ドミトリー・カバレフスキー「ソナチネ」「道化師のギャロップ」の解説・分析。楽曲編成や聴きどころは?

出典:[amazon]Kabalevsky: Pieces for Children

子供の音楽教育に携わり、多くの学習用ピアノ練習曲を作曲したカバレフスキー。ピアノ経験者の方なら、カバレフスキーの作品を学習した方も多いのではないでしょうか。ピアノ曲からカンタータなど、カバレフスキーの作曲ジャンルは幅広く、本国ロシアでは歌曲や歌劇の作曲者としてその名が知られています。日本人にとっては運動会で流れる「道化師のギャロップ」が特に有名で、誰しも一度は聴いたことがあると思います。同時代の音楽家と比べるとやや認知度は劣りますが、カバレフスキーの才能は確かなものでした。今回はカバレフスキーの「ソナチネ」と「道化師のギャロップ」を紹介します。

「ソナチネ」について

カバレフスキーは数多くの子供のためのピアノ曲を残し、3曲のピアノ・ソナタと2曲のソナチネを作曲しました。なかでもソナチネ第1番はカバレフスキーのピアノ曲を代表する作品として知られており、コンクールの課題曲の定番曲となっています。

コンクールの課題曲の定番

「ソナチネ第1番・ハ長調」は、1930年、カバレフスキーが26歳で作曲した初期の作品です。初期作品ではあるものの、華やかで踊るような第1楽章と、静寂に包まれた精神性の高い第2楽章が人気となり、カバレフスキーを代表するピアノ曲とされています。演奏機会も多く、また現代曲を学ぶ上でピアノ学習者にはうってつけの作品です。

あくまでも個人的な感想ですが、第1楽章の冒頭部分が「ドラゴンクエストのフィールドの音楽」に似ている気がしています。コンクールの課題曲としても定番の1曲であり、多くのピアノ学習者が本作品に取り組みます。

ソナチネの難易度は?

調べてみたところ、「ブルグミュラーの中頃」程度の技術が必要なようです。しかし、この作品は速いテンポが求められるため、さらに上の技術が必要かもしれません。特に第3楽章は<プレスト>の指示とともに、複雑で素早い指の動きがありますので、マスターするには相当な練習をしなければならないでしょう。演奏時間は7分程度と短い作品ですが、短い作品だからこそ、確かな表現力と作品の構成力が求められます。

ソナチネ2番も名曲

ソナチネ第1番を発表してから3年後の1933年、カバレフスキーは「ソナチネ第2番・ト短調」を発表しています。ソナチネ1番があまりに有名なため2番はその影に隠れていますが、「作品としての完成度は2番の方が高い」と評価する人もいます。こちらも3楽章で構成されており、1楽章はおよそ3分弱と短いですが、その重厚かつ堂々としたメロディーは聴く人を作品に引き込みます。1番と合わせて、ぜひこの作品も聴いてみてください!

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「道化師のギャロップ」について

「道化師のギャロップ」について解説します。この作品はオッフェンバックの「天国と地獄」やネッケの「クシコスポスト」と同じくらい運動会の定番曲として有名です。

最初は児童劇用の付随音楽として作曲された

1938年に作曲された当初、本作品はロシアの作家ダニエリ・Mの児童劇「発明家と道化役者」の付随音楽として作曲されました。児童劇の内容は、各地を旅して廻る道化師(ピエロですね)の一行と愉快ないたずらを描いた作品だそうです。カバレフスキーはこの児童劇のために16曲を作曲しており、翌年1939年、そのなかから10曲を選び組曲「道化師」として発表しました。

その第2曲目となるのが「ギャロップ(道化師のギャロップ)」です。軽快で疾走感のある作風から、運動会で流れる音楽として日本でも親しまれるようになりました。

ちなみにギャロップとは、もとは馬術における<全速力の指示>を意味し、日本語では襲歩(しゅうほ)と訳されています。それが音楽にも転用され、4分の2拍子の速い舞曲を表す用語として用いられるようになりました。

題名は知らないけど誰もが知っているあの曲

今回アップした動画をみていただければ、「あの曲か!」と思われるでしょう。「天国と地獄」や「クシコスポスト」などのように、「題名は知らないけど誰もが知っている曲」の定番として、深く日本に浸透しています。これを機会にぜひ覚えておいてください。

ピアノバージョンはどれくらい難しい?

組曲として作曲されたギャロップにはピアノアレンジ版もあります。難易度はアレンジによってさまざまですが、上級アレンジを弾くには相当な練習が必要となるでしょう。特に音の連打とオクターブのジャンプには技術の正確さが求められます。曲のテンポも速いため、短い曲ながらも高度なテクニックが求められます。

まとめ

カバレフスキーの2つの作品を紹介しました。静寂と瞑想を思わせる「ソナチネ第1番」の第2楽章は、聴いていると静かな心持ちになります。対象的に「道化師のギャロップ」は運動会を思い出して気持ちが高揚しますね。どちらもピアノ曲として演奏するには相当な練習が必要だと思いますが、発表会などで弾けたらカッコいいですね。この記事を機会に、カバレフスキーの他の作品にも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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>>ドミトリー・カバレフスキーってどんな人?その生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

 

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