ピアノの鍵盤。「重い・軽い」の対処方法を解説します。

ピアノの鍵盤は一般的に50グラムに設計されていますが、ピアノによっては少し軽く感じることや、重く感じることもあるでしょう。メーカーによっても重さは若干異なり、電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノとでは鍵盤の重さが異なります。普段電子ピアノで練習をしていて、レッスンのときはグランドピアノだと鍵盤を重く感じることもあります。また逆に普段はグランドピアノで練習していて、電子ピアノを弾く機会があれば鍵盤が軽く感じます。ピアノの鍵盤の重さについての解説と対処方法をご紹介します。

標準的な鍵盤の重さは 50グラム

鍵盤全域の重さを調べてみると自分が使っているピアノの鍵盤が重いか軽いかが分かります。分銅の50グラムを鍵盤ひとつずつ乗せてみて沈み具合を見てみると軽ければストーンと下がりますが、鍵盤が重いと下がりません。鍵盤の重さはどのメーカーもほぼ50g前後になっています。鍵盤は軽すぎても重すぎても弾きにくくなってしまいます。あまりにも軽かったり、重い場合は専門家の調律師にご相談しましょう。

鍵盤が重いと指に負担がかかる

同じ曲を演奏していても鍵盤が軽いか思いかで、指の負担が変わるだけではなく、手首や腕、肩などにも負担がかります。鍵盤が重さはダウンとアップのバランスが大切ですが、鍵盤が重いと鍵盤のアップが遅くなるので弾きにくくなります。弾き辛さでストレスを感じ、綺麗なピアニシモやフォルテシモを出そうとしても変な癖がついてしまい、他のピアノで演奏したときには逆に違和感がでてくることもあるでしょう。

また、トリル(記号が付いている音とその一つ上の音を、すばやく交互に演奏する装飾音のひとつ)などの表現をしようとしても綺麗にできないことが多くなり、グリッサンド(一音一音を区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音高を上げ下げする演奏技法)などがやりにくくなります。

電子ピアノは鍵盤の重さの調整は不可

電子ピアノは通常のピアノとは異なる鍵盤の構造をしています。物理的な重さを変えることができません。鍵盤のタッチ感度の変更などができる機種もあり、多少の変化を感じることはできるでしょう。ローランドの電子ピアノでは、100段階で細かく重さが設定できるものもあります。

ピアノのメンテナンス・鍵盤調整が必要

鍵盤の横には円形の鉛が入っており、鍵盤の重量は音域により「何グラム」と決まっています。製造時に重さを設定して作られていますがピアノで鍵盤が重くなる場合は、パーツが汚れている場合や錆びていることで鍵盤の調整やアクションの調整ができていなく、鍵盤が重くなってしまいます。経年変化や使用による消耗によって、鍵盤の重さが変わってきてしまいます。ピアノのメンテナンスや鍵盤の調整が必要になります。

温度・湿度の影響

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ピアノは温度や湿度の環境によって変化がでてきてしまいます。ベストな環境は、温度が15℃~25℃で、湿度が50%くらいです。急激な温度変化や湿度の多い場所にピアノを置いている場合は、傷みも早くなってしまいます。湿度が高い場所になると、アクションの動きが鈍くなったり、金属部分が錆びたりするので、定期的なメンテナンスが必要になります。特に結露などが原因で、鍵盤が上がらなくなるなど湿気が多い場所に置いていると故障の原因になります。湿度計で湿度管理をしながら、できるだけ湿度を一定に保っておきましょう。湿度対策として、ピアノ用の乾燥剤や除湿器などを使用しましょう。

また急激な温度変化にも敏感なので、急激にエアコンで冷やしたり、暖房をかけたりするのではなく、少しずつ温度を調整していくことをお勧めします。床暖房をしている部屋にピアノを置いている場合も対策が必要です。ピアノの本体が乾燥されるとダメージを受けやすくなるので、ピアノ用の断熱パネルなどで対処しましょう。コンディションを良い状態に保つためには、最適な環境を意識することが大切です。

鍵盤の「重さ」「軽さ」は調整可能

鍵盤の重さは人によって感じかたが異なるでしょう。感じ方は違っても、重く感じたり軽く感じて違和感があると、演奏に影響してくるかもしれません。演奏がしやすくなると表現力も満足いくものになります。指の負担か気になる場合や、コンクールなどで鍵盤を重いもので練習したいと思う方など人それぞれでしょう。鍵盤の重さは調整することが可能ですが、素人では調整ができません。鍵盤の重さの調整は、調律作業の中の「整調」や鍵盤の鉛調整という作業が必要になります。

グランドピアノではタッチレールで鍵盤を軽く

PitchLock社の「タッチレール」はピアノの負担をかけずに鍵盤の重さ調整をすることができます。鍵盤の重さを調整するためには鉛の調整をすることが一般的でしたが、大掛かりな作業となり手間がかかります。またピアノに負担をかけていないので、いつでも元の状態に戻すことができます。取り付けたあとでも、タッチの微調整をすることができ、1鍵ごとに調整が可能になっています。取り付けは個人では行えないので、調律師に相談しょう。

タッチレールについて詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

渡辺ピアノ調律事務所 https://www.piano-tokyo.jp/touch-rail.html

専門家である調律師に相談しましょう

鍵盤の重さの調整は素人ではできません。重いか軽いかは50グラムの分銅があれば鍵盤ひとつずつ乗せて確認することができますが、調整は専門家である調律師の方にご相談しましょう。

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