イサーク・アルベニスの作品の特徴及び評価。おすすめ代表作4選

[amazon]アルベニス ピアノ作品集 vol.4

イサーク・アルベニスは、19世紀スペインにおけるロマン派を代表する作曲家です。幼少期からピアノの神童として注目され、ベルギー、イギリス、ドイツ、フランスといったヨーロッパ各国で絶大な人気を獲得しました。スペインの民俗音楽を採用した彼のメロディーは、聴く人の心に響き渡り、哀愁と情熱を呼びおこしてくれます。48歳という短い生涯でしたが、今日においてもアルベニスの影響は計り知れません。
そこで今回は、アルベニスの作品の特徴やおすすめ代表作4選を解説します。どの作品も心躍る名曲ですので、ぜひ最後までお読みください。

イサーク・アルベニスの作品の特徴や評価

アルベニスは同時代、そして後世の作曲たちに大きな影響を及ぼしています。
以下では彼の作品の特徴や評価について、簡単に2つ見てみましょう

ギター版でも有名

アルベニスの作品はクラシック・ギターのレパートリーとして重要な位置を占めています。
なかでもフランシスコ・タルレガ、ミゲル・ロベットといったギタリストによる編曲が有名です。

以下で解説する『アストゥリアス』は、マヨルカ、タンゴ・イン・Dと同様に、もっとも演奏機会の多いギター作品です(超絶技巧)。また、ゴードン・クロスキーとキューバ生まれのギタリスト、マヌエル・バルエコは、ともに組曲『エスパーニャ』の全8楽章をギター・ソロに編曲しています。本来はピアノ曲ですが、演奏会ではギター版の方が多いかもしれません。

後世の作曲家に大きな影響

同時代を代表する作曲家として、アルベニスが現代の作曲家たちやスペイン音楽に与えた影響は絶大なものでした。フランスに長く滞在し多くの作曲家と親交を深めたことにより、その作曲技法や和声法は、クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルといった若手作曲家に大きな影響を与えています。

また指揮者、演奏家、作曲家として精力的に活動したアルベニスは、海外でのスペイン音楽の知名度を高めるきっかけとなり、スペイン音楽と音楽家を世に送り出す重要な契機となりました。

イサーク・アルベニスのおすすめ代表作4選

アルベニスのおすすめ代表作を4曲紹介します。歌劇やピアノ曲など、美しくも情熱的な作品により、アルベニスは大きな人気を獲得しました。

歌劇「マーリン」

1890年代はアルベニス全盛期の時代でした。この時期のアルベニスは多岐にわたる作品を残していますが、なかでも意欲的に取り組んだのがオペラの制作です。本作『マーリン』はそんなアルベニスの集大成ともいえる作品であり、トマス・マロリーの『アーサー王の死』を基に作曲されました。

1879年から作曲が開始され、1902年に完成を迎えました。当初はアーサー王の伝説になぞらえた三部作の予定でしたが、アルベニスの健康上の理由により完成には至っていません。
また、残念ながらアルベニス本人もオペラ『マーリン』の上演を生前見ることは叶いませんでした。

スポンサーリンク

伝えられているところによると、アルベニスが実際に聴いたのは冒頭の前奏曲だけだったそうです。本作が上演されたのは、完成から48年後の1950年、スペインのバルセロナにて抜粋形式で上演されています。その後、1998年にオリジナルの英語版オペラが初演をされ、2000年にはプラシド・ドミンゴがアーサー王を演じるスタジオ録音が行われています。

アスレーホス

アルベニス未完のピアノ組曲です。腎臓病のためこの世を去ったアルベニスの意思を引き継ぎ、エンリケ・グラナドスの補筆により完成されました。本作はアルベニスのパート譜(全4巻)とグラナドスのパート譜(全4巻)の2つの部分で構成されており、アルベニス版はバルセロナ市立音楽博物館に、グラナドス版はカタルーニャ図書館に保存されています。

派手な作風で知られるアルベニスですが、幻想的な世界観が魅力的なピアノ作品集です。

組曲「イベリア」

アルベニス晩年の傑作ピアノ組曲です。こちらはアスレーホスとは異なり、1905年から1908年にかけて本人により作曲され、アルベニス最高傑作に数えられています。

クロード・ドビュッシーやオリヴィエ・メシアンも本作を絶賛し、ラヴェルに至っては管弦楽版への編曲を望んだそうです。残念ながらその申し出は実現しませんでしたが、現在もアルベニスの人気作として、広く演奏会のレパートリーなどに採用されています。

全12曲の構成となっており、3曲1組で4巻に分けて出版されました。
第1巻は1906年に初演が行われ、その後1907年(第2巻)、1908年(第3巻)、1909年(第4巻)のそれぞれが初演されています。

アルベニスの死後、多くの作曲家によって管弦楽曲に編曲されたほか、ギター版の編曲でも有名です。また指揮者レオポルド・ストコフスキーは、本作中の『セビーリャの聖体祭』を編曲しています。

スペインの歌

アルベニスによる独奏用ピアノ組曲です。アルベニスの作品には超絶技巧を要するものが多くありますが、本作は比較的難易度も低く、万人受けする作品ではないでしょうか。
全5曲で構成されており、すべての作品にスペイン舞曲が採用されています。日本でも人気が高く、演奏会やコンクールなどでもしばしば演奏される機会が多いようです。
各作品には以下のような標題が付けられています。

第1曲・・・プレリュード(「アストゥリアス」の曲名で知られる)
第2曲・・・オリエンタル
第3曲・・・椰子(やし)の木陰で
第4曲・・・コルドバ(世界遺産としても有名)
第5曲・・・セギディーリャ

まとめ

今回はアルベニスの作品の特徴やおすすめ代表作について紹介しました。どの作品もスペインらしい情熱を感じられたのではないでしょうか。作品数はそれほど多くはありませんが、アルベニスはスペイン国民楽派の生みの親といっても過言ではないでしょう。スペイン人作曲家というとファリャやグラナドスなどが有名ですが、この記事をきっかけに、ぜひアルベニスの作品も注目してみてください。きっと新しい発見があると思いますよ!

👉[amazon]イサーク・アルベニスのCDはこちら。

>>イサーク・アルベニスってどんな人?出身やその生涯は?性格を物語るエピソードや死因は?

>>[amazon]クラシックのジャンル別話題作をチェック!

スポンサーリンク
関連記事
(Visited 20 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)