパリで行われ、1952年には映画化もされています。作品中の「インドの歌」がとくに有名です。

モーツァルトとサリエリ

1897年に作曲された40分程度の小編オペラでです。1幕2場で構成されています。原作はロシアの作家プーシキンの同タイトルによるものです。「モーツァルトに嫉妬したサリエリが毒殺する」という物語をオペラ化した作品で、作品の大部分がサリエリによる独白となっています。初演のサリエリ役は、20世紀でもっとも偉大なオペラ歌手の1人であるシャリアピンが演じました。

プスコフの娘

リムスキー・コルサコフが作曲した最初のオペラです。1868年から1872年にかけて作曲されました。サンクトペテルブルグのマリインスキー劇場で初演され、大成功を収めた作品です。全2幕で構成され、演奏時間はおよそ2時間30分です。初期の作品を改訂することが多かったリムスキー・コルサコフはこの作品も2度改訂をおこなっており、最終的に完成した第3版が初演されたのは、発表されてから22年を経た1895年でした。この作品でも「イヴァン雷帝」役をシャリアピンが演じており、1915年には映画にもなった代表作です。

交響曲第一番

1861年から1865年にかけて作曲された交響曲です。リムスキー・コルサコフが海軍学校に在学時に作曲されました。作曲するにあたって、いわゆる「ロシアの5人組」の中心メンバーであったバラキレフの助言を仰ぎ、バラキレフの指揮によって初演されました。
伝統的な4楽章構成で作曲されましたが、リムスキー・コルサコフは初期の作品を改訂することが多かったため、何度かの改訂を経て完成されました。演奏時間はおよそ25分で、第3楽章のスケルツォの華やかなメロディーが特徴です。

交響曲第二番「アンタール」

1868年に作曲された管弦楽曲です。交響曲と銘打たれていますが、リムスキー・コルサコフ本人は組曲として完成させたました。4楽章で構成されており、それぞれに標題が付けられています。このことからも、本人は組曲として作曲したことがうかがえます。
それぞれの楽章には、

1楽章・・・アンタールの夢
2楽章・・・復讐の喜び
3楽章・・・権力の喜び
4楽章・・・愛の喜び

というタイトルが付けられています。

まとめ

今回は、リムスキー・コルサコフの作品の特徴とおすすめ代表作7選をご紹介しました。あまり馴染みのない作品が多かったと思いますが、どの作品も味わいがあり、リムスキー・コルサコフの威厳を感じられる作品だと思います。作品にこだわったリムスキー・コルサコフは、一つの作品を仕上げるのに納得するまで何度も改訂をしたことでも有名です。
そのようなこだわりを少しでも感じながら聞いてみると、また作品の面白さが変わると思いますので、これを機会にぜひリムスキー・コルサコフの作品に触れてみてはいかがでしょうか。

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