アルカンジェロ・コレッリ 「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」・「ラ・フォリア」の解説・分析。楽曲構成や弾き方の注意点は?

出典:[amazon]Arcangelo Corelli: 6 Concerti Grossi Op. 6

イタリアの作曲家・ヴァイオリニストとしても有名なアルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)。残された作品が極めて少なく、多くの作品はコレッリの手によって破棄されてきました。そんな中でも特に有名な曲と言えば、「ラ・フォリア」ですね。「ラ・フォリア」はヴァイオリン学習者にとっては“必ず通る曲”とされています。今回は、コレッリの紹介もしつつ、「ラ・フォリア」、「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」の解説・分析、楽曲構成や弾き方の注意点などを紹介していこうと思います。

アルカンジェロ・コレッリとは

アルカンジェロ・コレッリは、1653年に生まれました。
コレッリは、1681年の作品1「トリオ・ソナタ集」を皮切りに、作品番号を記した代表作を世に放ち、器楽曲の作曲家として名声を高めていきました。
コレッリの作品は、旋律の美しい流れと伴奏パートの丁寧な扱いが特徴的です。
また、死後出版の中にある「トランペット・ソナタ」がコレッリの唯一の管楽器のための作品で、そのほかの曲は全て弦楽器と通奏低音のためのものです。

コレッリは「ラ・フォリア」が特に有名ですが、たとえば「クリスマス協奏曲」の一部が「マスター・アンド・コマンダー」のサウンドトラックとして利用されているので、コレッリの曲は皆から愛されているのですね。

コレッリの作品は、全部でCDでも12枚程度と極めて少なく、多くの作品を破棄したと考えられていますが、事の真相は不明のままです。最有力説は「パトロンが作品の推敲を許し、納得がいくまで書き直しできる環境を与えた」とされていますが、彼の書式の密度の高さを考えるとありえない話ではありません。

ヴァイオリン・ソナタ 作品5

「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」は1700年にローマで出版されました。コレッリにとって最も調子が良く、脂がのった時期で、特に「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」はヨーロッパ中の宮廷で評判となり、何度も再販や再出版が重ねられるベストセラーとなりました。全12曲で構成されていて、その中に、第12番・ニ短調の「ラ・フォリア」が含まれています。

「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」の楽曲構成

第1番 二長調
第2番 変ロ長調
第3番 ハ長調
第4番 ヘ長調
第5番 ト短調
第6番 イ長調
第7番 二短調
第8番 ホ短調
第9番 イ長調
第10番 ヘ長調
第11番 ホ長調
第12番 二短調≪ラ・フォリア≫

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第12番 二短調「ラ・フォリア」について

コレッリの代表作の一つとも言える、「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」の第12番、「ラ・フォリア」。この曲について、解説、弾き方の注意点などを紹介していこうと思います。
「ラ・フォリア」のことや、弾き方を知り、魅力的に弾いてみてくださいね。

「ラ・フォリア」の解説

「フォリア」は、もともとバロック期の音楽形式のひとつでした。16世紀前後にスペインからポルトガルで生まれた舞曲が起源となっています。
「フォリア」はスペイン語で、狂気、あるいは常に常軌を逸したという意味です。
コレッリはこの曲を変奏曲式に仕上げます。穏やかな16小節の主題で始まりますが、変奏をかさねるうちにいろいろな色彩に変化していきます。
変奏部分の演奏では、ヴァイオリンを習得するうえで、技巧的にも音楽的にも重要な要素を学べます。ヴァイオリン学習者には“必ず通る曲”とされていて、多くの方がこの曲を演奏しています。

「弾き方の注意点

この曲は、目まぐるしくテンポが変わっていきます。速いのか遅いのか、メトロノームで言うとどれくらいの速さなのか、それを“体で覚えていく”ことがとても重要になっていきます。

そして次に重要になってくるのが、重音の音程です。
音程の練習に近道はなく、ゆっくりと響きを確認しながら練習していきましょう。

また、楽器自体についてもこだわりを持つのも良いです。
コレッリの曲を魅力的に弾くとなると、現代の弓に近い要領で弾けるバロック弓を使うのもオススメです。
これで、今の弓よりはずっとコレッリらしい厳かしい雰囲気が出ます。
他の作曲家の作品にも使えますので、良いバロック弓を一本持っていると、発表会などで使えますね。

まとめ

今回はコレッリの代表曲、「ヴァイオリン・ソナタ 作品5」、そしてその中の代表的な楽曲「ラ・フォリア」について解説しました。「ラ・フォリア」はとても難しい曲となっています。ですがマスターすればとても自信がつくのではないでしょうか?自分の思い通りに弾けた時は、とても嬉しい気持ちになりますよね。

コレッリの曲は現代の人にも愛されています。YouTubeにも、たくさんの人が演奏風景をアップロードしています。是非一度観てみてくださいね。
このサイトでもコレッリの他の作品や、コレッリの生涯のことなどもっと詳しく紹介していますので、是非参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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>>アルカンジェロ・コレッリってどんな人?その生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

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