【保存版】中世ヨーロッパの貴族や庶民の服装や生活が分かる本おすすめ20選

中世ヨーロッパ時代は、洋画や宝塚歌劇団による舞台、小説や漫画の時代設定でも人気がありますよね。特に貴婦人の美しいドレスは女性の憧れであり、特権階級を示すものでもありました。また、一方で貴族は騎士でもあり、鎧甲冑を着込んで戦い、武勇を示していた時代です。では庶民は?と言えば、中世ヨーロッパ全人口の九割以上は農村で働いていたとも言われており、様々な厳しい制度が存在していたのをご存知でしょうか。そこで今回は、読書を通じて世界を旅する気分に浸れるよう、中世ヨーロッパの貴族や庶民の服装や生活が分かる本おすすめ20選をご紹介します。

1.図解 中世の生活(池上正太)

図解で理解する中世ヨーロッパの衣食住。騎士、司祭や修道士、吟遊詩人に娼婦、そして農民や商人や職人たち。ファンタジーではおなじみの彼らのリアルな生活が、図解で丸ごと分かります。項目ごとに丁寧に解説されており、気になるところから読む事も出来ます。中世の聖職者の祭服なども掲載。図解が大きく初心者でも分かりやすい文章で説明されているので、読み進めるのが楽しくなりそうですね。

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2.図説 中世ヨーロッパの暮らし(河原温、堀越宏一)

中世ヨーロッパの庶民の暮らしや生涯とは一体どんなものだったのでしょうか。本書では、環境、衣食住、暦、労働、宗教……農村と都市、それぞれの生活を豊富な図版で追体験。活気に満ちた日常生活を豊富な図版でたどるヴィジュアルガイド本です。第1部は「農村の暮らし」、第2部は「都市の暮らし」、第3部は「中世人の日常」と題されています。農業、建築、職業、身の回りの小物から当時の人々の思想まで、平民の暮らしぶりに焦点があてられています。

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3.マールカラー文庫18 中世ヨーロッパの服装(A.ラシネ)

約140年前にフランスで出版された服飾古典書『服装史』より、中世ヨーロッパの服装を中心に抜粋・編集した『服装史 中世編1』の図版に説明を付し、文庫サイズにまとめられています。フルカラーでほぼ全てのページにイラストがあり、中世ヨーロッパの様々な美しい服装が楽しめる1冊です。小説や漫画、歴史上の人物の服装も出てきます。文庫本ということで、気軽に読めてお値段以上に感じられそうです。

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4.中世ヨーロッパの都市の生活

中世、城壁が築かれ、都市があちこちで誕生しました。異民族の侵寇や農業・商業の発達はそれに拍車をかけたと言われています。1250年、シャンパーニュ伯領の中心都市、トロワ。そこに住む人々はどのような生活を送っていたのか。主婦や子供たちの1日、結婚や葬儀、教会や学校の役割、医療や市(いち)の様子などを豊富なエピソードと共に描かれており、活気に満ち繁栄した中世都市の実像が生き生きと蘇ります。

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5.図説 ヨーロッパ服飾史(徳井淑子)

衣服は人を語り、時代を映す。古代から近代までヨーロッパで発展した衣服の歴史を概観し、色、模様、時代性、ジェンダーなどを論考し、衣服が放つメッセージを読み取れる1冊。かたちにも色彩にも模様にも、すべて意味があります。古代から20世紀初頭まで、ズボン、コルセット、ジャケット、マントなど、さまざまな装いを眺めながら、衣服が放つ多様なメッセージを解読。また、本書では男性の服装に関しても学ぶことが出来る貴重な本です。

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6.中世ヨーロッパの結婚と家族 (ジョゼフ・ギース)

「中世ヨーロッパシリーズ」の7冊目。本作では、人間の社会を構成する最も基本的な単位、「家族」と、その核心をなす「結婚」から、中世の社会史を掘り下げます。古今のあらゆる社会において、「家族」は、人が食べ、学び、経済生活を送る普遍的な場でしたが、常に変化し続けるものでもありました。古代には、貴族の一夫多妻は当然であり、ローマ時代の「ファミリア」は、血族だけでなく奴隷や召使いをも含んでいました。14世紀の大災厄、黒死病以降に、家族のあり方や、子どもへの接し方はどう変わったのでしょうか。貴族や中流階級、農民や職人など、様々な人々の生活が描かれています。

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7.イタリアの中世都市(亀長 洋子)

古代共和制の伝統の名残やキリスト教世界の理念が展開するなか、中世イタリアの都市民は、本来の理想を完全に放棄せず、遵守もせず、抜け道を探してさまざまな制度やシステムを生み出し、そして活用しました。矛盾や欺瞞が満ちている中、広い世界に躍進しようとする気質、たくましさが鮮やかに浮かび上がって見えてきます。中世イタリア都市の制度やシステム、その利用者としての都市民を描くなかで、彼らの行動原理や都市社会の魅力を語ります。芸術面に限らない彼らの創意工夫の歴史の一端を、本書を通じて読者は垣間見ることが出来ます。

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8.中世幻想世界への招待(池上俊一)

中世ヨーロッパの世界と言えば、奇想天外、荒唐無稽な伝説や物語に満ちたものという印象ですよね。なぜ当時の人々は、これらの文学に熱狂し、ときには常軌を逸した行動をとったのでしょうか。狼男、妖精、若返りの泉、聖人伝説、煉獄、地上の楽園…その豊穣なイメージの世界への扉を開きます。コンパクトな文庫本ながら、ライ病とユダヤ人の差別や迫害の問題までも取り上げている充実した内容の1冊です。

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9.服装史―中世編〈1〉(オーギュストラシネ)

本書は、服装史といっても、原始より19世紀当時の世界各地の衣装・装飾品・風俗などまで網羅されています。金銀刷りを含む多色刷りの豪華さや気品ある優雅な姿形が、デザインの参考としても鑑賞用としても優れており、詳細な解説付きで貴重な資料です。中世ヨーロッパの衣装を中心に抜粋し、不思議な情景やショッキングな場面もさりげなく挟み込まれており、見る者の想像力をかき立てる構成です。その時代を生きた人びとの息づかいを感じさせてくれる優れた1冊です。

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10.コスチューム―中世衣裳カタログ (Truth In Fantasy) (田中天)

ファンタジー世界に登場するキャラクターの原形となった「歴史上存在する衣裳」を中世のヨーロッパを中心に王侯貴族や騎士、聖職者、商人など職業別に取り上げ、イラストと文章で解説。衣裳の変遷のほか、デザイン、素材、製法の詳細、アクセサリーなどの装飾品も紹介。その衣裳が着用されていた年代や地域も併記されているので歴史も学べます。本書では、主に中世の貴族の衣装が豊富でファッションに興味のある方は楽しめそうです。

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11.麗しのドレス図鑑(花園あずき)

「ドレスが好き! ドレスが知りたい、描きたい…」という願いを叶えてくれる本書は、中世後期から20世紀初頭(1400年~1930年)までのヨーロッパの貴婦人のドレスの歴史とその変遷を、豊富なイラストとやさしい解説で楽しく学べる、今までにない図解資料集です。時代ごとに4章に渡って基本を示し、その変遷・バリエーションを追った本格的な服飾史であるだけでなく、史実ドレスの基礎を踏まえた自由な創作ドレスのアレンジアイデアも多数提案しています。心踊るドレスの世界へ誘ってくれますよ!

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12.中世を旅する人びと―ヨーロッパ庶民生活点描(阿部謹也)

西洋中世における遍歴職人の「旅」とは、糧を得るための苦行であり、親方の呪縛から解放される喜びでもありました。彼らを迎える旅篭は常連客に優先してテーブルを割り当て、旅人を区分するしきたりを持っていました。遍歴職人・親方・旅篭主人達の必死なせめぎ合いに、当時の名もなき民衆の悲哀が漂います。本書は歴史の表舞台に登場しない彼ら庶民にスポットを当てた社会史です。丹念な考察により、当時の人びとの息吹が蘇ります。中世史研究の第一人者の初期代表作。’80年サントリー学芸賞受賞。

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13.中世の星の下で(阿部謹也)

遠くヨーロッパ中世、市井の人びとは何を思い、どのように暮らしていたのでしょうか。本書から聞こえてくるのは、石、星、橋、暦、鐘、あるいは驢馬、狼など、人びとの日常生活をとりまく具体的な“もの”との間にかわされた交感の遠いこだまです。兄弟団、賎民、ユダヤ人、煙突掃除人など被差別者へ向けられた著者の温かい眼差しを通して見えてくるのは、彼らの間の強い絆でした。「民衆史を中心に据えた社会史」探究の軌跡は、私たちの社会を照らし出す鏡ともなっています。エッセイ風で万人が読みやすく、各エッセイの表題にも引き込まれます。

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14.中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク(グレゴリウス山田)

本書では、中世ヨーロッパを中心に、かつて実在していた職業が、ゲームのユニット風に紹介されています。紹介されている職業は多岐にわたり、収録数はなんと100職以上!中世を愛する人、そしてファンタジーを愛する全ての人に向けて、伝説の同人誌が甦ります。どれだけ時間をかけてまとめたのだろうと思える程の情報量。そして細やかな解説と隅々まで読ませる構成力。身震いする程の労力がかけられていると思わせてくれる著者渾身の1冊です。

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15.西洋甲冑&武具 作画資料(渡辺信吾(ウエイド)他)

4世紀― 17世紀ヨーロッパ騎士装束の構造や着用法などを徹底図解!それぞれの時代の代表的な甲冑の名称や各部パーツ(ガントレット[Gauntlet]、グリーヴ[Greave]、サバトン[Sabaton] など)の構造を分解して解説。更に、それぞれの時代背景、甲冑の着用方法、なんと、ホーバークの制作方法なども掲載。そして、騎士の乗る馬の種類・馬具・馬鎧や、剣・槍・盾などの武具まで細かく解説。ストーリーの参考資料やオリジナル作品の衣装デザインにも役立つ1冊です。

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16.パリ職業づくし―中世から近代までの庶民生活誌(F. クライン=ルブール他)

水脈占い師、大道芸人、幻燈師、錬金術師、抜歯屋、拷問執行人、民間医療師など、百を越える職業を克明に掘り起こす、歴史の歯車の中で翻弄されながらも、しぶとく、したたかに生きてきた庶民たちの世界を知るための恰好のパリ裏面史。絵やイラストを随所に挿入し、歴史に疎くても充分愉しめます。売られていた商品や物売りのいでたち、呼び声まで鮮明に伝わってきます。当時のパリ庶民の暮らしぶりを感じたい方は是非ご覧ください。

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17.中世ヨーロッパの都市世界(河原温)

世界史上、都市は多様な人々とモノの交流する空間として存在し、それぞれの文明圏において独自の歴史的役割を演じてきました。本書は、中世ヨーロッパ世界で生まれた都市のイメージと特質をさまざまな角度からとらえ、中世都市とは何であったかを明らかにすることで、現代世界の「都市問題」を考え直す糸口を探っています。中世ヨーロッパと言えば、キリスト教の存在が要です。本書においても商業・金融活動と教会の対立構造が描かれております。

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18.ドイツ中世の日常生活―騎士・農民・都市民(C.メクゼーパー他)

狭くて寒い城でつましく過す騎士たち、教会の教えと利益追求の矛盾に苦しむ商人たち、市民権のない都市周縁の集団。アナール学派の方法をとり入れたドイツ中世史家たちの、確かな目が多くの史料から読みとる新しい日常史です。本書は「騎士」「農民」「商人」「手工業者」「下層階級」を独立した小論として掲載しているので、関心のある項目から読み進める事も出来ます。臨場感のある論文集で城に響く騎士達の足音や庶民達の喧騒までも聞こえてくるようです。

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19.中世のアウトサイダー(フランツ イルジーグラー他)

「都市の不名誉な人」として、偏見と差別の中での生活を余儀なくされた、乞食、大道芸人、娼婦、死刑執行人など中世社会の最下層階級の人々の実態を、豊富な資料を駆使して描いています。当時は、占い女、魔法使い、浮浪者などが多数いたそうです。中世の庶民の生活を知るには、アウトサイダーの存在も欠かせません。図版が豊富で分かりやすく、マニアックで興味深い内容です。

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20.中世英国人の仕事と生活

暗黒というイメージで語られることの多い中世ヨーロッパ。しかし本当にそうだったのでしょうか。さまざまな身分の人々の役割と生活、それが中世を通してどう変化していったのかを、いきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫ります。モンティ・パイソンのメンバーにして歴史家のテリー・ジョーンズが解き明かす!本書を通して、歴史を正しく理解する事の大切さを学べば、ステレオタイプのイメージが覆る程に面白くて、驚きと感動が待っていますよ。

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まとめ

コロナの猛威は収まらず、まだまだ海外旅行へは行けません。おうち時間が増えた今、読書で歴史に想いをはせ、物語の主人公になった気分を味わうのもいいですよね。中世ヨーロッパは、日本人をも魅了してやまない様々な歴史背景があります。ひとりの時間も大切に生き、文学や芸術美術から世界に目を向けて歴史を学び直してみてはいかがでしょうか。読書は心を豊かにしてくれます。眠っていた創作意欲が沸くなんてこともあるかもしれませんよ!

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