ピアニスト阪田知樹のプロフィール。経歴や出身は?演奏の実力や評判は?

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今回は、ピアニストの阪田知樹さんについて紹介していきます。

プロフィール

・生誕:1993年
・出身:愛知県名古屋市
・活動:2011年
・カテゴリー:ピアニスト

経歴や出身

阪田知樹さんは、名古屋で生まれ、横浜で育ちました。
ピアノを始めたのは5歳のころです。
家に母のアップライトピアノがあり、遊び感覚で触っていたことで、ピアノに興味を持ちました。
習い始めたばかりのころは、そろばんや水泳など他の習い事もあり、そんなに練習をしていませんでした。
小学生になり、さまざまな演奏会に行くようになってから、ピアニストを目指します。

小学生から、普段は平均3時間、コンクールが近いときには1日8時間に及ぶ練習をしていました。

コンクール自体はそこまで好きではなく、「練習」そのものに楽しさを感じていたので、ピアノを続けられたと話します。

練習や勉強が好きな阪田さんは、楽曲を練習する際、かなり研究をしています。

例えば、作曲者の自伝を調べたり、同じ時期に作った別の曲も聞いたりして参考にしているそうです。
また、楽譜もさまざまな校訂者のものを集め、比較しています。
それにより、作曲者の意図に気づけ、演奏に活かせるといいます。

勉強熱心な一面が、阪田さんの実力に結びついているといえそうですね。

中学を卒業後は、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校へ進学します。
阪田さんは、高校の3年間を「音楽を勉強している仲間とお互いに高め合えた特別な時間だった」と話します。

その後は東京藝術大学へ入学しました。
大学時代も、関心がある授業は必修でなくても受けていたといいます。
例えば、単位にならない伴奏法を履修したり、必修ではない声楽史を受けたりしていたそうです。
阪田さんが、本当に音楽を学び研究するのが好きなのがわかりますよね。

また、日本だけでなく海外でも学んでいます。
「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒に認められて以来は、イタリアでも研鑽を積んできました。
2014年からはドイツのハノーファー音楽大学へ特別首席入学者として留学しています。

阪田さんは、学生時代から現在まで数多くのコンクールで受賞しています。

中学生だった2008年には、ショパン国際ピアノコンクールinASIAにて、最終ステージとなるアジア大会の中学生部門で銀賞を受賞しました。

2012年には、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで最年少となる19歳で入賞しています。
さらに、2016年のフランツ・リスト国際ピアノコンクールでは第1位に加え6つの特別賞も受賞しています。
コンクール史上、アジア人男性ピアニストとして初の優勝という偉業を成し遂げました。

そして最近注目されたのが、2021年のエリザベート王妃国際音楽コンクールにてピアノ部門で第4位に入賞したことです。
エリザベート王妃国際音楽コンクールは、世界三大音楽コンクールの一つということもあり、複数の音楽メディアで大きく取り上げられていました。

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阪田さんの活躍は、コンクールだけではありません。
2014年に放送のアニメ「四月は君の嘘」で主人公・有馬公生のモデルアーティストを努めました。
作品内での演奏を担当しているので、アニメを通して阪田さんの演奏を楽しめますよ。

ピアニストとしての活躍だけでも素晴らしい阪田さんですが、作曲家としても活動しています。

6歳から作曲を始めたのは、驚きの才能ですよね。

阪田さんは、「ピアノも作曲も形づくるプロセスは一緒」と話し、ビジョンを明確に作ることを大切にしています。

最近は、委嘱を受けて曲を書く機会も多いため、阪田さんが作った曲を耳にすることも増えそうですね。

阪田さんが作曲・編曲した作品は、YouTubeチャンネルで聴けます。
もちろん、コンサート音源も投稿されているので、過去の演奏も楽しめますよ。

さらに、同YouTubeチャンネル内では、「Scottの部屋」と題した質問コーナーも開設しています。
阪田さんがファンの方から集めた質問に答えていくコーナーです。

オーケストラで演奏するときの練習法や、ピアニッシモのコツなどピアニストならではの質問だけでなく、使っているシャンプーのようなプライベートなことにも答えています。

集められた質問に対し、一つひとつ丁寧に答えていく真摯な阪田さんがとても印象的でした。

演奏の実力や評判

阪田知樹さんの評判をTwitterから集めました。

@zslTPtaM5RMWFh2
素晴らしい演奏に胸がいっぱいです 特にシューマンは、ミューザでの「交響的練習曲」に戦慄し、今回とても楽しみにしていましたが、今聴くことの出来る世界最高のシューマンだと思いました そしてアンコールのバッハは今回のプログラムのオメガでありアルファでした

@coco_rebalance
昨晩はサントリーホールで10周年の阪田知樹さんリサイタル。ベートーベンは静寂の中に一筋の光が差し込むような美しさ、幻想曲は幻覚が見えそうなくらいにあちこち彷徨い、後半のリストは超絶技巧で軽やかに遊びつつも知的で哲学的な語りかけのようにも聞こえた。また一段と洗練されて春とは別人のよう

他にも美しく、情熱的な演奏だといった感想が多く見受けられました。

筆者も阪田さんの演奏を聴いてみましたが、とてもパワーに満ちていると感じました。

一つひとつの曲を熱心に研究し、音楽とひたむきに向き合う姿が演奏にも表れていると思います。

阪田さんは、これまでに受賞してきたコンクールでも、高い評価を得ています。

例えば、エリザベート王妃国際音楽コンクールでは「多彩な音色をもつ、知性派ヴィルトゥーゾ」、フランツ・リスト国際ピアノコンクールでは「天使が弾いているようだ!」と評価されました。

審査員の評価からも、阪田さんの実力の高さがわかりますよね。

まとめ

今回は、ピアニスト阪田知樹さんについて紹介していきました。
練習を愛し、音楽をとことん追求する研究家気質のピアニストです。
また、作曲者としても活動しています。
まだ20代と若く、コンクールやコンサートの機会も多いため、今後ますますの活躍が楽しみです。

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