楽典を学ぶのにおすすめな本6選(初心者・中級・上級別)

音楽をやっている中で、「楽典」を学んでみたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?

楽典を学ぶことで、作曲に活かすことができたり、楽譜から曲の意味をより深く読み解くことにつながります。

昨今、楽典の本も非常に多くの種類があるため、本屋やネットで見ていてもどれが良いのか分からないこともありますよね。今回は、初心者・中級・上級のレベル別に分けておすすめの本をご紹介いたします!

楽典の内容と学習の効果

楽典とは、楽譜の読み書きに必要なルールのこと。

趣味で音楽を学んでいる人、専門家を目指している人を問わず、音楽をやっている人に必要な基礎知識です。

詳しく分けると、音程や音階、調性、和声、記号、拍子などが挙げられます。

楽典というと「クラシック音楽」の分野、というイメージが先行しますが、和声や音階、記号などはポピュラーミュージックやジャズなどにも通ずるところがあります。

楽典を学ぶことは、つまり作曲者が五線譜に込めたメッセージを理解する能力を身に着けることといえます。

音楽表現に磨きをかけたり、思い通りに作曲したりするには楽典の知識が必要です。

楽典のテキストの選び方とおすすめな本

「楽典の本」とひとくちに言っても、レベルの程度は様々です。特に上級者向けの専門書になると、基礎知識や専門用語を読者が理解している前提で書かれているものも少なくありません。

楽典を学ぶ目的や、自分の習熟度に合ったものを選択しましょう。

楽典を初めて学ぶ人や、趣味や部活動をきっかけに楽典を学びたいという方は初心者向けのものから手にとってみましょう。「楽典入門」「はじめての~」などのタイトルだと間違いないはずです。

一方で音大や音高の受験対策で使いたい人や、すでに楽典のテキストを1冊は読破している人、楽典の基礎的な理解が十分ある人に関しては中級者向け~上級者向けの本を選択しましょう。問題集が付属されている本も良いですね。

次からレベル別のおすすめの本を紹介していきます。

初心者向け

1.「CD付 一番親切な楽典入門」轟千尋 著(192ページ)

楽典を初めて勉強する人や今まで楽典を挫折してきた人、吹奏楽部の中高生にもおすすめしたい一冊。

簡潔に分かりやすく、幅広いユーザーが理解できるように配慮して書かれています。

CD付きなのも特徴の一つ。本書で紹介されている譜例や名曲が収録されているため、テキスト上の学習にとどまらず、実際の音楽を聴きながら学べます。

堅苦しい楽典の勉強に苦手意識のある方は、ぜひこちらの本からスタートしてみませんか?

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2.「やさしくわかる楽典」青島宏志 著(222ページ)

メディア露出も多い青島宏志さんの書籍です。

「世界一受けたい授業」などのテレビ番組にも出演されているため、名前を聞いたことがある方も多いのでは。

青島さんのユーモラスなキャラクターがまるでそのまま反映されているような、楽しみながら学習できる一冊です。

教則本よりも読み物として楽しめるような書籍であり、導入編にぴったりです。

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中級者向け

3.「新装版 楽典 理論と実習」石桁真礼生、末吉保雄、丸田昭三、飯田隆、金光威和雄、飯沼信義 著(239ページ)

1965年に出版され、いまだに人気のテキストです。「黄色い本」と呼ばれています。

「楽典といえばコレ」といっても過言でない、ポピュラーな楽典の教科書。音大受験生のほとんどが所持しているでしょう。

楽典の知識が簡潔に網羅されており、これ一冊を読破する頃には大体の楽典の知識が取り込めるはずです。

音大受験対策では、まずはこの本をマスターすることが最初の目標です。巻末の練習問題も大変参考になるので知識を深めたい人はぜひ取り組んでみてください。

中級者向けではありますが、大ロングセラーの理由がうなずける優秀なテキストです。

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4.「楽典 音楽家を志す人のための」菊池 有恒 著(476ページ)

上述の「黄色い本」に対して、「白い本」と呼ばれています。

こちらもロングセラーの有名な楽典の本です。黄色い本と同様に、音大受験対策によく使われています。

黄色い本より実用性が高い記述もあり、特に和音や楽曲構造についてはより幅広い情報が掲載されています。

中級者向けとして紹介していますが、その情報量の豊富さからどちらか一冊を選ぶのであれば黄色い本よりこちらの白い本を手に取るという音大生も多いです。

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上級者向け

5.「究極の楽典」青島宏志 著(272ページ)

すでに様々な楽典の本を読み解き、更に知識をブラッシュアップさせたい人や和声を専門的に学びたい人におすすめの本です。初学者には難解なレベルです。

内容は玄人向けで、かなり専門的な深い情報が盛りだくさん。特に和声のページに力を入れた構成です。

著者は初心者向けの本の項目でもご紹介した、青島宏志さんです。専門的な内容の記述ですが、青山先生らしく読みやすいテイストの文章に仕上がっているため、とっつきやすいと思われます。

2冊目の楽典の本を探している方、やる気のある方はぜひ手にとってみてください。

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6.「新しい音楽理論」菊本哲也 著(538ページ)

基礎的な楽典の内容も取り扱っていますが、対位法や音楽史にもかなり触れており、とにかくボリュームのある1冊です。

ハイレベルな楽典の知識を求めている人は必携です。

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まとめ

いかがでしょうか?最初は学ぶことが多く大変な分野だと思いますが、ご自身のレベルに合わせて学べば自然に身に付き楽しくなっていくことでしょう。楽しんで楽典を学んでいってください。

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>>ソルフェージュを学ぶのにおすすめなテキスト10選

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