スティーブン・フォスターの作品の特徴及び評価。おすすめ代表作6選

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アメリカのポピュラー音楽の第一人者スティーブン・フォスター。彼が残した作品は現在でも世界中で愛されており、作品のいくつかはアメリカの州歌にも指定されています。また日本でも早くからフォスターの名は知られており、さまざまなメディアで作品が引用されています。

なかには「この曲もフォスターなの?」という作品もあり、意外に日本でも浸透していることに驚く方もいるかもしれません。

今回は、アメリカの人気作曲家フォスターの作品の特徴やおすすめ代表作を紹介します。某有名ファストチェーンのCMで使われている「あの曲」もフォスターの作品です。

スティーブン・フォスターの作品の特徴や評価

フォスターの作品の特徴はどのような点にあるのでしょうか。
以下では簡単に2つの特徴について解説します。

明快で耳馴染みの良いメロディー

フォスターの作品の良さは、なんといっても「わかりやすさ」にあります。
一度聴いたら口ずさみたくなるような自然なメロディーと、当時の時代を反映した歌詞により、多くの作品が空前のヒットとなりました。

フォスターが残した作品は、現在でもアメリカ音楽の代表として人気があり、合衆国州歌や大きなイベントなどでは欠かせない作品となっています。そのような意味で、彼の作品はアメリカ人にとっての「心の歌」とも言えるでのはないでしょうか。

ミンストレル・ソングを多く作曲

フォスターが活躍した19世紀初頭から中期のアメリカは、南北戦争真っ只中の時代でした。そうした時代にあって流行したのが、ミンストレル・ショーという音楽スタイルです。
ミンストレル・ショーとは、当時の黒人文化を風刺したショーの一種で、19世紀中頃まで流行しました。

フォスターはミンストレル・ソングにおいて黒人文化に触れ、独自の音楽スタイルに昇華させることに成功しています。人種差別の観点からミンストレル・ショーは衰退したものの、フォスターに大きな影響を与えたことは間違いありません。

スティーブン・フォスターのおすすめ代表作6選

快活でわかりやすい作品で人気を獲得したフォスター。今回は彼の有名代表作を6作紹介します。どの作品も19世紀アメリカの雰囲気が伝わる名曲ばかりです。

故郷の人々

1851年に発表された作品です。本作は19世紀にアメリカで流行したミントレルソングとして作曲され、別名「スワニー河」の曲名で知られています。
現在はフロリダ州の州歌にも採用されている名曲であり、発表当時も大変な人気を獲得しました。しかしフォスターはこの作品の版権をわずか15ドルで売ってしまったと言われています。

また「スワニー河」の愛称で親しまれているものの、フォスター本人はスワニー河を訪れたことはなく、「歌詞の語呂合わせ」でスワニー河が採用されたそうです。

ケンタッキーの我が家

『故郷の人々』作曲の翌年1852年、フォスターによって作詞・作曲された作品です。
作品タイトルの「我が家」とは、フォスターのいとこで法律家のジョン・ローアンの家がモチーフとされています。作品発表からおよそ70年後の1928年にはケンタッキー州の州歌にも採用され、現在も愛されています。
タイトルに「ケンタッキー」が採用された由来は、『故郷の人々』と同様、語呂合わせという説が有力です。

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主人は冷たい土の中に

黒人音楽に影響を受けたフォスターは、作品にそのエッセンスを巧み取り入れています。
本作『主人は冷たい土の中に』はその代表例であり、アメリカ南部を旅した際にフォスターが目にした、プランテーションで働く人々がモチーフとなっています。
日本でも昭和初期に紹介されており、音楽の教科書で目にした方も多いのではないでしょうか。余談ですが、映画監督・小津安二郎の代表作『東京物語』でも本作が使用されています。

金髪のジェニー

フォスターが1854年に発表した歌曲です。「ジェニー」とはフォスターの妻ジェーンと考えられており、当時すでに別居していた妻への懐古的作品と考えられています。
発表当初はあまり注目されなかったものの、20世紀半ばになりようやく脚光を浴び、現在に至ります。
哀愁漂うメロディーが聴く人の心をつかむ反面、フォスターの寂しさが滲み出た1曲です。

すべては終わりぬ

1854年に作曲され、1855年にニューヨークの出版社から販売された作品です。
フォスターを代表するパーラーソングとして知られ、現在までさまざまなアーティストによってカバーされています。
パーラーソングとは、いわゆるポピュラー音楽全般のことで、アメリカ南北戦争を歌った本作はフォーク・ソングの神様ボブ・ディランもカバーしたことで再び人気を集めました。

夢見る人

1862年に作曲されたフォスターを代表する歌曲です。
この作品も「どこかで聴いたことがある」作品ではないでしょうか。
フォスターらしい美しくわかりやすい作風ですが、実は貧困と苦悩の中で作曲された最後の作品でもあります。出版時の楽譜には「最後の曲で、死の数日前に作曲された」と記されており、ある意味ではフォスターの別れの曲とも考えられます。

まとめ

スティーブン・フォスターの作品の特徴や作品群について解説しました。
動画をご覧いただければわかるように、一度は聴いたことのある作品が多かったのではないでしょうか。親しみやすく耳心地の良いフォスターの作品は、聴いていると心がホッとする作品ばかりです。彼の作品はジャズやポップス、管弦楽版などさまざまなアレンジが行われています。そのため、いろいろなバージョンを探してみるのも、フォスターの作品を楽しむ醍醐味かもしれません。ぜひ、ご自身のお気に入りの演奏を見つけてみてはいかがでしょうか。

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