指揮者の沖澤のどかさんについて、経歴や結婚、評判などに触れながらご紹介します。
プロフィール
- 誕生日:1987年4月28日
- 出身:青森県三沢市
- カテゴリー:指揮者
- 事務所:KD SCHIMID
経歴
幅広く楽器を経験してきた学生時代&
沖澤のどかさんは、幼い頃からいろいろな楽器を経験してきました。
3歳から、当時習っていた母と姉の影響を受けピアノを始めます。
ピアノを弾いている間、ずっと夢中になっていて、イスから引き離すのが大変だったといいます。
まだ幼いのに、それほど夢中になれる集中力があるなんて驚きですよね。
9歳からは叔父が趣味でやっていた影響で、チェロを始めます。
そして、高校時代には吹奏楽部でオーボエを担当していました。
高校時代は、青森のジュニアオーケストラにも所属し、チェロも続けていたそうです。
沖澤さんは、ジュニアオーケストラが原点だと話します。
田舎の静かな環境で、のびのび楽しく音楽をできたことがよかったといいます。
子供の頃に楽しく音楽に触れられると、才能が開花するのかもしれません。
指揮者を目指したきっかけ
沖澤さんが指揮者を目指したのは、高校2年の頃です。
指揮者を目指したとはいえ、強い憧れがあったわけではありません。
音大の受験を決めたものの、楽器専攻だと対策に間に合わないのではないかと考えた結果、指揮科に進むことにしたといいます。
幅広く楽器を経験し、音楽とたくさん触れてきた沖澤さんですが、それまでは音楽の道へ進むことを考えていませんでした。
普通高校に進学したこともあり、音楽は趣味でやれたらよいと考えていたようです。
音楽の道へ進むきっかけとなったのは、高校2年のころに行ったオーストラリアへの語学研修です。
地元の人々の開放的な姿を見て、自分が本当にやりたいことは音楽だと気づいたといいます。
指揮科に進むことを決意してからは、東京に足を運び、和声や指揮のレッスンに時間を費やしていました。
結果、無事に東京藝術大学の指揮科へ入学します。
藝大時代の話
晴れて藝大へ進学した沖澤さんですが、いろいろな問題に直面し、半年休学することになってしまいます。
東京の満員電車に慣れなかったことや、指導を受けていた先生が厳しく、理解できなかったことが原因で体調を崩してしまいました。
しかし、最終学年のころに高関健氏が着任したことで、もっと指導を受けたいと思い、大学院への進学も決意します。
また、在学中の2011〜12年に経験したアンサンブル金沢でのアシスタントは、沖澤さんにとって大きく変わるきっかけとなりました。
事務局員も務め、電話対応やエキストラの手配をしたことをきっかけに、自分でオペラの企画をしたいと考えるようになりました。
アンサンブル金沢での経験もあり、大学院のころにはオペラ「椿姫」を自ら企画しています。
演出だけでなく、広告取りや衣装、舞台道具の手配も自分たちで行いました。
学生時代の沖澤さんが企画したオペラ、とても気になりませんか?
卒業後のドイツ留学
大学院卒業後、2015年からはドイツへ留学します。
ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでさらに音楽を学びました。
ドイツでは、オーケストラとオペラの指揮をメインに古楽や合唱の指揮も学びます。
沖澤さんは、ベルリンでの生活を通し、音楽性よりメンタリティが変わったと話します。
指揮者として堂々と引っ張っていくような態度
が身につき、思ったことを主張する大切さに気づきました。
受賞歴
沖澤さんのコンクール結果を一部まとめます。
- 第56回ブザンソン国際指揮者コンクール:優勝聴衆賞、オーケストラ賞
- 第18回東京国際音楽コンクール〈指揮〉:第1位、齋藤秀雄賞受賞。
- 第7回ルーマニア国際指揮者コンクール:第3位
沖澤さんの受賞歴で特に有名なのは、ブザンソン国際指揮者コンクールです。
過去には小澤征爾さんや佐渡裕さんも受賞した経験があり、名指揮者を数多く輩出している大会です。
沖澤さんは、ブザンソンでの優勝を機に海外での仕事の機会が増えたそうなので、今後は海外での活躍も期待できそうです。
これまでの活動
ドイツへ留学していたこともあり、卒業後はドイツに住み活動してきました。
2020年秋から、ベルリンフィルハーモニーでキリル・ペテレンコ氏のアシスタントを務めています。
日本でも、NHK交響楽団や日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会にゲストとして参加しています。
また、最近はオペラの指揮をすることも多く、オーケストラだけではない活躍が楽しみです。
結婚してる?
沖澤さんは、2019年にIT関係の仕事をするリトアニア人の男性と結婚しています。
また2022年1月には出産予定です。
指揮者としての活動だけでなく、プライベートも充実している様子が伺えます。
指揮者としての実力や評判
沖澤さんの評判をYouTubeからまとめてみました。
自分が決めてきた音楽をジェスチャーするのではなく、きちんとオーケストラと向き合って
オーケストラと一緒に生の音楽を作っているように感じた。
ら音を聞いて、その瞬間にジャッジして、良いほうへ導いて、それを喜ぶ。
そこまでできるのは、やはり才能なのだろう。
演奏者が音を奏でて音楽を作っているだけじゃなくて、沖澤さんも奏でって全てが一体となって一つの音楽ができているように一度聴いただけでも伝わってくる
演奏者と一緒に音楽を作っている姿勢が、高く評価されていました。
沖澤さん自身、指揮ではコミュニケーションが一番大事と考えているようです。
「奏者と意見を出し合って、音楽を作っていくことがおもしろい」と話しており、演奏者と音楽を作り上げていくことを大切にしているのではないかと考えられます。
沖澤さんが指揮をする演奏を聴くと、とても活き活きしているように感じられました。
まとめ
今回は指揮者の沖澤のどかさんを紹介しました。
世界からも実力を認められており、年々活動の場を広げている注目の若手指揮者です。
女性の指揮者はまだまだ世間的な認知が少ないので、沖澤さんの活躍により、イメージが普及していくことに期待できそうです。
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