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クロエ・エリース・ハンスリップ(1987-)はイギリス出身のバイオリニストです。彼女は若干12歳で、レイフ・ファインズが主役を務める映画『オネーギンの恋文』にも神童バイオリニストとして登場した経験を持つ実力者なのです。
今回は、そんなクロエ・ハンスリップのプロフィールについて、経歴はもちろん、演奏の評判などについても解説していきます。
クロエ・エリース・ハンスリップのプロフィール
クロエ・エリース・ハンスリップは1987年9月28日にイギリスのサリー州ギルフォードに生まれました。そして、若干2歳にしてバイオリンを習い始めたそうです。
神童と呼ばれた幼少期
クロエは2歳からバイオリンを習い始め、なんと4歳にしてロンドンのパーセル・ルームの舞台でリサイタル・デビューを飾りました。そして5歳でユーディ・メニィーイン音楽学校へ進学しました。その後はドイツに渡り、有名なロシア人バイオリニスト、ザハール・ブロンの元で10年修業したと言われています。
12歳から本格的にバイオリニストとして活動
1999年、12歳の時に抜擢され、レイフ・ファインズが主役を務めた文学映画『オネーギンの恋文』で、神童バイオリニストとして出演を果たします。一躍脚光を浴びたのを契機に、翌々年の2001年、13歳でロンドン交響楽団とのデビュー作『クロエ』を発表し、ドイツのエコー・クラシック・アワード最優秀新人賞を受賞しました。さらに翌年の2002年にはBBCプロムスデビューを飾り、アメリカデビューも果たします。2003年には16歳ながらクラシック・ブリット・アワード賞を受賞しています。
現在の活動
2歳からバイオリンを習い始め、そこから15年もかけずにあっという間にプロバイオリニストとしての地位を確立してしまったクロエですが、その後も各国の有名な楽団とタッグを組み、色々な時代のクラシック音楽演奏に努めてきました。そして、2017年からはノーザン室内楽管弦団に身を置き、ソリストとして活動しています。その傍ら、ピアニストのダニー・ドライバーとの演奏活動にも熱心で、2019年にはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの全曲録音もリリースしました。
結婚の噂
クロエ・ハンスリップは2023年現在35歳です。今現在は結婚しているということはなく、独身だそうです。お付き合いされている方に関する情報は見られなかったので、今は恋よりも音楽に邁進しているところなのかもしれません。しかし、まだまだ若いのでこれからご結婚されることも十分考えられます。
クロエ・エリース・ハンスリップのバイオリン
クロエ・ハンスリップの演奏は、非常に繊細で、美しく、弦っぽさを感じないとも言われます。
クロエ・エリース・ハンスリップの演奏
クロエの演奏は、良い意味で弦っぽさを感じさせない上品さと繊細さがあります。まるで歌っているかのような調べは本当に耳心地良く、聴衆を魅了するのです。同じバイオリンでもどうしたらあのような軽やかで、しなやかな音が出せるのだろうかと思えるほど、それはそれは美しい音を奏でます。特にその美しい音色は、ピアノ伴奏とのソロ演奏の時に聴くことができます。オーケストラをバックにした演奏会では、繊細さも残しつつ、パワフルな演奏を披露しており、ファンも多いのです。
レパートリーは、古典ものから現代ものまで幅広いですが、中でもベートーヴェンの演奏には定評があります。一音一音はっきりしていながら、表情豊かに彩られるメロディーラインが素晴らしいと評判です。
クロエの演奏は、YouTubeにも沢山アップされています。まだ聴いたことが無い方、映像を観たことがまだ無いという方はぜひYouTubeで検索し、聴いてみて下さい。
クロエ・エリース・ハンスリップの使用楽器
クロエ・ハンスリップが使用している楽器は、1735年製のグァルネリ・デル・ジェスです。名工として名高いグァルネリ(ガルネリ)のバイオリンは、他にもニコロ・パガニーニ、イツァーク・パールマンなどの名だたる演奏家が愛用していたことで知られます。日本の演奏家も五嶋みどりや神尾真由子などの有名演奏家が使用しています。
まとめ
クロエ・エリース・ハンスリップの生涯について、その経歴や演奏、使用楽器にも触れ、解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
まだ言葉だっておぼろげな2歳の時にバイオリンを始め、あっという間にその能力を開花させ、4歳でリサイタル・デビューを飾ってしまったというのは驚異的なエピソードだったと言えるでしょう。その後も10年もかけずに、あっという間にプロとしての地位を確立し、今は更に磨きのかかった技術と音色で人々を魅了し続けているのです。
クロエはまだ30代半ばです。今後さらに自分のバイオリンを極めることで、もっと素晴らしい「クロエの音楽」を我々に届けてくれることでしょう。今後の動向にも注目していきたいところです。
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